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マークの大冒険 古代ローマ編 | 第四次中間報告書


◆第四次中間報告書
カエサル暗殺の現場から分岐したマークのストーリー。分岐点を軸にシナリオは、それぞれの異なるルートへと移行していく。


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Route:Re Approach 3.141592
→カエサル暗殺の阻止

マークがカエサル派に協力したシナリオ。カッシウスとブルートゥスの身体に降神陣が現れ、直接降神によるマルスとアポロが出現。マークがホルス、瞳はウィクトリアを間接降神して対抗する。結果、カエサルが亡命に成功。カエサルは行方不明及び死亡と処理される。実際はローマから遥か遠くの地で隠居し、平穏な最期を迎えた。

マークがいた痕跡は僅かながら文献に残ったが、通常通りのシナリオで運行。カエサル派のアントニウスやオクタウィウスが報復を決意し、マルス・ウルトル神殿に向かう。カッシウスとブルートゥスは、マケドニアでカエサル派に追い詰められ死亡。アントニウス、オクタウィウス、レピドゥスによる三人で、第二回三頭政治が開始される。だが、政策は失敗し、アントニウスとオクタウィウス間の内戦が勃発。オクタウィウスが勝利し、アントニウスは死亡。ローマは帝政に移行する。


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Route:Re Not Here 3.141592
→カエサル暗殺の決行

マークが中立の立場を取り、暗殺日の当日に帰還したシナリオ。神の出現は観測されず、カエサルの暗殺が予定通りに行われる。共和・元老院派は暗殺に成功したが、カエサル派の報復で壊滅。戦いに巻き込まれてカッシウスとブルートゥスはマケドニアで死亡。

通常通りのシナリオで運行。第二回三頭政治が行われるが、アントニウスとオクタウィウス間で政権争いが勃発。オクタウィウスが勝利し、アクティウムの海戦で敗北したアントニウスは自害。ローマは帝政に移行する。文献にマークの存在は反映されず、学校教科書に変化なし。


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Route:Re Relief 3.141592
→カエサルの救済

マークがカエサル派に協力したシナリオ。カッシウスとブルートゥスの身体に降神陣が現れ、直接降神によるマルスとアポロが出現。マークはホルス、瞳がウィクトリアを間接降神して対抗する。ブルートゥスがマークによるカエサル暗殺の阻止は、ローマ建国当初の約700年前から予言されたシナリオと発言。ローマの神々が歴史の改竄を危惧し、予言という形で人々に来たる日を警告していた。

カエサルの暗殺は失敗に終わり、カッシウスとブルートゥスはアントニウスに刺殺される。その後、当初のカエサルの計画通りパルティア遠征が進められ、ローマはパルティアの制圧に成功。通常のシナリオでは存在しないパルティア制圧記念貨などが発行される。パルティアは属州としてローマに併合され、莫大な資金と権力を得たカエサルが初代ローマ皇帝に即位。オクタウィウスが第二代皇帝となり、皇帝のナンバリングがひとつずつズレる結果に至る。学校教科書が大幅に変化。


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Route:Re Sacrifice UNT ΔEPΦOI 3.141592
→カエサル派と共和・元老院派の融和

マークが共和・元老院派に協力するシナリオ。瞳が旅の冒頭から存在せず、マークが単独でローマに向かう。前述の3つのシナリオと異なり、マークが降神の秘密について知っており、契約方法をカッシウスとブルートゥスに伝授する。マークは降神の秘技について、エジプトのアレクサンドリア図書館所蔵の禁書から学んだという。ホルスを入手した「エジプト編」で、降神の秘密についてを知ったと考えられる。

カッシウスとブルートゥスは神殿に向かい、マークのサポートで神と間接契約を結ぶ。神は万が一の保険であり、積極的に行使するつもりはなかったが、カエサルらが神と直接降神を結んでいたことが分かり、やむなく力を行使した。マークがホルス、カッシウスがマルス、ブルートゥスがアポロを間接降神。一方、カエサルがウェヌス、アントニウスがヘラクレス、オクタウィウスがユピテルを直接降神した。マークらは絶体絶命の状況下に置かれたが、黄金の果実を使用して時間を稼ぎ、降神陣を描いてエジプトごと降神。ホルスを覚醒させ、勝利を手にした。

マークが望んだ世界が体現され、彼が思い描いた理想卿へと到達する。それは、ローマの英雄たちが権力を巡って殺し合う世界でなく、全員が生存し新ローマ共和国が築かれることだった。それこそがマークの願いであり、真の目的でもあった。

カエサル派と共和・元老院派は融和したが、マークは黄金の果実を使用した代償として記憶を喪失。マークの存在痕跡が文献に色濃く反映されるが、本人は記憶を喪失しており、文献に記された人物が自分だったと気づいていない。

ΔEPΦOI(デルフォイ)は、ギリシアに存在した予言の名所として知られる。予言ではカエサルの暗殺が成功すれば通常通りシナリオが運行され、失敗すれば共和・元老院派が全滅してパルティアが属州として獲得されるルートへ入るとされた。だが、マークは予言とは異なるルートを歩む。神も予期せぬ全く異なるシナリオが運行。ローマは共和政が保持された新世界へと移行する。


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結び
繰り返される螺旋から脱却した先にあるのは、現実世界とそれに伴う生きることの苦しみだった。それを回避するため、世界が繰り返される「Re」計画が進行していた。Routeの末尾に付いた数字は円周率で、マークの冒険が終わる度にリセットされ、繰り返されることを示している。「青い蝶」の出現が分岐のサインであり、シナリオ改変のトリガーとなる。青い蝶は、バタフライ・エフェクトを象徴している。蝶の羽ばたきのような弱い力が、地球の裏側に大きな変化をもたらすこともあり得るという可能性を示唆している。


To be continued...


Shelk 詩瑠久🦋

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