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広報PRやマーケティングで役立つ本の書評

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#広報

【書評】「普通」の人のためのSNSの教科書(著者:徳力基彦/朝日新聞出版)

【書評】「普通」の人のためのSNSの教科書(著者:徳力基彦/朝日新聞出版)

ブログ、フェイスブック、ツイッターなどのSNS、多様なソーシャルメディアに関する現在の数ある本でおすすめの1冊を聞かれたなら、私であれば本書を挙げるでしょう。

ブログやSNSをこれからはじめようとしている人にはよき「教科書」、すでに利用はしている人にとってはきっとよき「参考書」となるでしょう。

今日、SNSはユーザーの情報発信・受信、メッセージのやりとりチャットなど、しかも老若男女を問わず日常

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【書評】未来は言葉でつくられる〜突破する一行の戦略(著者:細田高広/ダイヤモンド社)

【書評】未来は言葉でつくられる〜突破する一行の戦略(著者:細田高広/ダイヤモンド社)

言葉や表現するということについて、多くの人たちがとても高い関心をもっています。

言語化力、語彙力、話し方、伝え方、スピーチ力(演説、講演、プレゼンテーションなど)から雑談力のテクニックにいたるまで、実に多様な話し言葉から書き言葉まで、「言葉」についてのノウハウや自己啓発本が書店に並んでいます。

私たち人間は、他の動物に比べて他者とコミュニケーションするために多くの手段をもっています。言語、図表

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【書評】最高の集い方〜記憶に残る体験をデザインする(著者:プリヤ・パーカー/プレジデント社)

【書評】最高の集い方〜記憶に残る体験をデザインする(著者:プリヤ・パーカー/プレジデント社)

本書のタイトルに魅せられて手にしました。原題は、“The Art of Gathering : How We Meet and Why It Matters”で、直訳すれば「集いのための技術:どのように人は出会い、なぜそれが重要であるのか」。著者は世界的に著名なファシリテーターです。ファシリテーションに関する著書を読むのは、私自身は今回が初めてなのですが、今という時期だからこそ本書と出会ったような

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【書評】進む、書籍PR!〜たくさんの人に読んでほしい本があります(著者:奥村知花/PHP)

【書評】進む、書籍PR!〜たくさんの人に読んでほしい本があります(著者:奥村知花/PHP)

かつて友人が主催していた読書会に、現在では立命館アジア太平洋大学学長となられている出口治明さん(当時、ライフネット生命保険会長)においでいただき、読書についての貴重な体験談をうかがう機会がありありました。

読書はもとより、人生の達人である出口さんの発する言葉はどれも人を頷かせるだけの力があるのですが、そのなかでも一番印象に残っている言葉のひとつに「ほとんどの人間は偶然に左右されて、川の流れに流さ

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【書評】戦略の原理〜独創的なポジショニングが競争優位を生む(著者:コンスタチノス・マルキデス/ダイヤモンド社)

【書評】戦略の原理〜独創的なポジショニングが競争優位を生む(著者:コンスタチノス・マルキデス/ダイヤモンド社)

とても迂闊なことに、本書について私はまったく知りませんでした。ビジネス書だけで、毎年5,000点以上が洪水のように出版され、それらのなかで経営やマーケティングに関する戦略論で読むに値する著書に出会うことは極めて限られています。

本書は、偶然にも手にしました。独自性、ポジショニング、イノベーションを三位一体とした戦略論をテーマにしていることもあり、それだけで私はおおいに好奇心をそそられました。新し

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