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UNISON SQUARE GARDEN、僕なりの16曲

ユニゾン、ようやくのサブスク解禁である。全作品既に聴いてるから別にいいだろうという話ではない。このプレイリストのここにユニゾンがいたら!と思うことばかりであった。今回、オリジナルアルバムのサブスク解禁を祝し、MVなしのアルバム収録曲のみでベストアルバムを組んだ。16周年にちなみ16曲。曲目はリリース順だけど、曲順は工夫してみている。


1.クローバー
1stアルバムを締めくくる、純粋さへの強い祈りを感じる1曲。この不可侵な美しさはユニゾンの真髄だろう。<星空と手をつないだ>や<時を止めた>という喪失の描写からも、無垢でいられないならば、という意志が伝う。

2.サンポサキマイライフ
歪んだギターでガシガシと攻め立てる冒頭、全体的に前のめりな感じ、ボーカルの荒々しさとか、まだ無骨な印象がある。<いやじゃない?ならばついて来てよ>な姿勢は一貫してる。

3.デイライ協奏楽団
アルバムに1曲は入ってる、脱力系ソングの走り。ヘロヘロなフレーズ祭りと見せかけて、サビではカッチリ。シュールにも程がある歌詞世界にぴったりな、酔いどれてる展開も楽しい。

4.チャイルドフッド・スーパーノヴァ
遊園地という謎コンセプト作・2nd『JET.CO』収録の変な曲。幼少時代に脳内で生成される爆発的なイマジネーションをそのまま曲にしたような。この頃の田淵は無垢さへの言及が多い。

5.メッセンジャーフロム全世界
2ndアルバムの1曲目を飾る曲。2分台のオープニングナンバーらしい軽さはあるけど、この尺でAメロ終わりにするのとか、一癖しかない。タイトルもよく考えると不思議な状況よなぁ

6.プロトラクト・カウントダウン
「オリオンをなぞる」を経ての3rd『Populus Populus』3曲目。突き抜けた演奏と歌謡性を併せ持つ、激しいロックナンバー。君僕vsセカイな構図を持つ詩世界もこの頃ならでは。

7.僕らのその先
ピアノのループと共に淡々とセンチメンタルを重ねる逸品。不意に記憶に触れる一場面を、繊細な描写で丁寧に言葉にしてある。声に出すかどうか一歩手前までの逡巡ってこんなに綺麗。

8.お人好しカメレオン
4thアルバム『CIDER ROAD』の中盤に位置する重要曲。発表から7年もライブで披露されなかった、優しく剥き出しのアイデンティティ。セルフタイトル曲と言っても過言ではない。

9.Miss.サンディ
ポップスサイドへと振り切った『CIDER ROAD』の中でも屈指の人懐っこさを誇る1曲。代表曲「MR.アンディ」のセルフオマージュとも取れるが、より素直でキュートな歌。

10.クロスハート1号線(advantage in a long time)
<君が僕を好きなこと 知っているはずなのに>というサビ頭、「SAY YES」の<君は確かに僕を愛してる>を思い出してやや怖いのだけど、それを感じさせない流麗な泣きメロの応酬。

11.君はともだち
J-POPを志した『CIDER ROAD』において、王道のバラードを徹底的に創り込んだ、という意匠の1曲。最後のラララに至るまで、6分間に及ぶ演奏時間において一瞬の隙も与えない。歌詞も簡潔で、柔らかく心へと着地していく。

12.何かが変わりそう
エネルギッシュなロックアルバム5th『Catcher In The Spy』の中では珍しく、煌びやかさを与える希望の歌。ドライブ感たっぷりに、音楽のくれる“良い予感”についてを極彩色に描く。

13.シューゲイザースピーカー
『Catcher In The Spy』の切り込み曲。音楽ジャンルとしてでなく自らの足元を見つめるという意味でつけられた題は、ユニゾンはユニゾンしかやれないと誇り高く掲げているよう。田淵のルーツであるピロウズのカバー版も至極。

14.BUSTER DICE MISERY
6thアルバム『Dr.Izzy』のトリッキーさを象徴する曲。スカ/レゲエのリズムとハードコアを交錯させ、「いい湯だな」の引用で脳味噌を彼方へと吹っ飛ばす。語感重視な歌詞も未解明。

15.フライデイノベルス
シュガビタを擁しながらも、“普通”をやるをテーマにした『Dr.Izzy』の終盤でキラリと輝く約束の歌。「NUMBER SHOT2018」の雷雨中断明けで聴いたこの曲は涙なしで聴けなかった。

16.オーケストラを観にいこう
最新7thアルバム『MODE MOOD MODE』はシングル4曲を含む絢爛豪華な1枚なのだけど、その中でまだこんな派手なの用意してる?!みたいな驚きがあった。内容は、だいぶ恋煩い。


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