オンラインライブを観た④(カネコアヤノ/くるり「特Q」リハ)
7/5 LIVEWIRE カネコアヤノ@伊豆スタジオ(アーカイブ7/11迄)
制作でも使用しているスタジオにて、お馴染みのサポートメンバーとともに75分のライブ。3月にも観客の居ないライブハウスで演奏していたが、今回は全員が向き合ってプレイする形式。明らかにフロアに向けて放たれる通常のオンステージと違い、バンド間での呼吸を確かめ合ってる段階を見ているようで、内側で渦巻くグルーヴを鑑賞できるようなライブだった。
後半で歌われることの多かった「愛のままを」から始まるセトリは昨年のフェス、ツアーの流れを汲むもので、そこに4月リリースの新シングルがしっかりと輝いていた。「星占いと朝」はパキッと明るい質感で序盤の軽快さを引き出し、「爛漫」は「光の方へ」と「祝日」に挟まれるポジションにおいて、どっしりとした情感を浴びせてくる。この2曲が今後のライブでも流れを形成していくキーとなっていくと思わせる。まだ人前では全然披露されてない2曲だ。
「エメラルド」で照明が落ち、「朝になって夢からさめて」「明け方」「光の方へ」と時間軸に沿うように灯りが再びついていく、という演出以外はこれといって派手な装飾はなく、バンドの熱をぶつけ合うストロングスタイルな公演、つまりその孤高さは普段のライブと同じであった。カネコアヤノがアップにされ映し出される場面が多かったのも印象的。睨み、がなり、叫び、白目を剥く。歌と呼応しながら歌のエナジーを体現する。その姿をなるべく撮りこぼしたくないスペシャ側の気持ち、わかりすぎる。8月の撮り下ろしライブDVD/CDも楽しみだ。
-setlist-
1. 愛のままを
2. かみつきたい
3. 星占いと朝
4. とがる
5. カウボーイ
6. 春
7. 天使とスーパーカー
8. セゾン
9. エメラルド
10. 朝になって夢からさめて
11. 明け方
12. 光の方へ
13. 爛漫
14. 祝日
15. さよーならあなた
16. ぼくら花束みたいに寄り添って
17. アーケード
7/4 くるり「特Ｑ」ツアーリハーサルの記録（アーカイブ 7/11迄)
3月から開催を予定していた全国ツアー「特Q」、中止が決定される直前のリハーサル映像を収めた30分の作品。3/4、5というまだどうなっていくか分からない状況下、粛々と練習を続けるくるりとサポートメンバーの姿は実にミュージシャンらしい。フルで演奏されているのは、「Morning Paper」「pray」「赤い電車」の3曲。なぜこれがカップリングなんだランキング1位「pray」がセトリに入っていたのか！という衝撃。淡々とグッドメロディを紡ぐ様、くるりの芯だ。「赤い電車」の新アレンジも素晴らしかった。ころころしたピアノに、タイトなビートが光るダンスチューンへと変貌していた。ツアーごと、ライブごとにアレンジを変えるくるりゆえ、この労力が泡となったのはもどかしいはず。なので、7/11の磔磔でのオンラインライブに、ごっそりぶつけてくれるはず！
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