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11.25 a flood of circle「2020 LIVE」は渋滞に勝つ

通勤に使っている高速バスが渋滞に巻き込まれ、やり場のないイライラを少しでも軽減すべくこのライブを観ることにした。前方座席の背部についてる荷物掛け?手すり?にスマホをかますとちょうど視線と合ってめちゃ良い。そして結果、渋滞をかっ飛ばすくらいに気持ちの良いライブを食らうことが出来た。持ち運びができるロックンロール・ライブは万能だ。窓に頭をくっつけると振動で通常以上の揺れが全身に伝わってなんかアガッた。配信ライブはもはやそれを観る場所とかで新たな楽しみ方を見つける域に達した。

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フラッドのアルバムは聴き始めると、おぉ相変わらずだなぁ!とか、これぞど真ん中だよなぁ!と、その王道感、鉄板感を楽しめるのだけど、どんどん聴き進めていくうちにその奥行きを知り、幅を知り、前作を明らかに更新している、、という感想を持つことが出来るのが特徴。今回も、序盤にしっかりとアルバム前半の楽曲を固め、中には「Danicing Zombies」とか定番曲を混ぜ込みつつ、まずはこれでもかとフロアを沸騰させる。こちらとしても、ちょうど1番重たい渋滞の中だったので静かに苛立ちを燃やすように観た。

「ファルコン」くらいでだいぶ渋滞は抜けてたんで後はひたすらスムーズでアツいライブ。なんせ頼もしかったのは、久々の有観客ライブであることに意味を持たせ過ぎず、「俺らはいつでも特別、よって今日もそりゃ特別」というスタンスでいたこと。これはアルバム『2020』全編にも行き渡り、時代と無関係に在る格好良さをフラッドは体現している。中盤には「Superstar」や「見る前に跳べ」といった、少しきゅんとなるメロディに誇らしげな言葉を乗せた曲を用意。個人的にはこのラインのフラッドが好みドンズバだ。

佐々木亮介(Vo/Gt)の弾き語りから入った「Rollers Anthem」、本人たちも十八番だと語っているけど、ここまで堂々と<誰が何と言おうと それをロックンロールと呼ぼう>と叫んでしまえる曲はフラッドしか歌えないんじゃないか、という気もする。終盤は「プシケ」や「シーガル」など、10年選手たちをどんどん投入して燃料に変える。ラストの雄大な「火の鳥」まで滾り続けているライブであった。アンコールでは新規ツアーも発表。来年頭には佐々木さんの弾き語りもあるし、フラッドに更にハマっていく1年になりそう。

<setlist>
1.2020 Blues
2.Beast Mode
3.Dancing Zombiez
4.ファルコン
5.ヴァイタル・サインズ
6.Free Fall & Free For All
7.見るまえに跳べ
8.Super Star
9.The Key
10.人工衛星のブルース
11.天使の歌が聴こえる
12.Whisky Pool
13.Lucky Lucky
14.Rollers Anthem
15.ロシナンテ
16.プシケ
17.シーガル
18.火の鳥
-encore-
19.欲望ソング(WANNA WANNA)
20.GO

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