sh_hatano

教育プランナー。 熊本出身。大学時に上京し、人事系企業・教育NPOを経て、宮崎へ移住。…

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教育プランナー。 熊本出身。大学時に上京し、人事系企業・教育NPOを経て、宮崎へ移住。地方と都市部の教育格差を解消するため、キャリア教育やPBL、学校支援等を行う。

最近の記事

ずるいは楽で、うらやましいは覚悟が要る

前回、「子持ち様」をめぐる議論をきっかけに思った「ずるいじゃなくてうらやましいと言ってほしい」という記事を書きました。 この話を夫にしたところ、「うらやましいって高度だよね」と言われ、確かに、と思いました。 「ずるい」はとても楽です。 相手を悪者にして、自分のところに引きずり下ろそうとする言葉です。 実現可能化どうかは相手や内容次第ですが、文句を言っていれば実現するケースもあります。 一方で「うらやましい」はうらやましいと思っている自分を突き付けられることになります。

    • ずるいじゃなくて、うらやましいと言ってほしい

      最近、「子持ち様」という言葉が話題になっていますね。絶賛、子育て中の私としてもなかなかモヤモヤするワードです。 とは言え、子育て支援策や働き方改革については各所で議論が展開されていますので、それについて書くつもりはありません。 この話題で思ったのが、「ずるい」と「うらやましい」の使い方についてです。 子育て中の人がたくさん仕事を休むのは「(子育て中の人が)ずるい」 子育て中の人がたくさん仕事を休むのは「(私が)うらやましい」 前者は「子育て中の人」が「ずるい人=悪者」に

      • 子育てとの距離感を自分なりに定めるには

        最近、人と話す中で自分が子育てのどの部分をどの程度自分でやりたいか、逆に人に任せてもいいか、線引きについて考える機会が何度かありました。実際、自分がどれだけ子育てにコミットしたいか、は各自の価値観でしかありません。 0歳から保育園にいれる人もいれば、小学校に入るまでは自宅で面倒を見る人も(多分少ないけど)いる 子どもを理由に仕事を抜ける人もいれば、何かあれば職場に子どもを連れてくる人もいる 子どもと遊ぶ時間を長くとる人もいれば、単身赴任などでそもそも離れて暮らす人もいる

        • 今年やりたいこと3つが全て終わったよ

          昨年末の記事で書いた、今年やりたいこと3つが最初の3ヶ月で終わりました! 書いていたのは以下の3つ ①人間ドックに行く ②同世代の友達コミュニティをつくる(かもしれない) ③長期(1~2週間)くらい県外に行く ①人間ドックに行きました 3月についに人間ドックに行きました!1月に予約の電話をしたけど予約できたの3月だった…人生初の胃カメラとマンモグラフィー検査もしました。胃カメラは思っていたよりも平気で、マンモグラフィーは思っていたよりずっと痛かったです。 そして2か所ほど

        ずるいは楽で、うらやましいは覚悟が要る

          社会人生活15年を振り返ったら、がむしゃらに背伸びして落ち着いてきていた

          普段はチェックしていない、DM用のメールボックスを気まぐれに開いて見ると、Wantedlyから「15年前の今月、ウィルソン・ラーニング・ワールドワイド株式会社で働きはじめました」というメールが届いていました。 ウィルソン・ラーニング・ワールドワイド株式会社は私が新卒で最初に入った会社。つまり、社会人になって15年が経ったらしいということが分かりました。 先日、誕生日を迎えたのですが、年度末の慌ただしさにかまけて何も書いていなかったので、社会人15年間でも振り返ってみようと思

          社会人生活15年を振り返ったら、がむしゃらに背伸びして落ち着いてきていた

          子育てしつつバリバリ働いている人はパートナーのキャリアをどう考えているのか

          仕事と家庭のバランスは難しい。そんな話は津々浦々にあるわけですが、自分でバランスをとることが難しいのではなく、家族の何かとトレードオフになることが難しいのだということは、もっと議論されても良いのでは、と最近特に思います。 私は仕事が好きな方で、出産してからは自由に出張できない(出張はしているけど、前ほど気軽には行けない。できるだけ滞在時間を短くする)ことをいつもモヤモヤと抱えており、気軽に出張できる人を勝手にうらやましく思っています。一方で友人たちと話をしていると、私が泊り

          子育てしつつバリバリ働いている人はパートナーのキャリアをどう考えているのか

          予想外のことが起きると考えて生きていく

          先日、車に乗っていたらガチャンと音がして、それから何かを引きずる音。慌てて横道に入って車を停めて見ると写真のように謎の金属片が車に刺さっていました。なんとびっくり。 この日は午後からの会議のために日南へ行っていたのですが、会議前に昼食をとっていた段階で保育園から電話。発熱したのでお迎えを、、、ということで一旦、宮崎まで戻って迎えに行って会議に連れて行こうか?考えながら運転していたところこの状況となり、会議もお迎えも全てを諦めて各所へ連絡する羽目になったのでした。 一つひと

          予想外のことが起きると考えて生きていく

          結婚式って家父長制のかたまりみたいだ

          最近の英会話の教材の話題が結婚式だったので、日本の結婚式について改めて考えています。すると、何となく「女性側が挙げたくて挙げるもの」「女性が主役」というイメージだけど、実際には家父長制のかたまりみたいな行事じゃない?と思えてきました。 こんなに新婦がしゃべる結婚式は初めて、と言われた私の結婚式 私は運良くコロナの流行が始まる少し前に結婚式を挙げることができました。その結婚式のあと、親戚のおじさんに言われたのが「こんなに新婦がしゃべる結婚式は初めてだった」という言葉です。

          結婚式って家父長制のかたまりみたいだ

          ないなら「つくる」という選択肢がある強さ

          昨日は「宮崎でゆるくつながる読書会」と題して小さなイベントを開きました。大人になると仕事以外で新しい知り合いを増やすのって難しいなーと思って立ち上げたゆるい会で、何かテーマがあった方がいいかなと思ったので、読書会をすることにしました。 日南でも移住者女子会という飲み会を不定期に開催していたのですが、それを今のライフスタイルや環境に合わせたみたいなイメージです。まずは初回だったので知り合いを中心に声をかけ、私を含めて6名でわいわいと行うことができました。 本は『ぼくはイエロ

          ないなら「つくる」という選択肢がある強さ

          子育てと仕事の両立って大変だもんね、と簡単に言われるとモヤモヤする

          先週は木・金と子どもの発熱で仕事ができず、その後は私がもらってしまって連休がつぶれ、今は歯が痛くなっています。(歯医者に行ったら風邪のせいで免疫力が下がって歯ぐきが炎症しているとか何とか)困ったものです。こういうことが起きる度に、世のパパママはどうやって乗り切っているのか、不思議に思います。 さて、様々なプロジェクトに入ってお仕事をしている中で、こちらから区切りをつけるケースがあるのですが、その理由を「子育てとの両立が大変だもんね」と勝手に解釈して納得されることが何度かあり

          子育てと仕事の両立って大変だもんね、と簡単に言われるとモヤモヤする

          寄付先選びについて振り返ってみた

          先日、継続寄付をしているNPO法人D×Pの方から寄付についてのインタビューを受けました。どこか表に出るということではなく、内部で共有して情報発信などを見直す材料にされるということ。寄付について掘り下げて考える機会はあまりないので、貴重な経験となりました。 実は最初にお声かけをいただいたとき、代表の今井さんとは知り合いなので、あまり参考にならないかも?と思いました。しかし考えてみると、代表の今井さんと知り合ったのが約10年前で、そこから一緒にお仕事をしたり、日南に移住した時も

          寄付先選びについて振り返ってみた

          割に合わない仕事は金額が理由ではなかった

          昨日、一昨日と出張だったのですが、その移動中にクルミドコーヒー店主の影山知明さんの『ゆっくり、いそげ』を読みました。 「利用し合う関係」と「支援し合う関係」がある 本当に気付きの多い本だったのですが、特に響いたのは「利用し合う関係」と「支援し合う関係」の話。詳しくはぜひ本をお読みいただきたいのですが、私なりに大まかに説明すると 利用し合う関係…お互いが自分の利益のために相手を利用しようとする関係。例えば安くお得に買いたい消費者と少しでも売り上げや利益を上げたい事業者など。

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          世の中は不平等、という前提に立つ

          今日はとても面白いイベントに参加しました。 ハーバードとHTHの教育大学院でそれぞれ学び、教育事業のアントレプレナーとしても活躍されているお二人のトークイベントです。 話の内容の要約はしませんが、このイベントの中でアメリカは「多様性への寛容性が高い」という話があり、そのことについて考えました。ここ数年の私のテーマの一つが教育現場におけるequity(公平性)なので、そこにも共通します。(イベントの中ではequityの話も出ました) 学校現場で相談員をやっているとき、ディス

          世の中は不平等、という前提に立つ

          みんなにためになる話はできないと割り切る

          先週は青島中学校の2年生にキャリア講話を行いました。内容はいつものものと大きく変わらないのですが、県のこども政策課のライフデザイン事業の一環で行われている出張授業の講師を昨年度から務めており、今回はその講話でした。 青島中学校では全国でも珍しいサーフィン部がある学校です。サーフィンを目的とした移住者も多く、すでに海外の大会に出場しているような生徒さんもいます。そんなプロスポーツ選手を目指す人たちに何を伝えられるかは、とても悩ましいテーマです。 私自身はフリーランスとして自

          みんなにためになる話はできないと割り切る

          焼肉きんぐは焼肉屋というより食事エンタメ施設だった

          焼肉食べ放題で有名な「焼肉きんぐ」さん 食べ放題の焼肉か~と思って行ったことがなかったのですが、少し前にがっちりマンデーで紹介されたのを見て興味を持ち、週末に家族で行ってきました。 結論として、焼肉きんぐは美味しい焼肉と食べに行く焼き肉屋というより、「家族で楽しく」食事をするためのエンタメ施設でした。 ①焼肉きんぐは安くない 焼肉の食べ放題というと安かろう悪かろうのイメージがあったのですが、焼肉きんぐはすごく安いというわけではなかったです。その代わり、まずいということもあり

          焼肉きんぐは焼肉屋というより食事エンタメ施設だった

          文脈を共有していないと会話が成立しない

          去年からオンライン英会話でフィリピン人の講師と会話をしているのですが、会話には文脈(コンテキスト)の共有が不可欠であると痛感しています。 例えば今日の会話でいくと、 講師「好きな日本食は?」 私「お寿司が大好きだよ」 講師「どんなお寿司?」 私「(どんなとは…?寿司は寿司だが…とりあえず好きなネタを言っておくか)エビが特に好きだよ」 講師「刺身ってこと?」 私「うん(って答えていいよね…?)」 みたいな感じでした。 寿司=生魚が講師にも共有されていると思い込んでいたなぁ、

          文脈を共有していないと会話が成立しない