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Serendipity
2020年8月26日 14:00
教室の窓から見える地球を覆う程大きい空は今日もご機嫌。大好きなママとパパにハグをしてもらった時と張り合うぐらいにだ。『今日もご機嫌だね』そんな言葉を心の中でかけてあげていた。なんの反応もしてくれない空、唯一反応してくれたのは先生ぐらい。「授業に集中」当然先生はお呼びではない。授業中に空を見ていたのにはちゃんとした理由がある。ぼくは今、疑問を持っているのだ。それは算数の
2020年8月14日 16:14
ぼくには誰にもいえない秘密がある。これはお墓まで持っていくつもりだったんだけど、今日は気分がいいから特別に君にだけ教えてあげる。ぼくはね、人のきもちがわかるんだ。“そんなことあるわけないじゃん!”って思うよね。ぼくもそう思う。けど本当なんだよ。君のきもちがね、色で教えてくれるの。悲しいときは、あお。怒っているときは、あか。嬉しいときは、きいろ。常日頃わかるわけじゃなくて、
2020年8月7日 20:21
「ご飯も食べたことだし、みんなでUNOやろうぜ!」「やるやるー、けんちゃんもやろー?」「おっ、久しぶりだ!奏と律、僕は強いから覚悟するんだぞ!」「俺友達と学校で毎日やってるから負けないもんね」「奏、この前怒られてたよね」「おいっ、それは言わないって約束だろ!」今日は大晦日。私の実家に旦那の鍵(けん)と一緒に帰省している。奏(かなで)と律(りつ)は姉の子供である。2人と
2020年8月4日 13:05
私たちは畏怖に苦しむ今と足元しか照らされていない明日の狭間にいる。普通だと、当たり前だと思い込んでいた日常は、取り上げられた。罰を受けた。いや、これは然るべき結末なのかもしれない。長い歳月をかけ邁進してきた私たちは、自分達の利益ばかりを望み求め、他を顧みなかった。“何かを得るには、何かを捨てるしかない”より良くするためのことも多々あっただろう。だがしかし、必要のないことが