マガジンのカバー画像

"教育系" note まとめ

2,810
"教育系" noteのまとめです。
運営しているクリエイター

2020年3月の記事一覧

辞書活用法ガイダンス(2024年改訂版無料公開分)

※2024年4月の新年度向けの改訂版です。 高校を中心に30数年英語を教えてきて感じるのは、リスニングであれ、読解であれ「語義」の適切・的確な理解が生命線だということです。その部分がしっかりしていないと、スピーキングもライティングも聞き手、読み手に大きな負荷をかけることになるのです。 にもかかわらず、高校段階の英語学習の多くの局面で、辞書はその機能をフルに発揮できていないようにも感じています。 ということで、新年度に向けて辞書のガイダンスを今年も改訂しましたので、そのは

No.11|育児・教育|視線の心理学#1:目が合わないことはイケないことですか?

「目が合わない」という発言の意図が変わってきている私は保育園や学校(小中学校)に教育相談や講演会などに行く機会が多く、先生方から相談事を聞くことがあります。その中で多く寄せられる相談事の1つに「目が合わない」というものがあります。 多くの先生方は目が合わないことそのものを相談事にしてはいないのですが、中には「目が合わないことがイケない」と思い込んでいる方もいらっしゃいます。私も人と目を合わせることは得意ではないので、そのような方が何を問題としているのかを丁寧に聞き、誤解が解

こどもオンラインコーチングって何やるの?

弊社が提供する「こどもオンラインコーチング」のまとめ記事です。何やるの? どんな人が受けてるの? やるとどんなメリットがあるの? といった疑問を解消できる記事です! 随時更新中 はじめにこんにちは!「こどもコーチのこーちゃん」ことスタスタCEOの鈴木孝一です。 弊社が提供する「こどもオンラインコーチング」のまとめ記事です。何やるの? どんな人が受けてるの? やるとどんなメリットがあるの? といった疑問を解消できる記事です! テーマごとに詳細を書いた記事にリンクしています

対話型検討会に関する資料

現在、公刊物として以下の資料があります(※2022年9月29日、6と7を追記)。 1.渡辺貴裕、岩瀬直樹「より深い省察の促進を目指す対話型模擬授業検討会を軸とした教師教育の取り組み」『日本教師教育学会年報』第26号、2017年9月、136-146頁 ←「対話型模擬授業検討会」のコンセプトを世に出し実践を紹介した、学会誌掲載の実践論文です。 2.渡辺貴裕「「対話型模擬授業検討会」を通した、リフレクションの深め方のトレーニング」『リフレクション大全(授業づくりネットワークNo

歴史教育を考える#1:脱暗記、指導と評価の一体化など

英語の授業や試験で、辞書や翻訳サイトはNGなのか? 私は社会科教員で、他教科科目に不用意に喧嘩を売るようなことはあまりしたくありませんし、各教科科目には専門性があることは熟知しているつもりですが、話の入り口として長年の疑問を書きます。あえて刺激的な言い方をしているので、気分を悪くされたらごめんなさい。ちなみに想定しているのは、主に高校です。  英語の授業で辞書はOKなのに、翻訳サイトがNGなのはなぜなのか? また試験では辞書すらNGになるのはなぜなのか?  「自分で英文

哲学科ってナニ!? ①哲学科ってナニを勉強するの?

今回は 大学で哲学を勉強したい!と思っている中高生に向けて 記事を書きます 私は東大の哲学科卒(正確には文学部思想文化学科哲学専修課程卒)です。大学院までは行っていないのですが、学部の勉強の雰囲気は伝えられると思います。 中高生が「哲学科を受験するぞ!」って思っても、ネット上にまとまった信頼できる情報がないと感じたので、この記事を書きます。 これから連載で以下のような内容を紹介する予定です。 1. 哲学科で勉強すること 2. 哲学科の受験 3. ブックガイド 4. 大学卒

「教える人」じゃない。僕は、材料や道具と子供たちの最良の出会いの場をつくりたい。

自己紹介みたいな記事です。 ”自分って一体何者なんだ?” 「図工の先生」じゃないのかもしれないという記事を以前こちらに書きました。 そんなことを人に漏らすと「”プログラミングの先生”とか?」と言われることもあります。・・・実はその方が、もっと違和感があります。 僕はプログラミングが得意だと思ったことはないし、例えば趣味でやってるとか、アプリつくったことあるとか、メカニックなもの好きとか、実は全部当てはまりません・・・。本音を言えば、”好き”ではないかもしれません。 じゃ

歴史マンガセット 各社の比較(2020年版)

はじめに*歴史マンガセットの比較、2021年版を公開しました。この記事は2020年版で、古いものになっていますが、残しておきます。最新版はこちらへどうぞ。  先日「歴史マンガセット 主要四社の比較+α」という記事を公開しましたが、いろいろ追加しましたので、新しい記事にします。講談社、タイムワープシリーズ(朝日新聞出版社)、成美堂出版、朝日学生新聞社の歴史マンガセットを追加しました。出版年が古い順番に並べてあります。 小学館「少年少女日本の歴史」(1988年、平成版は2018

子ども向けか、大人向けか?って意味あるの?論と「デザインのとびら」

こんにちは!子どもたちの未来のための、デザイン思考を活用したワークショップ「デザインのとびら」事務局です。 前回は、子どもたちと「クリエイティブ・コンフィデンス」について書きましたが、今回は、大人もこの文脈に絡めて、考えていることを書きたいと思います。 子どもと大人を分けて考える必要無し私たちのワークショップは子どもたちに向けたものではありますが、実を言うと、大人に向けたものでもあることを意識しています。 というのも、子どもと大人、というように切り分けて考えず、どちらも

『子どもに教えるときにほんとうに大切なこと』より大切なこと

Amazonより献本。 30年以上小学校教育に携わる著者による、子供への勉強の教え方の手引きである本書。 いかに問題をゲーム化して、子供が自ら楽しんで解けるようにするか、褒めるポイントをどう設定するか。具体的で実践的な指導法が、その根っこにある「教える」ということそのものに対する考え方と合わせて、ちょうど良い塩梅でまとまっている。 特に、問題をちょっとズラしたり、既に分かっていることを深掘っていくことで、単に軌道修正したり正答を示すに留まらず、何がどう分かっていないのか

オンラインサロンから考える宗教とは何か

今日は少し趣旨の違う投稿になります。 昨年ブログで書いたものを編集していますので悪しからず。 教育とは少しずれるかもしれませんが、興味があれば一読ください。 みなさんオンラインサロンという言葉をご存知でしょうか? サロンという言葉は昔からある言葉で、意味は以下の通りになります。 本来は、客間を意味するフランス語で、イタリアのサローネsaloneから転化したもの。歴史的には、サロンとは、貴族やブルジョアの夫人が日を定めて客間を開放し、同好の人々を招き、文学・芸術・学問その他

〈事実〉と〈意見〉

※一部,記述に誤りがあったので訂正しました。 【1】「事実と意見の区別」を求める設問▼2021年度から始まる「大学入学共通テスト」の英語の問題では「事実と意見の区別」をつける問題が出題される可能性があります。これは,2018年に2回行われた試行テストで問われたためで,英文の内容について以下のように問う問題でした(2018年11月実施の第2回試行テストより)。 ▼問4は「このレシピについて(意見ではなく)一つの事実は,それが[  ]ということである」,問5は「このレシピにつ

【英語で学ぶ大人の社会科】

グローバル・アジェンダは2017年から「朝英語の会@京阪神~The Japan Times紙記事について議論する」を関西で運営しています。「朝英語の会」はThe Japan Times社が開発した時事問題を英語で議論するためのプログラムです。ほぼ毎週、毎月3~4本発表される同紙の記事をもとにしたコラム記事を使い、5~6名のグループに分けて議論を進めています。 「朝英語の会」は手軽な新聞記事を利用したワークショップで、既にオンラインサロンも開設しています。ただ、参加者の中には

スキップとのりしろで「問いの大切さ」を教えてもらった

アイキャッチのスキップはちょっと仰々しい。このあとでてくるスキップ、アスリート感はないものをイメージしてください。 わかいこがきた お世話になっているのぶさんの会社、アスノオトの「わかいこ」が関西に来ているということで、神戸を案内させてもらうことになった。ちなみにのぶさんはこんな人です。greenz.jpでの連載。とても良いので「学びあうコミュニティに夢を見て」のキーワードにピンとくる方は見てみてください。「ひとの可能性をとことん信じきるひと」って紹介してる。 わかいこ