マガジンのカバー画像

【ライブラリ】notes

3,211
Excellent curation of the noters, a truly inspiring compilation of content:
運営しているクリエイター

2022年6月の記事一覧

日本語起源の英単語

<日本語起源の英単語>を集めてみました。(というか、集めています。) ひと目ではわからないものや、発音が意外すぎて会話でキャッチしにくいものも。 A – EF – JKM – RST – Z番外編まさかの外来語日本語起源だと思ってうっかり調べたら、まさかの外来語でした。 *随時更新(最終更新:2023/07/02(日) 10:30 PM)久々にこぢんまりと更新。 ①「ankimo, enokidake, kabocha, kabuki, kakemono, kakiemo

152.ロボットこそは人に近づけてなんぼでは

弱いロボット(上記リンクをクリックすると版元ドットコム。いろいろな場所で買えます。) 三省堂書店池袋本店のヨンデル選書フェア(本記事は2019-2020のヨンデル選書 2nd seasonが対象)で、お買い上げの方に渡す特製カードに350文字のオススメ文を寄せた。以下、そのまま引用する。 読んだなーこれ。たしかに前後にならぶさまざまな「ケアをひらく」のシリーズとは毛色が違う……今、さいしょ、「経路が違う」と変換されたんだけど、この際毛色でも経路でもどちらでもいい気がする。

連載「人命の特別を言わず*言う」の第13回「人間的なもの」、公開です!

※ 本の最後の章、第4章の第2節を掲載してもらう。この章は4節で構成されるので、今回合わせてあと3回でいったん終わるはず。  以下は前回の前置きと同じ。全体を読んでもらわないとなんだかわからないのも当然だ。それで、私のページに『人命の特別を言わず*言う』と『人命の特別を言わず*言う 補註』を置いてある。全体としてどういうことを言いたいのか、どういう流れの話になっているのかおわかりになると思う。また、とくにこの「note」という媒体ではうまく註に行かないようだ。それを『捕註』の

精神分析学の歴史

#10_地方に「都市」をもたらし、世界を開く場所としての書店のこと|小松理虔

見直すことと思考すること 自分がいま住んでいる地域の見え方の解像度を上げるのにもっとも手っ取り早い方法は、自分が好きなもの、自分が生業としているもの、自分が日々関わらざるを得ないものなどを通じて地域を見直していくことだ。酒が好きなら酒、道が好きなら道、子育てでも釣りでもキャンプでもいいし、日々食べずにはいられない食材でもいい。それらを掘り下げていくうちに地域との接点ができ、思考がいろいろな方向へと飛んで、あらたな発見、あらたなつながりが生まれ、風景の見え方が変わり、そこでの暮

狩猟文化の信仰とコスモロジー

「シャーマンと伝統文化の智恵の道」で書いた文章を少し加筆して転載します。 農業や牧畜が発明される以前の後期旧石器時代の現生人類の文化は、狩猟・採集・漁撈文化(以下、狩猟文化)でした。 この文化は、現在まで、一部の地域で生き残っていますし、その宗教的影響は各所に大きく残っています。 このページでは、典型的・原型的な「狩猟文化」のコスモロジーを、「農耕文化」(下記ページ参照)と対比してモデル化します。 狩猟文化は、「遊動」から「定住」へと移行して大きく変化しましたが、両方を

電子書籍の読書ハック: 一生分の読書ノートを一冊当たり5分で作っていく究極の方法

電子書籍の読書ハック: 一生分の読書ノートを一冊当たり5分で作っていく究極の方法 はじめに今日のタイトルは一生分の読書ノートを1冊あたり5分で作っていくというものです。読書ノートは実は、簡単な作業でデータベース化していくことができる。そして、それをレゴのパーツのように分解したり、要約したり、圧縮したりして再利用できる、そんなお話です。 前回の復習ここまで、読書の生産性を格段にアップする「読書ハック」ということでお話をしてきました。そして前回は紙の本をどうやって、デジタルの

鉄道を拒んだ街、江戸崎の知られざる魅力|柳瀬博一(東京工業大学教授)

江戸崎、をご存知だろうか? おや、知らない。 おっくれてるう。 と言いたいところだが、 私も2022年2月5日午後4時45分まで知らなかった。 江戸崎は、茨城県にある。霞ヶ浦のいちばん南の端。 なんで、突然知ったかというと、行ったからですね、江戸崎に。 偶然。 この日、私は漫画家の日暮えむさんの『ひぐらし日記』のサイン会が、成田イオンモールである、というので足を運んだ。 実は、いま、利根川界隈のフィールドワークをちょこちょこ行っている。利根川こそが関東の地形、自然、文化、政

4コマ漫画を使った「体験デザイン」授業づくりに挑戦|東京学芸大学附属竹早中学校×コクヨしゅくだいやる気ペン

美術担任の杉坂先生としゅくだいやる気ペンの出会いは、2022年1月でした。学校と企業が1つのチームとなり未来の学校創りに挑戦されている中で、杉坂先生から相談されたのは、「生徒たちに、色や形によるデザイン表現だけでなく、創造的にモノを生み出すプロセスを体感させてあげたい」というものでした。しゅくだいやる気ペンが初めて取り組んだ、中学2年生110名との「体験デザイン」の学びをお届けします。 これまでの授業では「課題の解決」が目的だった 授業は、2022年2月中旬に開催されました

再開館の国立西洋美術館へ。松方コレクションに、改めて感謝を

 上野・国立西洋美術館のリニューアルオープン記念展「自然と人のダイアローグ」(9月11日まで)を鑑賞してきた。ドイツのフォルクヴァング美術館の協力を得て、印象派、ポスト印象派、ドイツロマン主義~現代までの100点超が展示されている。常設展で観られる作品も多いため迷っていたのだけれど、行ってよかったというのが感想だ。 ■画家が捉えた自然の美しさに浸る  はじまりは、ブーダンから。「モネの先生・・・」というささやきがあちこちから漏れ聞こえてきて(ブーダンは、若き日のモネに屋外

ネクスト・シェア ポスト資本主義を生み出す「協同」プラットフォーム/ネイサン・シュナイダー

最初に苦言すると、なぜ「ネクスト・シェア」なんて邦題をつけてしまうんだろう? 原題は"Everything for Everyone"である。 ようは「協同」がテーマであって、それをシェアと呼んでは焦点がボケてしまうように思う。 ネイサン・シュナイダーの『ネクスト・シェア ポスト資本主義を生み出す「協同」プラットフォーム』は、経済の民主化をテーマにする。新自由主義のグローバリゼーションと金融資本主義によった経済システムの結果、気候変動の加速、経済格差による深刻な貧困や生活困

本棚で表現したいのは、どんな「私」ですか?

SNSではちょいちょいご紹介していますが、5月から旧大宮図書館のBibli内のハムハウスさんでシェア本棚のオーナーになりました。 ハムハウスとは…… ハムハウスが入居するBibliは旧大宮図書館をリノベーションして、民間企業が運営する公民連携拠点。 この施設がまだ公立図書館だった頃、私はまだ十代で、よく3階の自習室で勉強していました。そこで時折見かけて気になっていた女の子がいたのですが(結局、最後まで声をかけることはできませんでしたが)、そんな思い出の場所が舞台となるこの

リレーエッセイ「わたしの2選」 / 『長くつ下のピッピ』『ロシュフォールの恋人たち』(紹介する人:岩辺いずみ)

「懐かしい!」と声を上げた人、いますか? (いたら嬉しい!) 映像翻訳者の岩辺いずみです。映画やドラマに日本語の字幕をつける仕事をしています。英語圏とフランス語圏をメインに、ポーランドやアイスランド、トルコからシリアまで、いろんな国の作品を手がけてきました。と言っても何か国語もできるというわけではなく、英語とフランス語の作品以外は英語のスクリプトや字幕を頼りに訳しています。 今回、思い入れのある2作品を紹介するにあたり、どんな切り口で選ぶか、だいぶ悩みました。ほんやく

静かな思索の時間をもたらす「李禹煥美術館」

李禹煥美術館は12年前の今日、2010年6月15日に開館しました。 直島の李禹煥美術館は、1970年前後の「もの派」と呼ばれる日本の現代美術運動の中心的作家であり、世界的評価の高いアーティスト・李禹煥の初の個人美術館です。 海と山に囲まれたなだらかな谷あいに立つ李禹煥美術館は、安藤忠雄設計の自然の地形を生かした建物と、正面に建つ氏の柱の作品とが響きあい、縦と横の緊張感を生み出します。 「洞窟のような場所」と作品とを結びつけた空間 半地下構造の建物のなかには、李禹煥の7