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本棚で表現したいのは、どんな「私」ですか?


SNSではちょいちょいご紹介していますが、5月から旧大宮図書館のBibli内のハムハウスさんでシェア本棚のオーナーになりました。


ハムハウスとは……

MY PROJECT, MY PUBLIC.
みんなの「好き」がひろがる場所 ハムハウス
シェア本棚 / アンテナショップ/ シェアキッチンからなる複合型シェアプレイスです。

ハムハウスFacebookページ(https://www.facebook.com/humhaus.jp/


ハムハウスが入居するBibliは旧大宮図書館をリノベーションして、民間企業が運営する公民連携拠点。
この施設がまだ公立図書館だった頃、私はまだ十代で、よく3階の自習室で勉強していました。そこで時折見かけて気になっていた女の子がいたのですが(結局、最後まで声をかけることはできませんでしたが)、そんな思い出の場所が舞台となるこの取組は、それこそ実施主体となる民間企業グループが決定するずっと前から注目していました。


そのハムハウスの中でも、シェア本棚を中心に「本」を核とした新たなコミュニティづくりの場となるのが「HUM-BOOK(ハム・ブック)」

図書館の記憶を継承しながら、約120組のオーナーが、一棚2,000〜3,000円/月で借りて、自分の「好き」な本を自由に展示・貸出・販売でき、本を介したコミュニケーションが生まれ、新たなコミュニティを構築していきます。

旧大宮図書館を新たな公民連携拠点に!地域・本・食のシェアプレイス「ハムハウス」(https://camp-fire.jp/projects/view/544970


このハムハウス立ち上げの際のクラウドファンディングには、私も協力させていただきました。そのリターンが「3か月間のシェア本棚オーナーになれる権」だったので、せっかくならと妻と二人で棚オーナーの立場を楽しませていただくことにしたのです。


ちなみにシェア本棚を持てる「みんとしょ」や「まちライブラリー」といった民間図書館(私設図書館)は、静岡県焼津市の「みんなの図書館さんかく」が有名ですが、全国各地で増えているようです。



さて、そんなハムハウスのシェア本棚のオーナーになった私たち夫婦で、つくったのがこちらの棚です。

写真中段のフォトフレームが置いてある棚が私たちの棚


まだ探り探りではありますが、まずは私の選書と妻の手づくりのポストカード、私と妻の自己紹介(フォトフレーム)やカードなどを置いてみました。


選書は定期に入れ替える予定ですが、今は「人生のハンドルは自分の手で握る」というテーマで本を選び、並べています。すべて貸し出し用です。
月額500円でハムハウスの会員になると借りて持ち帰って読むことができます。会員にならない場合は、その場でお読みいただけます。

テーマは「人生のハンドルは自分の手で握る!」


テーマに合わせた小説は北村薫さんの「スキップ」と重松清さんの「流星ワゴン」を


ちなみに拙著『仕事の楽しさは自分でつくる! 公務員の働き方デザイン』(学陽書房)も置いてあるのですが、このときは貸し出し中でした(嬉しい!)。


また、妻は得意の手描きイラストでポストカードをつくり、販売しています。販売している「たべものと人をつむぐポストカード」は、果物や野菜、お料理などたべものをモチーフにした可愛らしいカードです。

手描きポップ作成中


世界でひとつだけのポストカード



たまたまクラウドファンディングのリターンだったから。

シェア本棚のオーナーになったのは、そんな偶然からですが、これを私たち夫婦にとってどういう機会にしたいのかなと、改めて考えてみたんです。

「スマホではつながれないひとと、本棚でつながりたい」

こういうことかもしれません。

職業だったり興味関心が近いひととは、SNSだったりオンラインサロン、ウェビナーなどで簡単につながれる社会。ひととの出会いの多くが、スマホから始まっています。

そこではある種、計算された心地いい出会いばかりが重なっていて、「こういうことに関心があるんでしょ?」という想定の範囲から外れることが、かえって難しくなっていないでしょうか?

そんなアルゴリズムに与えられた出会いではなくて、本当に偶然にその場があるから出会えるひとと出会えたら、今の社会では、それこそすごく貴重な出会いのような気がするのです。
乗る電車一本違ったら、注文した牛丼が出てくるのがあと少し遅かったら、棚に別の本を挿していたら、出会うことがなかったひとと、出会えるかもしれない。

シェア本棚のオーナーって、そんなワクワクがあります。


もう一つ、シェア本棚って自己表現の場なんですよね。

それが出会いにもつながるのだと思いますが、キャリアコンサルタント×ワークショップデザイナーとして、並べる本によって自分のことをどんなふうに表現できるのか、新しい実験として楽しむつもりです。

どんな「私」を表現したいのか、まだはっきりと定まりませんが、言葉にはできないけれど並べてある本で感じ取っていただくなにか。言葉にしないことで、言葉にするより真っすぐに伝わる私のなにか

いずれ、このnoteを筆頭に、FacebookやTwitterといった「島田正樹がどんな人間なのか」を表現している各種媒体と同じように、この本棚が、いくぶん異質な感じですが、自分を表現する方法のひとつにもなっていくのではないか、そんなこともワクワクしています。


日曜日に妻と二人で棚のメンテナンスに行ったら、私たちの棚を一所懸命見てくれているひとがいました。
その背中を眺める気持ちは、嬉しいのはもちろんですが、何だかこれまでに感じたことのない不思議な感覚でした。


これから。
妻は同じくハムハウスの中のシェアキッチンを使って料理やお菓子づくりをからめたワークショップだったり、販売用の菓子製造など、私は読書会や「キャリア」をキーワードにしたワークショップなどにも、取り組んでいきたいと考えています。

まだまだ「シェア本棚のオーナー」のポテンシャルを引き出し切れていませんが、きっとシェア本棚オーナー同士の交流も盛り上がっていくでしょうし、ハムハウスの皆さんと一緒に、素敵なコミュニティをつくっていけたらと思います。

お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。




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