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  • リレーエッセイ「わたしの2選」

    通翻訳者や言葉のプロがとっておきの本や映画、音楽、絵画、旅した街などを紹介するリレーエッセイ。

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  • 訳書を語る

    訳した本や映像作品について、翻訳者自身が綴ります。

  • リレーエッセイ「言葉のプロ・この2冊」

    翻訳者・通訳者、言葉のプロが仕事に活用する学習書や座右の書を2冊紹介します。

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2023年新春ごあいさつ―昨年の記事を振り返って

新年あけましておめでとうございます。 おかげさまで「ほんやくWebzine」も今年で4年目を迎えます。 2022年は15本の記事を公開しました。 一挙にご紹介します。 通翻訳者や言葉のプロが綴るエッセイの数々、ぜひお読みください。 リレーエッセイ「わたしの2選」 黄昏のロンドンから』『ボートの三人男』(紹介する人: ラッシャー貴子) 『ブラックリスト』『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018』(紹介する人: 蔭山歩美)

    • リレーエッセイ「訳書を語る」/『「小さなことばたちの辞書」の翻訳を終えて』(最所 篤子)

      実務翻訳で身を立てながら、細々と文芸翻訳を続けている最所篤子と申します。「訳書を語る」というエッセイのご依頼をいただきましたので、小学館より刊行されたピップ・ウィリアムズ著『小さなことばたちの辞書』の翻訳の工夫や苦労について書いてみようと思います。 『小さなことばたちの辞書』との出会い 翻訳を手掛けたきっかけは? というご質問をいただきました。私は、最近は出版社さんからのご依頼もあるものの、数か月、田口俊樹先生のゼミに通った以外はきちんと翻訳学校に通った経験がないこともあ

      • リレーエッセイ/「わたしの2選」「わたしの人生の指針となる2冊」 『私家版 日本語文法』『ミス・マープルと13の謎』(紹介する人: 倉田 真木)

        英日翻訳者の倉田真木です。子どもの頃から、本とともに生きてきたわたしにとって、本はつねに傍らに寄り添ってくれるかけがえのない存在です。今回は、その中でも大好きな2冊を紹介させていただきます。 『私家版 日本語文法』             『私家版 日本語文法』井上ひさし著(新潮社) 言わずとしれた、と枕を置きたくなる井上ひさしの名著の一冊。タイトルに「日本語文法」とあるが、文法書ではなくエッセー集だ。1981年に文庫化され、通学の車中で読み、引きこまれた記憶がある。その

        • リレーエッセイ「わたしの2選」/『エクソフォニー~母語の外へ出る旅』『複数の言語で生きて死ぬ』(紹介する人:片山奈緒美)

          英日翻訳者の片山奈緒美です。わたしは不惑を過ぎてから人生に迷いや不安を感じるようになりました。翻訳だけやっていていいのか。他に挑戦すべきことがあるのではないか。厳しい状況が続く出版翻訳界を考えると、他に収入の柱があったほうがいいのではないか―― そんなふうに思っていたころ、通っていたカルチャーセンターのマレー語クラスの隣で日本語教師養成講座が開講されていることに気づきました。直感的にこれだ、と思って、すぐに養成講座のカリキュラムを調べ、この先の翻訳仕事のスケジュールなどもろ

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          リレーエッセイ「わたしの2選」/『ハーレムの闘う本屋 ルイス・ミショーの生涯』『やんごとなき読者』(紹介する人:北村みちよ)

          英日翻訳者の北村みちよです。出版翻訳者になりたくて20年ほど勉強を続け、2013年に最初の訳書を出すことができました。それからも細々と翻訳を続け、ここ数年は、一番の希望ジャンルだった文芸小説を訳せるようになり、ありがたく思っています。   そんなわたしですから、翻訳者としてリレーエッセイに執筆できるとはとても光栄で、お声をかけていただいたときはすぐに喜んでお引き受けしました。とはいえ、2冊選ぶとなるとなかなか難しい、さてどうしたものかと悩んだ結果、「本屋あるいは読書にまつわる

          リレーエッセイ「わたしの2選」 / 『長くつ下のピッピ』『ロシュフォールの恋人たち』(紹介する人:岩辺いずみ)

          「懐かしい!」と声を上げた人、いますか? (いたら嬉しい!)   映像翻訳者の岩辺いずみです。映画やドラマに日本語の字幕をつける仕事をしています。英語圏とフランス語圏をメインに、ポーランドやアイスランド、トルコからシリアまで、いろんな国の作品を手がけてきました。と言っても何か国語もできるというわけではなく、英語とフランス語の作品以外は英語のスクリプトや字幕を頼りに訳しています。   今回、思い入れのある2作品を紹介するにあたり、どんな切り口で選ぶか、だいぶ悩みました。ほんやく

          リレーエッセイ「訳書を語る」/生き残る本を目指して(赤坂桃子)

          ドイツ語翻訳の赤坂桃子と申します。「自分の推しの訳書を2つ選んで紹介してください」という「お題」を頂戴しましたが、その前にちょっと古い話からはじめさせてください。 わたしの最初の訳書が出たのは1983年です。柴田書店のP. et J.=P. エーベルラン著『エーベルラン兄弟のアルザス料理』という、カラー写真が美しい立派な本で、有名なフレンチのシェフ三國清三さんとの共訳でした。オリジナルがドイツ語だったので、大学卒業後に編集者になったドイツ文学科の同級生経由で話がきました。当

          リレーエッセイ/「わたしの2選」『Finding the Mother Tree』『Luschiim’s Plants』(紹介する人: 生方眞美)

          英日翻訳者の生方眞美です。 リレーエッセイの執筆にお声がけいただき、ありがとうございます。 仕事ではマーケティングやビジネス関連の文書を翻訳していますが、普段好んで読むのは鳥や動物、植物、自然科学に関する書籍やウェブ記事です。 本稿では、私がいま住んでいるカナダのブリティッシュコロンビア(BC)州の自然に関わりのある本2冊とその著者についてご紹介します。 Finding the Mother Tree 「ウッド・ワイド・ウェブ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 森

          リレーエッセイ「訳書を語る」/『この熱を伝えたい』(熊谷玲美)

          ポピュラーサイエンスの翻訳をしている熊谷玲美です。天文学や物理学を中心にいろいろな分野の本を訳しています。今回は、これまでの訳書に登場した科学者という切り口で2冊の本(2人の科学者)を紹介します。 心動かされる出会い 科学の本というと専門家向けのイメージが強いかもしれない。しかし、ポピュラーサイエンスは、「科学を、専門学術用語を用いず、一般大衆に理解できる平易な言葉や例で説明したもの」(デジタル大辞泉)であり、基本的には興味さえあれば誰でも楽しめるもの。物理学や数学の本で

          リレーエッセイ「わたしの2選」/『IT』『クリスマスのフロスト』(紹介する人: 小川公貴)

          自分にとって大切な本を紹介する。 という行為にむずがゆい重圧を覚えるのはたぶん、心の薄皮を剥いで晒すような側面があるからだろう。なんかこう人間性を試されている気がする。しくじれない。 例えば、個人的に無人島へ持っていくなら外せない『人喰い映画祭』。間違いなく自分にとって大切な一冊だが、タイトルだけでもう、お里が知れてしまうリスクがある。そう考えると恐ろしくて、とてもこの心の一部分を大っぴらには晒せない。 かといって、我が家の書棚をどす黒く彩る、ヴィレッジ・ヴァンガードの

          リレーエッセイ「わたしの2選」/『ルリユールおじさん』『アライバル』(紹介する人: 内山由貴)

          はじめまして。翻訳者の内山由貴と申します。映像翻訳をメインにしていた時期もありましたが、ここ10年ほどは特許翻訳を専門としています。現在の仕事では堅い文章ばかりを書いておりますが、もともと読書が好きで、物語を綴るやわらかな文章も大好きです。 …と書いておきながら、矛盾しているかもしれませんが、言葉がなくとも伝わるものってあるなぁと感じることも多々あります。美術館に行ったり、絵本を開いたりしたときに、絵をとおして何かが強く伝わってくる瞬間ってありますよね。言葉が添えられていな

          アンケート集計レポート「これが響いた! 通翻訳、ことば、本 、映像2021」 ~翻訳・通訳、言葉に関するトークイベントおよび本、映像についてのアンケート~

          昨年暮れに「ほんやくWebzine」で募集したアンケート「これが響いた! 通翻訳、ことば、本 、映像2021」についてご報告します。回答をいただいた皆さんに改めて御礼申し上げます。回答数は6件でした。 まず最初に、2021年に参加したトークイベントの中で印象に残ったプログラムは何か、お答えいただきました。 ◆トークイベント編 翻訳者のためのウィークエンドスキルアップ講座「古典新訳・言いたい放題―O・ヘンリーを中心に」登壇者:小川高義氏(翻訳者)/2021年11月20日開

          リレーエッセイ「わたしの2選」/『ブラックリスト』『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018』(紹介する人: 蔭山歩美)

          映像翻訳者の蔭山歩美です。日本映画に英語字幕をつける仕事をしています。今回リレーエッセイ執筆のお話をいただいて、どの作品をおすすめしようか悩みました。というのも、平日は朝食のお供に連続テレビ小説を見て、昼休みに30分のドラマやバラエティやドキュメンタリーを見て、息抜きにゲームで遊び、夜は日本のドラマや海外ドラマやアニメを少なくとも2~3本は見て、お風呂では音楽やポッドキャストを聞いてリラックス。休日になると映画を見たり、ドラマを一気見したり、本やマンガを読んだりと、津村記久子

          リレーエッセイ「わたしの2選」/『黄昏のロンドンから』『ボートの三人男』(紹介する人: ラッシャー貴子)

          英語翻訳者のラッシャー貴子です。今はロンドンに住んでいるので、イギリスにまつわる2冊の本をご紹介したいと思います。青春時代から長いおつきあいになった本と、どこをとってもイングランドらしいと感じる本。どちらもこの国とわたしをつないでいる大切な2冊です。 『黄昏のロンドンから』 初めてイギリスを訪れたのは20歳の夏だった。アメリカのサマースクールが満員で、流れ流れてたどり着いたので、何の知識もないままの出会いだった。ところが到着してみると、イギリスはおとぎの国のようにかわいら

          リレーエッセイ「訳書を語る」/幸運の女神に導かれて(大西愛子)

          はじめまして。フランス語の翻訳をしております大西愛子と申します。よろしくお願いします。 出版翻訳というと文芸翻訳を思い浮かべる方も多いと思いますが、わたしはバンド・デシネというフランス語圏のマンガをおもに訳しています。現在翻訳中の作品2作について書きたいと思います。  バンド・デシネというのは一般には「タンタンの冒険」でおなじみのスタイルのマンガ本です。フルカラーでハードカバー、判型は日本のA4サイズよりも少し大きい感じです。長さは50ページくらいで1話完結。シリーズもの

          2022年あけましておめでとうございます〜昨年の記事を振り返って

          新年あけましておめでとうございます。 通翻訳者や言葉のプロが自分たちの言葉で発信できる場として2020年9月に創刊した「ほんやくWebzine」も今年で3年目を迎えます。 これもひとえに多くの読者の皆さまのおかげと心から感謝しています。  2021年は18本の記事を公開しました。 一挙にご紹介します。 翻訳者・通訳者が登場する小説、映画、マンガのリスト (佐藤直樹) <2021/02/21更新> 「きまぐれ日本文学」井口富美子 翻訳と創作を往来して - 夭折の詩人、左