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【ネタバレ注意】笑顔の仮面を

主人公がずっと不幸だったら見ている方が辛くなっちゃうから少し幸せな部分も入れておこう。まぁでも、全部嘘なんだけどね。

put on a happy face

笑顔の仮面を。

どうも、ミーハーです。ミーハーだから観てきました。映画は観に行くてまがある分、吸収できるものが多いですね。みんなが観に行く話題の映画は話題になるような理由があるような気がします。

映画「ジョーカー」話題だから見に行きました。

たくさんの人がもうネタバレのレビューをしているので、今さらな感じはするのですが感想を書きたいと思います。

映画終了後のワタシのメモ(アーサーからジョーカーへ)

おおざっぱにまとめると、「精神病を患う青年アーサーがいろいろ不幸な目に遭いながらコメディアンを目指すんだけど最終的に憧れのテレビでセレブ司会者を銃で亡きものにしてジョーカーへと変貌する」というストーリー。

私は★★★★★だとおもいました。非常に面白い映画だったと思います。

まずは音楽。不快感をあおる不気味な音があるのですが、これが凄く気持ちを揺さぶる。

頭のなかに流れる音楽あるじゃないですか?危険が迫っている人を客観的に観たときに流れるジョーズの音とか。たぶん映画を観るのと観ないのでは自分に不気味なことが起こったときに流れるイメージ音楽が変わるくらい印象的な音楽でした。

悲劇ではなく喜劇。【It' a comedy】

アーサーがジョーカーに変貌する前に劇中の舞台で持病を押さえつつ披露したジョークはかなり印象的でした。

私はコメディアンになるーっ!て皆に言ったら笑うんだ。でも、実際コメディアンになってみたら、ほら、

誰も笑わない。

まさかの自虐ネタ。そのときにやっぱり不幸とネタは表裏一体だと思いました。だから悲劇と喜劇を持ち出したのではないかと。客観的に観ると面白いでしょ?みたいな。

勝ち組っぽい人達はみんな調子にのってるように見える

勝ち組っぽい人達が凄く憎たらしく見えるのもこの映画の特徴だと思いました。勝ち組っぽい人達はみんなごく普通の生活を送っているだけなんですけどね。だけど、そんな風に見えるときあります。叶姉妹に調子のってるなーこの人達って思うあの感情。自信がないときに、自信満々に意気揚々としている人達の集団を見ると調子のんな!って思うあの感情。その辺の共感を引き出しているところが後にとんでもないことをしでかすアーサー(ジョーカー)への同情にも似た雰囲気をかもし出しているのかもしれません。普通の生活をしてたら普通の人を敵にしかみえないようにしてくる辺りこの映画の凄みを感じました。

主人公に不幸が起こるのは物語としては普通だけど…

主人公登場→主人公の紹介→主人公の不幸→なんとか乗り切る

これは普通の物語のフォーマットだと思うのですけどアーサーは最初からずっと不幸ですね。不幸を乗り越えるシーンが銃殺するシーンだけっていう。主人公が自分の力で困難を乗り越えるシーンもないし、仲間が助けてくれるようなシーンもない。厳密にはあるんだけど、それが嘘(妄想)っていう。まともに話せる相手が一人もいないアーサー。ジョーカーになる前のアーサーは本当に情けなさが強調されるように映っている。しかし、テレビ出演のためピエロメイクをして階段を踊りながら下りるアーサー。字面で書くとだけど、そんなかっこよくないのに、このシーンは本当にかっこいい。不幸で情けないどうしようもない救いようないアーサーというフリがあってここにきてようやく『ジョーカー』になりました!と…。最後マレー(デニーロ)を撃つ前にする演説は本当に圧巻。トランプで一番強いカードになった瞬間。

本当のなかに嘘

本当のなかに嘘をいれるという手法もここまで完璧に入れられると困惑します。この物語には嘘(アーサーの妄想)がありますっていう前提を突きつけられたらもう、えーーっ!てなる。本当なのはどれ?っというか、そもそも映画だから全部嘘(フィクション)か。ダークナイトのときのジョーカーは自分の口の傷の説明で嘘ついてましたし。そもそも銃持っている人がテレビ局に入れるのかな?いろいろ疑ってしまいます。あえて真実をはっきりさせないところ。そこに犯罪者が主人公の映画が映画として成立するための制作者側の仕掛けを感じます。これが物語を暗くしすぎないための演出と映画を見た人の考察の余地になっていますね。主人公が精神病ということもあって嘘(妄想)と現実の境目が曖昧な取り方をしています。

HUNTER×HUNTERのヒソカを思い出しました。

ところどころ嘘が混ざるところヒソカっぽいなぁと思いました。アーサーは妄想なんだけど。バットマンってあまりみたことなかったので、ダークナイトのジョーカーしか知らなかったんですけど、もしHUNTER×HUNTERのヒソカが同じような境遇(精神病を患ってるなど)だったら、と考えると、原作バットマンのファンとしても考察の域が広がるのではないでしょうか。

結局やりたいようにやっただけ。

アーサーは心の中の不満を蓄積させていきました。自分の満たしたい欲を押さえていました。最後に狂暴なジョーカーとなって現れただけの話かと思います。映画ジョーカーのようなストーリーを作ろうと思ってもなかなか作れないと思います。見てられないくらいの不幸、それを最後まで飽きずに見させるための工夫、道で倒れていても踏みつけられるような男が全てをひっくり返すというストーリーを納得させるような構成。製作陣もやりたいストーリーをやったんだなぁって思いました。ドS。

私的アーサーの分岐点

妄想の中で付き合っていた彼女にリアルに告白して付き合っていればよかったんじゃないかなって思います。別にその時に振られてもお笑いのネタになるし、隣人だったら何回もチャンスはあるから一回は告白してもよかったんじゃないかなって思います。アーサーカッコいいから意外と堂々と告白していたらあっさりオッケーだったかも。

本当にいい映画見たなって思いました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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