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悲しき近畿勢…。選抜高校野球。開幕から5連敗は11年ぶり。3年前の夏の甲子園では4強を独占したが。残る大阪桐蔭と報徳学園の行方は?

悲しき近畿勢。選抜高校野球で開幕から5校が出場しているが、いずれも黒星を喫している。これは11年ぶりの珍事だ。3年前の夏の甲子園では4強を独占する無類の強さを誇ったが、今春は苦戦が続いている。残る学校は優勝候補の大阪桐蔭と、昨春準優勝の報徳学園(兵庫)。近畿勢の行方はいかに?

近畿勢がもがいている。18日に選抜が開幕して以来、5校が出場したものの、いまだ白星が挙げられていない。

開幕日には、第2試合で21世紀枠の田辺(和歌山)が出場。県大会で智弁和歌山、市和歌山の強豪を下し準優勝で近畿大会への切符を手にした。76年ぶりの甲子園出場で話題を呼んだが、選抜では石川の星稜に2-4で敗れた。

第3試合では、滋賀の近江が選抜に2年ぶりに登場。昨秋の近畿大会では8強入りした。昨秋の九州大会を制した熊本国府に挑んだが、1-2で競り負けた。

大会3日目の20日には、昨秋近畿大会準優勝の京都外大西が18年ぶりに春の甲子園の舞台に立った。相手は昨春の選抜優勝校の山梨学院。二回に先取点を挙げたものの、中盤以降失点が重なり、昨春王者に1-7で敗れた。

第3試合では和歌山の耐久が出場。幕末の1852年創立の公立校。昨秋の県大会を制し、近畿大会でも4強入り。春夏通じての甲子園切符を手にした。選抜では千葉の中央学院と対戦したが、1-7で敗れた。

そして21日の大会4日目。近畿大会4強の京都国際が3年ぶりの選抜出場。2年前にも出場権が与えられていたが、野球部で集団感染が発生して、無念の出場辞退。今大会は先輩たちの分の戦うという意気込みが強かった。

対戦相手は昨秋の東北大会を制した青森山田。開会式では選手宣誓を務めた。京都国際は2点を追う八回に同点に追いついたが、九回裏に決勝点を許しサヨナラ負け。これで近畿勢が5連敗となってしまった。

この5連敗は11年ぶりとなる。3年前の夏の甲子園では、智弁和歌山、智弁学園(奈良)、近江、京都国際が4強を独占。全国選手権大会なのに「近畿大会」とまで言われた。

近畿勢は今春の連敗を止められるのか。22日の第2試合には優勝候補の大阪桐蔭が登場する。昨春の選抜で4強入りし、昨秋の近畿大会を制した。今年も投打ともに充実している。

11年前に近畿勢が5連敗を喫した時は、大阪桐蔭が勝って、連敗を止めた。今年は初戦で北海道大会覇者の北海と対戦する。

また、この日は第3試合で報徳学園も試合がある。昨春の選抜準V。当時のメンバーだった間木歩主将、今朝丸裕喜投手の両右腕が健在だ。昨秋の東海大会準優勝の愛工大名電とぶつかる。選抜優勝経験校同士の一戦となる注目のカードだ。

韓国で行われたメジャーリーグの開幕シリーズ。ドジャースの大谷翔平選手、山本由伸投手、パドレスのダルビッシュ有投手、松井裕樹投手が出場した。

しかし大谷投手は岩手の花巻東、山本投手は宮崎の都城、ダルビッシュ投手は宮城の東北、松井投手は神奈川の桐光学園。4人とも近畿の高校出身ではない。今年は近畿「受難」の年なのか。

近畿勢の行方はいかに。残る2校の戦いに注目したい。

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