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プロ野球開幕!セパそれぞれが特徴的な勝利。セはホームチームが白星。パは下位チームの「下剋上」。熱く長いシーズンが火ぶたを切った

プロ野球がついに開幕した。2月にキャンプが始まり、3月にかけてオープン戦などで戦力を見極めてきた。そして3月29日。セパの開幕戦6試合がプレイボール!各リーグでそれぞれに特徴的な勝利となった。セはホームチームがいずれも勝利。パは対戦チーム間の昨季下位側が「下剋上」を果たした。長く熱いシーズンが火ぶたを切った。

セリーグはホームの3チームがいずれも白星スタート。東京ドームでは巨人が阪神を4-0で昨季38年ぶりに日本一に輝いた阪神を下した。

昨季4位でクライマックスシリーズ(CS)進出を逃した巨人には期するものがある。2年連続でBクラスに終わり、指揮官が原辰徳さんから阿部慎之助監督に変わった。新生巨人は何としても開幕ダッシュに成功したかった。

この日の6試合で最多となる4万2071人が詰めかけたスタジアムに、ホームの巨人の選手たちが躍動した。

0-0で迎えた五回裏。梶谷隆幸選手の2ランなどで3点を先制した巨人。八回にも丸佳浩選手の適時打で1点を追加した。

投げては開幕投手となった戸郷翔征投手(23)が猛虎打線を6回無失点に抑えた。リリーフ陣も3人がホームを踏ませず、完封リレーで「伝統の一戦」を制した。

横浜スタジアムではDeNAが広島を4-3。神宮球場ではヤクルトが中日に7-4で打ち勝った。ホームの3チームがいずれも白星スタートを切った。

一方のパリーグは3試合ともに「下剋上」を果たした。対戦したチーム間の昨季下位側が勝利したのだ。

特徴的なのは、2年連続パリーグ最下位の日本ハム。新庄剛志監督が指揮を取った2シーズンは、いずれも「最底辺」に甘んじてきた。今年は意気込みが違う。「万年弱小」とは言わせない。就任3年目にして、新庄ハムが初めて開幕戦を制したのだ。

千葉で行われたアウェーゲームにもかかわらず、昨季2位のロッテを4-1で下した。

三回に7番打者の水野達稀選手(23)が三塁打でチャンスを作ると、9番の田宮裕涼選手(23)の中前適時打で先制した。若手でつかんだ1点がチームに勢いを呼んだ。

新庄監督は「この1勝はでかい。今日勝てないと乗っていけないと思っていた」と開幕戦にかけた思いを振り返った。

昨季3位のソフトバンクは、リーグ3連覇を果たしたオリックスを3-1で下した。そして昨季5位の西武は4位の楽天に1-0で競り勝った。パリーグは対戦した下位側が勝って「下剋上」を果たした。

勝ったチームにとっては「開幕ダッシュ」に成功と勢いに乗ればいい。負けた側にしては今季143ゲームあるうちの1試合に過ぎないと思えばいい。

熱く長いシーズンが火ぶたを切った。各チームの生み出すドラマを楽しんでいきたい。

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