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逆転の発想が成功を生む。西武が平日にデーゲーム。前日のナイターよりも観客動員が増加。春休みの子ども向け、会社員の勤務の多様化に配慮。楽天は教育に一役

逆転の発想が成功を生む。プロ野球の西武が平日にデーゲームを行った。平日の試合と言えば、ナイターを思いたくなるが、4月の上旬は、子どもたちの春休み期間中でもあり、デーゲーム開催は名案。実際に前日のナイターよりも観客動員は多く、興行的には成功と言えるだろう。会社員の勤務の多様化もあり、この取り組みは拡大されて良いのではないだろうか。

4月4日に埼玉・所沢市のベルーナドームで行われた西武対オリックス。球場は狭山丘陵にあり、周囲は緑に覆われているロケーションだ。

ベルーナドームは施設が密封されている形でなく、球場の上部に屋根を配置している構造。冷気がスタジアム内に入り込んでくる。4月のナイターは冷え込んだ中で行われる。

4月の上旬は子どもたちの春休み期間中。それならば、ベルーナドームの試合を平日であってもデーゲームにするのは名案だろう。会社員の勤務の多様化も広がり、平日の休みに試合を行うのは、来場効果が大きいように思える。

この日のデーゲームに来場した観客は1万8713人だった。前日の3日にあったナイターのオリックス戦1万2625人よりも多かったのだ。興行的には成功と言えるだろう。

平日のデーゲーム開催と言えば、楽天や日本ハム、ロッテも行っている。なかでも楽天の取り組みはメリットが多い。

楽天が昨年5月に実施した平日のデーゲーム。仙台市教育委員会が推進している小学生や中学生の職場体験プログラムを実施した。球場での仕事を体験してもらい、プロスポーツに興味を持ってもらい、働くことへの関心を高めてもらう狙いがある。

野球離れが進む若者世代に対して、教育を通じて野球の魅力をアピールできる。楽天にとっては、春になっても仙台の夜がまだ寒いことも思えば、日中の試合開催は「一石二鳥」以上の効果がありそうだ。

寒さが残る春の時期、「平日の試合はナイター」と決めつけることはない。日中の暖かい時間帯に行うことは効果が大きい。

逆転の発想が成功を生む。平日のデーゲームがもっと拡大されればいいと思う。それが社会の多様性への後押しにもなるのだから。

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