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結果が出ずに、もがく人を応援したい。西武のエース高橋光成投手が今季未勝利。けがで出遅れ。今季5試合目の粘投も実らず

結果が出ずに、もがく人を応援したくなる。西武のエース、高橋光成投手(27)のことだ。今季はけがで出遅れ、1軍マウンドに立ったのは4月中旬。ただ5試合に先発するものの白星をつかめずにいる。勢いに乗れないエースと比例するように、チームもパリーグ最下位に低迷中だ。まずは1勝。チームの躍進のカギは、エース右腕の出来にかかっている。

光成と書いて「こうな」。高校時代からファーストネームで呼ぶ方がしっくりする投手だ。群馬の前橋育英高2年時に夏の甲子園を制する原動力となった。翌年のドラフト会議で、西武から1位指名され入団した。

ルーキーイヤーから毎年勝ち星を挙げ続け、プロ5年目の2019年シーズンに初の二けた勝利をマークした。2021年からは3年連続開幕投手を務め、11勝、12勝、10勝といずれも二けた勝利を挙げている。

西武は先発陣が豊富だ。その中でエースの座を占め、チームの5年ぶりの優勝へ欠かせぬ存在となっている。

今季は肉体改造に取り組み、体重は112キロと7キロアップして春季キャンプに臨んだ。しかし序盤に右肩の張りを訴え、調整が遅れることに。開幕ローテーションから外れ、1軍初登板は4月14日だった。

粘り強く投げているが、なかなか白星を手にできない。5月6日まで4試合に先発したが、3敗を喫している。

そして今季5試合目の先発は5月14日。北海道のエスコンフィールドで行われた日本ハム戦だ。昨季はこの地で3戦3勝と「お得意様」にしていた。光成投手はこの日6回3失点。粘投といえるピッチングを見せたが、味方打線に援護がなく、4敗目となった。

チームの清川栄治投手育成アドバイザーが5日に他界。光成投手を入団時から指導した恩師だ。清川さんへ捧げる今季初勝利としたかったが、次回へ持ち越しとなった。「勝ちたかったですね」と光成投手はしみじみつぶやいた。

いまだ白星のない光成投手と歩を合わせるように、西武のパリーグで最下位と低迷している。今季13勝23敗と借金10。首位ソフトバンクとは11.5ゲームも離されている。優勝を狙うには、これ以上離されると大ピンチだ。

それには、やはりエースの初勝利が必要不可欠だ。エースが勝つことで、チーム全体に勢いが出てくる。光成投手は好循環の起点にいなければいけないのだ。

もがく獅子軍団のエース。なんとしても今季初勝利を手にして、チームの起爆剤となってほしい。天国の清川さんも見守ってくれているはずだ。

光成投手の次回登板に期待したい。

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