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抒情詩

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身近なことをショートで 比喩的表現 自分のことであり あなたのこと
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#エッセイ風

遺言

遺言

なにもかもしんどくても
きっとダラダラと呼吸をつづけていくんだな

血を流そうが
涙が出ようが

きっとこの痛みを抱えていくんだ

行き詰まて
息ずまって
生きつまって

いつ消えたとしても大丈夫なのように
遺言残しておこうかと
思うけど

過去の罪と十字架を背負い
その贖罪を抱え

いままでたくさんの
「ごめんね」を言ってきたよ

これから
「ありがとう」を遺言に
なるように
そんなふうに
祝福

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哀戦士Ⅱ

哀戦士Ⅱ

哀しい経験を積み重ねた人は
その痛みを知り
誰かに優しくできるでしょう

その痛みを知らぬものは
誰かを知らぬ間に
傷つけていく

「私は祈る。 新しい未来がいつか来るように祈る」

生きていくことが闘いなら
その闘いをやめることができない

時には休んで
何もかもやめてしまいたいけど

欲しいものはきっとみんな似ている

安心
平和

安らぎ

奪い取られそうになると必死に守りたくなる

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答え合わせ

答え合わせ

普段は意見のぶつかり合いがあっても
引いてしまう私が
あの時は
「ごめんね」
その四文字遠くて言えなかった

明日もまた会うだろうと
一年前は疑いもせずに

同性なのに
恋人のように過ごした日々は
もう 戻りはしない

学校では正解のある問題ばかりを
教わってきたよ

そのせいだろうか
私とあなたが
知りたかった答えは
結局見つからないで終わってしまった

大切なものを戻す方法も
大好きな貴女に許

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名もなき花

名もなき花

みんながしていることは
それが正解だと勘違いをする
どうやら違ってて良いようだ
人と違うことに罪悪感を感じるけど、、、
この間違いがわかっただけで       どうしようもなく救われる

自分自身を変えるのは難しい
嫌いな自分を否定してもらうことで自分の気持ちを肯定された気がする

人と違うこと
誰も望んでそうなったわけじゃないけど

どうやらそれでも良いらしい
気づいたのは 最近

障害も
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僕が一番欲しかったもの

僕が一番欲しかったもの

必死で守ろうとしたものはなんだったのか
窒息しそうで
それでも  居座り続けてた理由

きっと意味はない
そこに居なければ
僕は僕でなくなる気がしたんだ

誰かに必要とされる 
そんなちっぽけなことで
僕は僕であり続けた

僕の手のひらには何もない
だから
 君の手を握り返すことしかできない

居場所を見失えば
意外とあっけなかった

それでも

君にしてあげられること
僕にはまだあるんだ

空が青いのは

空が青いのは

優しい人ばかりだと
とても
傷ついてしまう

あなたの下手なウソが
優しくて
とても
痛いんだ

私に「泣くのはあなたじゃないでしょ?」
と、先に泣き出す私を抱きしめる

無理して笑顔になる必要はないと

そんなあなたも泣いている

でも、そうやってつくろって無いと
いまにも耐えらなくなりそう

空が青いだけで
あなたに知らせたくなるのは

「進め」っていう合図だろ?
泣いたときに涙が溢れないよ

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PIECE OF MY WISH

PIECE OF MY WISH

私の前にふたつの道

どちらを選んだとしても

きっと後悔してしまう

答え合わせしたところで

正解はわからない

自分の気持ちに負けて
心が不正解にしてしまうんだ

こうやって
自分を責めてしまう日々は
いつからだろう‥

最初から正解を選ぶなんてことは
できはしない
それを正解にするように
自分を変えていくんだ

諦めない強さを
持ち続けていきたい
明日のために

背中

背中

私の背中で泣いている
君にどう向き合えば良いのか

振り返ったら
きっと作り笑顔の君がいるのだろう

どんな顔をして君を探せばいいの

わからないから
気づかないふりをする

いつもは鈍感なはずなのに
君の泣いている事だけは
敏感なんだ

わたしも
泣きたくなる
振り返って  抱きしめればよいのか

君にかける言葉が
見当たらないから
わたしの背中を見て気づいて

わたしの背中に翼はないけれど

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美しいもの

美しいもの

あなたの唇が輝いて見えるのは
優しい言葉を使うから

あなたの瞳が綺麗なのは
誰かの良いところを探すから

あなたの心が広いのは
いつも感謝をしているから

あなたの髪が美しいのは
自分をいつも大切にしているから

私もそうやって
自分を磨いていきたい
誰かのために
自分のために

水天一碧

水天一碧

どうして人は人と関わるのだろう
深く立ち入らなければ
きっと傷つきはしない

誰も愛さずにいられたなら
こんなにも苦しくはない

出逢わなければ
この航海は幸せなのだろう

それでも人は
愛情という海原へ旅立つ

水の中は勢いよく進めば進むほど
身体にストレスを感じる

海底深く沈めば沈むほど
その水圧に押しつぶされる

息苦しい
こんなにも
ツラいのに
人は‥
私は‥
人と関わることを選んでしま

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さくら

さくら

言葉はまるで桜の花びらのよう
とても儚くて

 この尊さを君に届けたいけど
伝えれば伝えるほど
 その意味さえ壊れてしまう

私が選ぶ言葉も、
託された気持ちが届くことはない

この薄紅色が
どれほど輝いたもので
離れたあなたに写真を送ったところで
簡単に削除してしまうのだろう

言葉はまるで桜の花びらのよう
君に届けたくても
刻が経ってしまえば 
大抵記憶から散っていく
消えてしまう 

言葉も

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かたおもい

かたおもい

あなたがいないことは寂しくない
あなたの心に私がいないことが寂しいんだ

ひとりでいることはなんでもない
私を忘れていても大丈夫なあなたに
耐えることができない

あなたがウソをついても気にもしなけど
あなたにとって私がその程度の存在だということがツラいのです

あなたから連絡が来ないことは待てるけど
連絡してこないあなたに
嫉妬している自分が嫌になる

ひとりで過ごすことに慣れてるいるけれど

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生誕

生誕

何度も夢をみたんだ

朝起きたら
違う自分になっていることを

しがらみとか
悲しいこととか
痛みとか

すべてなくなって
障がいとか
なくなってて

嫌いなことも
醜い自分も
すべて消えてくれないかと

誰にも気付かれず
生まれ変わりたい
昨日までの自分にサヨナラ

明日になったら
知らない場所 に
立ち向かうよ
目を覚ましたら
この新しい靴で

傷ついたこの手とその言葉は
誰のせいにもできない

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痛み

痛み

カフェ・オ・レを飲もうと
よそ見をしたら
こぼれてしまい
指先を火傷しました

ひとりで汚れた床を拭いた自分の姿が
鏡に映って
悲しい気持ちになった


ずっと流水で冷やしても
じんじんと指先が痛くて
泣きたくなる

でもね
心の痛みはきっと
これ以上なんだよね

ばかげた自分の不注意でさえ
とても痛いのに、
自分のせいでなく
心の痛みを持たなくてはならない人は、
本当にツラいんだよね

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