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緊急事態宣言中にこそ、バンドマン・フリーランスがやるべきこと

2020年にメジャーデビューしたバンド「Neontetra」のVo.セイカです。2021年1月7日に「緊急事態宣言」が首都圏で発出されようとしています。音楽家、シンガー、バンドマン、並びにフリーランスの方は、また人前での活動ができないと苦しい思いだと思います。しかし、人前の活動ができない今こそ、やるべきこと。それは「企画戦略」です。1年前の緊急事態宣言で、私たちNeontetraがメジャーデビューを勝ち取った「企画戦略」の内容やコツを紹介したいと思います。少しでも皆さんの活動の助けになれば幸いです。

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そもそも「企画戦略」を立てていますか?

バンドマン、シンガー、ボイストレーナーの先生、個人でビジネスをやっているフリーランスの方は、「企画戦略」というのを、明文化されていない方が多いのでは、と思います。私は会社員勤めの経験から、企画プロジェクトを進める上で、必ず「企画書」の提出を上司に求められていました。私は、「バンド運営」=「スタートアップ企業の運営」と考ておりますので、企業活動のごとく、バンド活動でも「企画戦略書」「活動計画書」を作って活動していました。

しかし、なかなか忙しいと、そんなことやってる暇はないものです。毎日ライブしたり、曲を作ったり、HP更新したり、SNSにUPしたり、、、、。目の前のことに追われる日々です。そのような中、2020年4月に「緊急事態宣言」が発出され、私たち音楽関係者は、「ライブ」という、人前に立ち歌を披露する場を奪われてしまいました。最も時間をかけていた活動です。

しかしながら、「ライブができない、どうしよう」と落ち込むか、「ライブができないのはしょうがないので、空いた時間に何か新しいことをやってみるか」とポジティブに考えるか。これを読んで下さった方は、ぜひ、後者の気持ちになってらもえるヒントになるよう、この記事を書いていきます。

また2021年1月7日に首都圏に「緊急事態宣言」が発出されると、「表に出る活動ができなくなる」=「時間ができたので、これまでおざなりにしてたことに向き合う時間にしよう」、という風に考えていきましょう。

そこで着手してほしいのが「企画戦略」です。

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「企画戦略」を考える・作るってなに?

「企画戦略」とは、非常に簡単な言葉で表すと、「自分がどうなりたいかを決め、目標を立て、どうアクションをするのか」を考え、明文化するということです。企画書という言い方よりも、「活動計画」といったほうが分かりやすいかもしれません。

でもここで言いたい「活動計画」は、「◎月に◎◎でライブをする」などのことではありません。それよりも、もっと上のレイヤーの話です。「自分たちは、どのようなアーティストになりたくて音楽活動をやっているのか?」といった、「夢」に近いような話のことです。

例えば、Neontetraの場合は「メジャーデビュー」ということが大きな夢でした。それに向かって、どのような目標を立て、どのようなアクションをしていくことでそれが達成できるでしょうか。それを考えることを、ここでは「企画戦略」と定義します。

「もうそんなのやってるよ!」というかもしれません。でもしっかり明文化していますか?そして、「メジャーデビュー」などの皆さんの夢に向かうための活動が、「ライブをする」だけになっていませんか?

この記事では、「夢を叶えていくため」に、「なりたい自分になるため」に、どのような目標が最適か、どのようなアクションプランが最適か、などを書いていきます。私たちNeontetraは、この企画戦略を立て、結果的には、昨年末2020年12月2日に夢の「メジャーデビュー」をすることができました。コロナ禍にもかかわらず。緊急事態宣言でライブ活動が全くできていないにもかかわらず、です。例を紹介したいと思います。

以下、「企画戦略」を考え、明文化していく上で、おすすめの作り方を書ていきたいと思います。

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(1)夢やなりたい自分を"具体的"に書き出す

企画戦略書を作るうえで、「夢」や「なりたい自分」を具体的に書き出すところから始めます。「お金持ちになりたい」という、ざっくりした夢はNGです。とにかく具体的に。

Neontetraの場合は「メジャーデビュー」としていました。しかし、この部分が例えば「有名になって、売れている状態」というのはダメな例です。「有名」レベル感が人によってあいまいですし、「売れている状態」というのも、人によって判断がわかれる部分ですので具体性に欠けます。「毎月100万円を稼ぎ、東京ドーム5万人を満員にできるくらい著名なアーティストになる」というように、より具体的に、客観的に、誰が見てもわかるような状態・夢を書いていくことが必要です。

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(2)夢を叶えるための"小さな目標"を"複数"立てる

次の手順としては、(1)で考えた夢やなりたい自分像を叶えるために、クリアしていく必要があるような「目標」をたてていきます

Neontetraの場合は、「メジャーデビュー」という夢を叶えるために、いくつかの「小さな目標」を立てました。

まず1つめは、ライブハウスに足を運んだことがないような人たち(子供連れ、おじいちゃん、おばあちゃん、など)に、音楽を聴いてもらう機会を増やし、Neontetraの音楽が日常生活の中で聴かれるようにならなければと考えました。そのため、【ラゾーナ川崎の野外ステージでライブをできるバンドになること】を掲げました。ラゾーナ川崎というショッピングモールは、日本最大級の集客数があるといわれています。その野外ステージに立てるのは、基本的にはメジャーで人気のあるアーティストばかりです。そこに立てるようになることが、メジャーデビューを近寄せる、クリアすべき目標だと考えました。(そして、色々な関係者と知り合うことができ、2020年10月に、この目標を叶えることができました)

2つめは、【YouTubeの登録者数1000名を突破すること】です。メジャーデビューを勝ち取るためには、ある程度、CDが売れる見込みのあるアーティストである必要があると考えました。「CDが数多く売れる」=「ファンが数多くいる」ということとひとまず定義し、「新規のファンを増やす」方法を検討しました。その手段として「YouTubeの登録者数を1000名にする」という具体的な目標を立てました。

上記のように、夢を叶えるために、なりたい自分になるためには、どういったことをクリアすると、そのことが叶うのかを考えていくとよいと思います。逆に、この夢を叶えている人は、●●を達成できているはずだから●●という目標を立てよう、という考え方でもよいと思います。

ここでたてる目標は、大きなものでなくてかまいません。小さくていいんです。がんばれば叶えられるものでいいんです。そのかわり、「複数」立ててください。その理由は、1つ目標が叶わなかったら夢がかなえられなくなる状態になると、一気にその夢への道が断たれてしまうからです。また、たった1つの目標を達成できれば夢が叶うような目標というのは非常にハードルが高いことが多く、挫折しがちです。そのため、コツコツやれば、ちょっとがんばれば達成できるかもしれないような「小さな目標」を「複数」立てて、1つ1つを達成できるよう、努力していくことが大事です。その1つ1つを達成していくと、気が付いたら、自分が掲げた夢がとても近いものになっていると思います。

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(3)"競わない"アクションプランを考える

次の手順としては、(2)で考えた、複数ある「小さな目標」を達成していくために、自分がどう動いていくか、どのようなアクションをしていくかといったような「アクションプラン」を考えていくステップです。

Neontetraの目標「ラゾーナ川崎でライブをする」という目標を達成するためのアクションプランをご紹介します。まずは、「ラゾーナ川崎」の関係者とつながる必要があると考え、川崎の関係者とつながる場に出向く・そういった場を大事にする、というアクションプランを立てました。毎年、川崎の音楽関係者が集うパーティーでは、他アーティストたちが仲間同士で写真を撮って楽しんだりご飯を食べて楽しんでいる中、とにかく私たちNeontetraは、音楽関係者に挨拶をしてまわりました。その際に、新しく「名刺」を作り、プロフィール資料を準備し、CDをもって、関係者一人一人に挨拶をしました。そして、「メジャーデビュー」が夢であること、「ラゾーナ川崎でのライブをさせてもらいたいこと」を、一人一人に伝えました。その結果、「ラゾーナ川崎ライブ」を達成することができました。

(※関係者の目に留まる「勝てるプロフィール資料」の作り方・その重要性は、先日の記事にPart1を記載しました。)

このアクションプランを考えるうえで、大事なことは、「前例に縛られないこと」「型にはまらないこと」です。どうしてもミュージシャンという立場では、音楽関係の夢や目標を実現するために、「ライブ活動をすること」「ライブ活動を増やすこと」というアクションプランになりがちです。または「路上ライブを増やす」など。

私たちNeontetraは、「令和」の時代になったので、故郷・太宰府が発祥の地とされていることもあり「令和」の歌を勝手に作り、同郷のベストセラー作家に作詞を依頼し、太宰府市の市長に会いに行き、太宰府市民3万人が集まるお祭りに出演させてもらえるよう掛け合い「令和」の歌を披露させて頂き、クラウドファンディングで故郷を盛り上げる資金を集めて故郷の観光名所11か所にアポをとって許可を頂きPVを制作し、そのPVに故郷を盛り上げるために広瀬香美さんの事務所をノックして出演を依頼し・・・・などと、とても「王道」や「定番」「定型」とは外れた活動をしてきました。しかし、そのことで「メジャーデビュー」という夢を、最終的に勝ち取ることができました。

夢への道は1つじゃない。そう考えると、アクションも型にはまる必要はないはずです。「ライブをする」ということからいったん離れて、どんな行動をしたら面白いだろうと、広く、今の「社会情勢」や「1日の生活の中」から、柔軟に考えてみることをお勧めします。

そして、私が大事にしている観点は「競わないこと」です。競う相手がいると、切磋琢磨できるといういいことはありますが、どうしても比較されます。強いものには負けてしまいます。ビジネスでも、お金のある会社に中小企業が同じ市場で敵わないのと同じです。アクションプランを考えるうえでも、人がやっていないことはなにか?という観点で考えることはおすすめです。もしくは、違うジャンルや違う分野の人がやっていることを、自分の分野に取り入れてみる、ということでもいいかもしれません。要は、自分の分野・テリトリーで誰もやっていないようなやり方・アクションを検討してみてください。

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夢を叶える「企画戦略」の作り方・まとめ

(1)夢やなりたい自分を"具体的"に書き出す
(2)夢を叶えるための"小さな目標"を"複数"立てる
(3)"競わない"アクションプランを考える

緊急事態宣言が発出され、外出自粛が求められる今こそ、じっくりと腰をすえて、夢を叶える「企画戦略」を立てませんか?今までやってきたことが本当に結果がでていたことなのか、を考えるいい機会にもなります。

このような世の中で、私もミュージシャンとしてとても辛い思いをしています。しかしながら、1年前、自身がポジティブに考え、「今、できること」「今やるべきこと」を考え、動いた結果、2020年12月にメジャーデビューを叶えることができました。この記事を読んでくださった皆様が、少しでもポジティブな気持ちになっていただけるのであれば幸いです。

ぜひ「スキ」や「フォロー」を頂けると励みになります!これからもこのブログでは、「バンド運営」=「企業経営」との観点から、ビジネス観点で応用できる、バンドマンやフリーランスの方のために役立つコツ・手法を書いていきます。フォロー、よろしくお願いします!^^

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記事の著者:Neontetra セイカ

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Neontetra(ネオンテトラ))は、Vo.セイカとBa.ヒデユキからなる、音楽バンド。90年代テイストのキャッチーなメロディーと、令和時代のトレンドアレンジを融合させた、懐かしくも新しい音楽が幅広い世代に支持されている。

2020年12月2日に徳間ジャパンコミュニケーションズより、「時の旅人 ~令和ゆかりの地・太宰府のうた~」でメジャーデビュー。セイカの故郷・福岡県太宰府を盛り上げるべく制作した楽曲コンセプトに、同郷の広瀬香美さんが賛同し、太宰府の名所11か所で撮影されたMUSICVIDEOにゲスト出演した。オリコンチャート・デイリー第23位、週間38位、ビルボードランキング第37位を獲得した。

音楽で地方創生」を掲げ、太宰府市のコロナウイルス対策動画を制作するなど、地域貢献活動を積極的に行っている。

■Neontetra HP
http://neontetra.jpn.com/

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