世界のウミウシ

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応援・支援のお願い

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コモンウミウシが2種に分かれました

日本人からするとそりゃそうだろという話ですが、コモンウミウシが北方系と南方系で2種に分かれました。 コモンウミウシ Goniobranchus aureopurpureus (Collingwood, 188…

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コミドリリュウグウウミウシについて今わかっていること、わからないこと

コミドリリュウグウウミウシ(Tambja amakusana)は 「緑色の体色を有する日本産ニシキリュウグウウミウシ属 2 新種」という1987年の論文で記載されたウミウシです。 この…

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世界のウミウシにたくさん出てくる sp. ってなに?

ウミウシの分類において、"Costasiella sp. 3"やその他の"sp. ◯"で示されるものを目にすることがあります。これらは、科学者たちがまだ正式に種名を割り当てていない、あ…

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Thordisa属の一部がAvaldesia属になりました

Thordisa albomacula と Thordisa tahala が Thordisa 属ではなく、新しく作られた Avaldesia 属だよという論文が出ました。DNAでみるとThordisaとは遠いようです。 Avald…

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イバラウミウシ属が分解されて大変

ネコジタウミウシ科をDNAで再分類した結果、Bermudella属、Cargoa属、Ceratodoris属が復活し、新属であるNaisdoris属を記載したという論文が出ました。 https://www.scien

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世界中で1種とされていたコトヒメウミウシが少なくとも5種に分かれました

日本ではポピュラーな種で本州ならおそらくどこでも、そして沖縄でも見られるコトヒメウミウシ。海外でも見られるもののなんかみんなちょっとずつ違わない??と思ってまし…

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フジタウミウシ属に記載されたウミウシの話

大雑把に説明すると、フジタウミウシ亜科には色々属が含まれていますが、そのなかのPalio属、フジタウミウシ属(Polycera)、Paliota属(新属)に新規記載がされました。とい…

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セグロとクロスジリュウグウの見分け方

セグロリュウグウウミウシとクロスジリュウグウウミウシの見分け方を聞かれたので書き残しておきます。

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エダウミウシが2つに分かれました

長らくエダウミウシは Kaloplocamus ramosus (Cantraine, 1835) 1種とされていました。 これがとりあえず2種以上いるよという論文が出たので紹介します。 Kaloplocamus al…

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スパニッシュダンサーことミカドウミウシが6種に分かれました

世界中で見られ、学名が30以上あるとされるスパニッシュダンサーですが、これまでは全部同じ種で1種とされていましたが、DNAで6種に分けられるという論文が出たので紹介し…

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パイナップルウミウシについてつらつらと

パイナップルウミウシを含むモザイクウミウシ属のウミウシがたくさん記載されました。そのなかのパイナップルウミウシに関して紹介します Halgerda willeyi Eliot, 1903い…

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推しウミウシランキング!

好きなウミウシの投票ありがとうございました 3日間で約200票96種ほど集まり、多様で意外なランキングになったので紹介します。 1位 アオウミウシ 16票 1位は定番アオウ…

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ネコジタウミウシがネコジタウミウシ属ではなくなった

タイトルのとおりですが、ネコジタウミウシ属が大きく変わる論文が出たので紹介します

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cerisae と krakatoa の違い

Hypselodoris cerisae と Hypselodoris krakatoa よく似ている2種だけど何が違うのか?と聞かれたので改めて論文を読み直したらちゃんと書いてありました

あめふらし

巨大なアメフラシは見るけど小さなアメフラシは見たことがない どこにいるのかなーと思っていましたが意外なところにいました

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コモンウミウシが2種に分かれました

コモンウミウシが2種に分かれました

日本人からするとそりゃそうだろという話ですが、コモンウミウシが北方系と南方系で2種に分かれました。

コモンウミウシ Goniobranchus aureopurpureus (Collingwood, 1881)

コミドリリュウグウウミウシについて今わかっていること、わからないこと

コミドリリュウグウウミウシについて今わかっていること、わからないこと

コミドリリュウグウウミウシ(Tambja amakusana)は 「緑色の体色を有する日本産ニシキリュウグウウミウシ属 2 新種」という1987年の論文で記載されたウミウシです。

この論文にはこう書かれています。

世界のウミウシにたくさん出てくる sp. ってなに?

世界のウミウシにたくさん出てくる sp. ってなに?

ウミウシの分類において、"Costasiella sp. 3"やその他の"sp. ◯"で示されるものを目にすることがあります。これらは、科学者たちがまだ正式に種名を割り当てていない、あるいは種同士を区別することが難しい場合に用いられる表記です。"sp."は、ラテン語の"species"を意味する略称で、"3" は具体的にどの種かを示す番号ではなく、属名の後に続けて記されることで、その属に属する特定

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Thordisa属の一部がAvaldesia属になりました

Thordisa属の一部がAvaldesia属になりました

Thordisa albomacula と Thordisa tahala が Thordisa 属ではなく、新しく作られた Avaldesia 属だよという論文が出ました。DNAでみるとThordisaとは遠いようです。

Avaldesia 属とは

イバラウミウシ属が分解されて大変

イバラウミウシ属が分解されて大変

ネコジタウミウシ科をDNAで再分類した結果、Bermudella属、Cargoa属、Ceratodoris属が復活し、新属であるNaisdoris属を記載したという論文が出ました。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1055790323002907

1. Subfamily Anculinae (ハゴロモウミウシ亜科)ハゴロモ

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世界中で1種とされていたコトヒメウミウシが少なくとも5種に分かれました

世界中で1種とされていたコトヒメウミウシが少なくとも5種に分かれました

日本ではポピュラーな種で本州ならおそらくどこでも、そして沖縄でも見られるコトヒメウミウシ。海外でも見られるもののなんかみんなちょっとずつ違わない??と思ってましたがついにDNA解析で4種以上にわかれました

1. Goniodoridella borealis Martynov, Sanamyan & Korshunova, 2015いきなり別の論文で記載された種になってしまいますが、ロシア語で書

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フジタウミウシ属に記載されたウミウシの話

フジタウミウシ属に記載されたウミウシの話

大雑把に説明すると、フジタウミウシ亜科には色々属が含まれていますが、そのなかのPalio属、フジタウミウシ属(Polycera)、Paliota属(新属)に新規記載がされました。という内容です。

セグロとクロスジリュウグウの見分け方

セグロとクロスジリュウグウの見分け方

セグロリュウグウウミウシとクロスジリュウグウウミウシの見分け方を聞かれたので書き残しておきます。

エダウミウシが2つに分かれました

エダウミウシが2つに分かれました

長らくエダウミウシは Kaloplocamus ramosus (Cantraine, 1835) 1種とされていました。
これがとりあえず2種以上いるよという論文が出たので紹介します。

Kaloplocamus albopunctatus J.C. Wei & L.F. Kong, 2023

スパニッシュダンサーことミカドウミウシが6種に分かれました

スパニッシュダンサーことミカドウミウシが6種に分かれました

世界中で見られ、学名が30以上あるとされるスパニッシュダンサーですが、これまでは全部同じ種で1種とされていましたが、DNAで6種に分けられるという論文が出たので紹介します

あ、論文で世界のウミウシが紹介されていました。ありがとうございます。😆

1. Hexabranchus lacer (Cuvier, 1804)広く分布し、変異が大きい。
背鰭帯の細部は様々で、白色縁辺帯、赤色縁辺帯、横縞

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パイナップルウミウシについてつらつらと

パイナップルウミウシについてつらつらと

パイナップルウミウシを含むモザイクウミウシ属のウミウシがたくさん記載されました。そのなかのパイナップルウミウシに関して紹介します

Halgerda willeyi Eliot, 1903いわゆる、「パイナップルウミウシ」ですね。これは Halgerda willeyi と学名はそのまま変わりません。が和名については…。後述します。
特徴としては、山の頂点が黄色い丸な感じになるのと、二次鰓にドット

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推しウミウシランキング!

推しウミウシランキング!

好きなウミウシの投票ありがとうございました
3日間で約200票96種ほど集まり、多様で意外なランキングになったので紹介します。

1位 アオウミウシ 16票

1位は定番アオウミウシ、強いですね
日本近海の温帯でしか見られないウミウシなので徐々に見られる量が減っている気がします。大事にしていきましょう。

2位 ミゾレウミウシ 12票

2位は意外な伏兵?ミゾレウミウシ
触角と二次鰓のラメラメ感が

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cerisae と krakatoa の違い

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Hypselodoris cerisae と Hypselodoris krakatoa
よく似ている2種だけど何が違うのか?と聞かれたので改めて論文を読み直したらちゃんと書いてありました

あめふらし

あめふらし

巨大なアメフラシは見るけど小さなアメフラシは見たことがない
どこにいるのかなーと思っていましたが意外なところにいました