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ネコジタウミウシがネコジタウミウシ属ではなくなった

タイトルのとおりですが、ネコジタウミウシ属が大きく変わる論文が出たので紹介します

Goniodorisはウミウシ科Goniodorididaeの中で3番目に多様な属である。本属はいくつかの分類学的変化を経ており,現在認められている種の約3分の1が同義語化されている(これらのほとんどは他科の属の下位同義語である)。さらに、Goniodorisには、Doris paretiのために設立されたPelagellaのような、同名異属の属が含まれている。この種はGoniodoris castaneaとシノニム化され、Pelagella属はほとんど気づかれないままであった。本研究では、イギリスとスペイン産のG. castanea、ハワイ産のG. joubini、オーストラリア、フィリピン、モザンビーク産の未記載のGoniodoris6種の標本を調べ、Goniodoris属の系統を検討する。新種の形態については、内臓の解剖と橈骨、唇側クチクラ、ペニスの走査型電子顕微鏡写真を用いて検討した。また、ミトコンドリア遺伝子と核遺伝子のDNA部分配列を用いた系統解析も行った。これらの解析から、Goniodorisのタイプ種であるG. nodosaは、本研究の対象種が構成するクレードのメンバーではないことが示された。このクレードの有効名称はPelagellaである。Pelagellaの6つの新種、P. albopunctata n. sp., P. balanoyensis n. sp., P. longicornis n. sp., P. scottjohnsoni n. sp., P. rubrobranchiata n. sp., P. vitrea n. sp.が記載されています。

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