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《30》人材派遣業界の事例(アシストグループ)~地域活性化のツールに~

業界別のSDGs事例紹介。

今回は山梨県を事業の拠点とするアシストグループ


人材派遣事業を行う㈱アシストエンジニアリングを中心とし、

農業生産法人フルーツパーク斎庵(さいあん)、㈱協栄住建、NPO法人未来への扉という四つの会社・法人を運営し、

グループ全体で地域活性化に向けたSDGsの推進に取り組んでおられます。
 

まず、アシストエンジニアリングは、「人材派遣を通じて就職困難者を支え貧困を無くします」を掲げ、

2010年に立ち上げたフルーツパーク斎庵と連携して、人材派遣を通して繁忙期、閑散期の収入格差を無くし、就農人口の増加と耕作放棄地の減少に貢献されています。


フルーツパーク斎庵は、「農業を通じて自然を大切にし山梨の豊かさを守ります」を掲げ、

農業生産法人として、耕作放棄地の整備や新規就農者への農業指導を積極的に行い、山梨の土地の劣化を阻止し、生物多様性との共存に取り組まれています。

また、「アシストゆう」という就労継続支援B型事業所(一般企業への就職が困難な障害者に就労機会を提供する施設)との農福連携で社会福祉にも貢献されています。

協栄住建は、「移住定住を推進し空き家を再利用し山梨を活性化させます」を掲げ、山梨への移住定住者への呼び込みを積極的に行っています。

そして、フルーツパーク斎庵との連携により、新規就農者への不動産への情報提供を行い、空き家バンクを活用して資源を再生し、山梨の活性化に貢献されています。

NPO法人未来への扉では、「外国人が住みやすく、学びやすく、働きやすい共生社会を構築します」を掲げ、

外国人が日本社会で円滑に生活するための日本語教育や外国人児童生徒への教育により、人や国の不平等を無くす取り組みを積極的に行っています。


このように、山梨という地域が抱える農地の荒廃、就農人口の減少、空き家の増加などといった問題をグループ全体で連携し、

解決に向けたアクションを起こすことで、SDGsを推進しながら地域の活性化につなげておられます。

SDGsを進める上で欠かせない「パートナーシップ」ですが、グループ内であれば連携がしやすく、それぞれの会社・法人が持つ強みを生かし合えるという特徴があります。

SDGsは日本語に訳すと「持続可能な開発『目標』」ですが、今回ご紹介したアシストグループのように、地域活性化を推し進める強力な「ツール」として活用することも大切だと考えます。

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