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脳汁の湧く本

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面白かった本の記録。
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#わたしの本棚

「地球グルメ大図鑑」を読んだよ。

「地球グルメ大図鑑」を読んだよ。

ナショナルジオグラフィックのメルマガに広告が載っていて、これは!と思ったので読んでみた本。

買ってからだいぶかかったけど、ようやく読み切った! 世界中の面白い食べ物・飲み物や、一風変わったレストランがたくさん出てくる本。なかには衛生面とかで「それ大丈夫なの?」って思うものもあるが(動物の血を生のまま固めたゼリーとか、口かみ酒とか…)、食に対する好奇心旺盛な人なら「食べてみたい!」って思うものがた

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マンガ「骨髄ドナーやりました」が面白くて一気読み

マンガ「骨髄ドナーやりました」が面白くて一気読み

X(Twitter)のタイムラインに流れてきて読んでみた本。

骨髄ドナーになって体験談を本にするなんて、とても崇高な奉仕の精神が熱く語られているんだろうな…と思って最初は若干気後れ気味だったんだけど、まとめサイトに載ってたごく一部を読んだだけでもこれはギャグ要素多めでかなり面白い!というわけで早速ポチった。

ワタシは(とっても意識の低い)献血マニアなんだけど、この本の作者も献血が大好きで、「た

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「新宗教と巨大建築」を読んだよ

「新宗教と巨大建築」を読んだよ

7月に天理の街を見に行って「宗教建築とか宗教都市って面白いよなぁ」って思ったので読んでみた。

19世紀以降に生まれた新宗教で、どんな時期に、どんな意図で、どんな建築が造られてきたのかを仔細に調査してまとめた本。私はただの好奇心で「奇怪な」宗教建築を見るのが好きなんだけど、この本の著者はそういう怖いもの見たさではなく、「不気味」とか「怪しい」とか「キッチュ」とかそういう先入観を一旦脇に置いて、丁寧

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2023年9月発売の「milsil」の特集は宇宙で見つかった有機物の話

2023年9月発売の「milsil」の特集は宇宙で見つかった有機物の話

国立科学博物館(かはく)が隔月で発行する科学情報誌「milsil(ミルシル)」を毎号楽しみに読んでいる。

今回の特集は「地球生命の"素"は宇宙からやって来た?」だ。タイトルからしてなんかワクワクする!

小惑星探査機はやぶさ2がリュウグウから持ち帰った試料とか、近年降ってきた隕石とかから有機物が見つかっている…ってのはうっすら聞いたことがあったんだけど、まぁごく単純な炭化水素とかそういうやつでし

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「植物」をやめた植物たち (たくさんのふしぎ2023年9月号)を読んだよ

「植物」をやめた植物たち (たくさんのふしぎ2023年9月号)を読んだよ

光合成をやめた植物についての本。児童書だけど大人が読んでも新発見が多く,おもしろい。
珍しい植物の写真集としてもたいへん美しい。

以前日光植物園にギンリョウソウを見に行ったことがあるけど,それ以外にも珍しくて面白くてキモいやつらがいっぱいいるんだね…。

光合成をやめた植物たちが栄養を得る仕組み,「獲物」を騙す仕組み,種を運んでもらう仕組み、どれも人間の目から見ると実に「狡猾」な印象を受ける。

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