マガジンのカバー画像

デンマーク 学校教育

28
運営しているクリエイター

#学校

変わるキーワードは3つ

変わるキーワードは3つ

今年の春から始めた日本の学校の先生へのインタビュー。

今回は、小学校の先生(13年目)Nさんにインタビュー。さんへのインタビューの中で、私が見つけたキーワードは3つ。

管理職の姿勢
先生のマインドチェンジ
保護者との境界線

管理職の姿勢 
管理職に恵まれてきたというNさん。ある校長は、保護者からのクレームを直接聞き、保護者に寄り添う姿勢を見せました。ただ、保護者が担任の人権を攻撃するような内

もっとみる
保護者会でグループワーク

保護者会でグループワーク

先日の火曜日は17時から18時半まで長男Tのクラスの保護者会だった。参加率は7割。議題は①担任からクラスの様子。(教科や人間関係について)②7年生への準備 ③保護者のグループワーク。

③が面白かったので、書いてみようと思う。

まずは、Børnes vilkårという子どもの権利や、いじめ防止に関する活動、啓蒙をしている団体が、学校の保護者会向けに作成した1分半の動画を見る。保護者ホットラインに

もっとみる
デンマークでもコロナ。

デンマークでもコロナ。

避けては通れぬこの話題。デンマークでもホットだ。先日2月27日木曜日、デンマークで最初のコロナウイルス感染者が確認された。イタリアへのスキー旅行で感染したらしい。3月1日現在2名感染。感染者と家族は隔離されている。最初の感染者がでた翌日、早速学校職員に対策のメールがきた。

Folkeskoleという教員労働組合が発行している雑誌のウェブ版にも、コロナウィルスに関する記事が今日アップされた。記事の

もっとみる

ワタシも行きたかった息子達の学校。

息子達の通うホムレベックにあるリトルスクール。芸術に重きをおく、その名の通り小さな学校。ワタシも子ども頃、この学校に通いたかった。そして息子達を行かせて良かった、とつくづく思う学校。その訳を考えてみた。

一番大きな理由は、「大人とのポジティブな関わり」だ。息子達の学校の大人は、一人一人の子どものそのままを受け入れ、尊重し、大切に思う気持ちを持って、子ども達と関わっている。先生だけでなく、事務の人

もっとみる
Frie grundskole〜公立学校ではない教育〜

Frie grundskole〜公立学校ではない教育〜

4日も引っ張る、Kjeld Fredens氏の記事。息子たちが通うホムレベックにあるリトルスクールは、氏の言うところの「芸術に重きを置く学校」だ。リトルスクールは、Frie grundskoleというカテゴリーに入る私立学校。Grundskoleとは、0-9年生の教育のことを指す。Frie grundskole のいい訳が思いつかない。直訳だと「フリー基礎スクール/小中学校」だが、イマイチ。どなた

もっとみる
デンマーク×学校の未来

デンマーク×学校の未来

先生が喜んで働ける学校に未来はある。と思う。

日本の同級生からLINE 今朝一番、日本の同級生からLINEが来た。約20年の教員生活にピリオドを打つとのこと。教員になりたくて何度も採用試験にチャレンジた彼女。彼女が教員になってから、ほんの数回しか合っていないけれど、先生ぶりを情熱と愛をもって面白く話してくれた。

子どもたちは可愛いけれど、日々忙しい。日本の学校の限界を感じる。との事。

彼女も

もっとみる

芸術と手仕事が未来の教育。その2

脳科学者Kjeld Fredens氏 「授業数を増やす必要は無い。芸術と身体を使う活動の方が、学びに効果的。」後編。学校は抽象的なことに重きを置きすぎる。「身体を使って学ぶ事」に重きを置いた方が、多くの生徒がもっと学びを深めることが出来る。「物事は出来るだけ抽象的で早いほうが良いと」、と多くの学校で重要視してきたが、考え直すべきだ。抽象的で理論的な事を優先するあまり、実技や芸術科目を軽視してきた傾

もっとみる
芸術と手仕事が未来の教育。その3

芸術と手仕事が未来の教育。その3

三日に渡って引っ張ります。今日は「授業時間を増やす必要はない。芸術と身体を使う活動の方が、学びに効果的」のまとめと感想を。

記事のまとめ身体と脳の関係:「脳が私達の身体をコントロールしているのではなく、脳と身体は相互関係にある。」

現代の学校:抽象的で理論的な事を優先するあまり、実技や芸術科目を軽視している。身体と脳が共に使われる学びと、身体的な活動をもっと取り入れるべき。子供の実態に合った、

もっとみる
芸術と手仕事が未来の教育。

芸術と手仕事が未来の教育。

5年ほど前「未来の学校教育」というテーマの講演会に行った。ネットやAIが発展し、情報や知識を持っていることはあまり意味をなさない。知らないことは調べればよいのだ。その情報を、どうクリエイティブに使いこなすか、さらに発展させるかが未来の教育のキーだ。といった内容だったと記憶している。今は軽んじられている、家庭科、木工、美術など、手仕事に関わる教科こそ将来大事だ。手仕事は、Alに取って代わられない。と

もっとみる