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芸術と手仕事が未来の教育。

5年ほど前「未来の学校教育」というテーマの講演会に行った。ネットやAIが発展し、情報や知識を持っていることはあまり意味をなさない。知らないことは調べればよいのだ。その情報を、どうクリエイティブに使いこなすか、さらに発展させるかが未来の教育のキーだ。といった内容だったと記憶している。今は軽んじられている、家庭科、木工、美術など、手仕事に関わる教科こそ将来大事だ。手仕事は、Alに取って代わられない。とも言っていた。

以前FBでシェアした、デンマークの新聞ポリティッケンの記事の概要を訳してみた。手や身体を使って学ぶことの重要性について書かれている、興味深い記事だ。2015年度学校改革により、小中学校の授業時間が大幅に増えた。授業時間増に対する批判が耐えない。Kjerd Fredens氏は、授業時間数増よりも効果的な、学校での学びについて、脳科学者の観点から述べている。

https://skoleliv.dk/nyheder/art6357114/Vi-beh%C3%B8ver-ikke-den-lange-skoledag-hvis-vi-satser-mere-p%C3%A5-kunst-og-bev%C3%A6gelse?fbclid=IwAR3GpzWlONXIVVZc1lComr7ocxDccfxH9Rn_0nl6Ttu28zrA07LpvlmBEHk

脳科学者Kjerd Fredens氏 「授業数を増やす必要は無い。芸術と身体を使う活動の方が、学びに効果的。」前編

最新の脳の研究。身体を使いながら学んだほうが、学びが深まる。

Kjerd氏の本は国会でも取り上げられた。学校は、主要教科の成功体験ばかりフォーカスするのではなく、頭の賢い子も手仕事の得意な子も認められる場であるべきだ。といったディベートが行われた。

「私達は長い間、頭のほうが身体よりも優れているという考えを持っていた。しかしこの2つは切り離すことの出来ないものだ。もし人間に頭があるとしたら、手が先に存在していて、頭を身体にねじ込んだからだ。」とFredens氏。

彼の考えの基本となっている"Embodiment of mind "理論によると、『思考は脳の中だけで作られるのではない。その逆で、思考と身体と周りの環境や経験によって、脳は形作られる。』 

「脳が私達の身体をコントロールしているのではなく、脳と身体は相互関係にある。」とFredens氏は考える。例として「円」を挙げて説明。自転車のパンクを直したり、ドーナツの穴に指を突っ込んだりしてという、様々な「円」を実体験してこそ、図形の概念としての「円」を習得する事が出来る。具体的で、手で触れる「円」の体験があってこそ、概念が習得できる。私達は、実物や本物に出会うということを、もっと真剣に考えなくてはならない。

★翻訳って、いつもと違う脳のどこかを使うようだ。脳がオーバーヒートしそうなので、続きはまた明日。




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