風のない昼下がり

20代は全速力で働き仕事と結婚すると思ってたキャリア女子。30代でひょんなことから結婚…

風のない昼下がり

20代は全速力で働き仕事と結婚すると思ってたキャリア女子。30代でひょんなことから結婚、今は駆け出しの新米ママ。2022年1月に育休明けて仕事復帰のリハビリ中。

最近の記事

ムスメ1歳の洗礼

ムスメが1歳になった。 この世に生まれて早1年である。 おなかの中にいるときから、思うように出かけられなくなって 人の笑顔は上半分しか見えなくなった。 ああ、大変な時期に生まれるなあ。 どうか強い子に育ってほしい。 そう思って早1年。 彼女の目にはこの世界はどのように見えているのだろう。 最近の私といえば、保育園に絶賛四苦八苦中だ。 ムスメも四苦八苦していることだろう。 しかし、親まで四苦八苦すると思ってなかった。 保育園が始まれば、よっしゃ、あとは仕事だぜ!って思って

    • 「7ヶ月になった気分はどう?」

      この記事を書こうと夫にipadを借りて 「パタン」と開いた音で ふぎゃーーーーーーーーーーーーーーん ムスメが目を覚ました やっと一息つけると思っていたのに! おお神よ・・・ ええい、起きてしまったものは仕方がない 止めていた洗濯機も電子レンジも動かしてしまえ! そして抱っこ紐で強制的にお昼寝させてしまえ! 私はnoteを書くのを諦めないぞ… ムスメが7ヶ月になった。 「7ヶ月になった気分はどう?」 夫が笑いながらムスメに問いかける。 本人は知ったこっちゃないだろう。

      • 出産が私を母親にするわけではなかったという話

        ムスメが6ヶ月になった。 日に日に動く範囲は広くなって プライスレスな笑顔を絶やさない。 かわいい。愛おしい。食べてしまいたい。 言葉にしても有り余るこの思いを 抱えて過ごす毎日だけれど そう感じるようになったのは ほんのここ1ヶ月だったりする。 妊娠が分かってから むくむくと膨らむお腹を見て 私は混乱した。 自分の意思を無視して子が育っていくし 身体の形がどんどん変わっていく。 思ったように動かない身体と ある感情が湧かない不安。 「愛おしい」「可愛い」 本やSNS

        • 「人生に失敗はあっても、失敗した人生なんてないんだよ」

          2021年4月クールでイチオシのドラマ 「大豆田とわ子と3人の元夫」を観て ややトラウマに近い 遠い記憶が蘇ったので ここで向き合った証をしたためようと思う。 私はいつも どこか不安で 身の置き所がない気がしている。 あの行動は正しかったのか。 明日その人がいなくなっても 私は後悔をしないのか。 そんなとき 無性に夫の背中に触れたくなって 彼の体温を感じる頬で 自分の在処を確かめるのだ。 こんなふうに 自身の有り様に苛まれるようになった 一つのきっかけは ある友人の「

        ムスメ1歳の洗礼

          あの頃の母を抱きしめてあげたい

          ムスメを寝かしつけたあと、 お風呂に入っているとき、 母と電話をすることがある。 普段話す「大人」が夫だけだから たまに違う大人と他愛のない話をしたり、 ムスメの様子を見せてあげるためだ。 その日は、 ムスメの寝返りの時期が早いだの ずり這いがどうこう話す中で、 私が生まれた当時の 母が書いた日記が発掘されたという話になった。 私が生まれて 4ヶ月目から1歳までの日記らしい。 私が風邪をひいた日や寝返りをした日、 一歩を踏み出した日のことが書いてあるという。 母は私に

          あの頃の母を抱きしめてあげたい

          「毎日、自分の身体を実験してるのかもね」

          4ヶ月目を絶賛育児中のこの頃 娘がなんとなく自分の身体を確かめるような 仕草が多くなってきた。 おそらくまだ意思と身体は連動してないものの 足に物が当たるとバタバタと蹴るし うつ伏せのまま、両手を床から離し 伸ばした腕を裏返すような仕草をしたり。 まるで一つ一つの関節の動きや 可動域を確認するかのような そんな具合である。 毎日が彼女にとって実験ようだ。 こんな言い方もおかしいのだが 日々人間らしくなってきて ああ、あの何もできない小動物のような時期には もう二度と戻ら

          「毎日、自分の身体を実験してるのかもね」

          「妻とか 母とか」

          人は誰しも複数の仮面を持って 生活をしている。 私なら、妻、母、女友達、会社員、 といったところだろうか。 心の仮面でいえば 強気な自分を演じることもあれば 奔放な自分でいたいときもあるし 責任感あるガッツな社員を求められる時や ただただ我儘でいたいときもある。 どんな自分も「自分である」と 受け入れられたのは高校の頃だろうか。 「こうあるべき」を捨てた瞬間 身体が1/2くらいの軽さになった気がした。 同時に、弱い自分を受け入れたら しょうもない自分が愛おしくなった。

          「妻とか 母とか」

          「毎日同じ味、そりゃあ飽きるよね」

          夫とのミルク談義。 毎日6〜7回も同じ味を飲まされて 飽きないやつなんていない。 よく飲んでるよ。お前すごいよ。 って話をしたら 少し飲みが悪くたって 半分くらい吐き戻されたって 落ち込まなくなってきた。 今じゃミルクの量で一喜一憂するけれど 生まれたて1ヶ月目のときは 「生きているかどうか」で気を揉んだものだ。 ある夜、 さあ、今夜は寝てくれるだろうか?と ベッドを覗き込んだら 何やらムスメの顔が真っ赤になっていて 唸っている。 おでこを触ったら熱い。 もうパニッ

          「毎日同じ味、そりゃあ飽きるよね」

          「今日も成長、お疲れ様です」

          最近お風呂担当の夫が ムスメにかけた一言。 本当にお疲れ様っす。 (自分も夫も…。笑 ムスメが生まれて もうすぐ4ヶ月になる。 人はあっという間と言うけれど 彼女がこの世に生まれて 激動の日々だったに違いない。 少なくとも親になった私には 怒涛の日々だった。 1ヶ月目 なかなか寝ない。抱っこがうまくいかない。 抱っこ紐に入れながら一緒に寝落ちしたり 膝の上に寝かせたまま寝たり。 後にも先にもあんなにアクロバットに寝ることは ないだろう。 そして寝ると今度は起きない。

          「今日も成長、お疲れ様です」

          出産記録、それは便意との戦いの記録である

          なんの衒いもなく 遠慮なく表現すると 陣痛と出産のすべては 「便意我慢大会」に他ならなかった 感覚を伝えようとすると 盛大にお腹を壊して 大きな固いうんちを出すべく 何度も来る便意を我慢する大会、 許可なく息むと怒られるというルール付きである。 私の出産の流れはこうだった。 当日の朝6時にトイレに起きて そこでおしるしを発見、 いよいよかと思い、なんとなく来ている 生理痛のようなものを観察しながら 朝ごはんを食べてごろごろ。 なにやら痛みが定期的になってきたので (そ

          出産記録、それは便意との戦いの記録である

          半ラー半チャー

          とか バニラとチョコのダブルソフト とか。 つまりハーフハーフ。 不安と楽しみのハーフハーフ。 いよいよ臨月に差し掛かっても 日々大きく張り詰めたお腹を見つめながら 私の心は混濁したまま。 いつ来るか分からない痛みに慄きながら 日々ゴロゴロしている。 もう来るもの拒まず(というか拒めない。笑 受け入れるしかない、どうにかなる、 ハクナマタタ!と心で唱えながら 毎晩眠りについて、夜中にトイレに起きる。 妊娠するって本当に大変だった。 思った以上だった。 体の変化について

          深夜、一杯のココア

          仕事で気が立つことがあったり 気がかりなことを残してしまうと 決まって眠気がどこかに行ってしまう そんな深夜2時。 刻々と迫る朝に怯えながら 本を広げたりスマホを見つめたりしても まったくもって目が冴えてしまう そんな深夜3時。 そんな夜の、私のとっておきは 静かにホットココアを入れることだったりする。 少ない明かりのぼんやりしたキッチンで マグカップ一杯のミルクを小鍋に入れて ココアパウダーを多めに大さじ一杯。 少しずつ温めながらココアが溶けるのを待つ。 ふつふつ

          深夜、一杯のココア

          眠気との狭間で

          つわり いわゆる妊娠3ヶ月頃。 本当は一番辛い時期だから この時こそ会社や周りの人に言うべきなのに 安定期まではなかなか言いづらいという 理不尽を存分に味わった時期、 わたしはもはや睡魔の中を彷徨いながら ひたすら酸っぱいものと白飯を 貪る日々を送っていた。 よく聞く「ご飯の炊けた匂いがうんぬん」は 私にとっては唯一おいしいご馳走になり 炊き立ての白飯にマヨネーズと醤油という 高校生でもなかなか食べないような 高カロリー飯をおやつに貪っていた。 あとは「激シゲキックス

          2つ買うからわかること

          今日のおやつに 久しぶりにアイスを食べた。 ローソンのPBアイス ウチカフェ 日本のフルーツ なんかジェラートみたいなものを食べたい できれば後味さっぱりしたものを… そんな気まぐれで 私はラ・フランス味を 夫はマスカット&巨峰を購入 ここで表題についてである。 2つ買ったからこそある発見が多かった。 まず、開けてびっくり長さが違った。 (私の方が長かったのである。  なんだか得した気分になった。) そして元来私たち夫婦は 出身がマーケティングリサーチ会社だったの

          2つ買うからわかること

          徹夜と検査薬

          あれ?と気づいたのは 散々にトラブった案件が 落ち着いた徹夜明けの朝のことだった 30に差し掛かってから 「いつ生んでも適齢期」という言葉を信じて そろそろなのかなぁと思い なんとなくピルをやめて そこから3ヶ月、何も起きずに諦めかけた そんな5月の初旬。 その日の深夜にありえないトラブルが起きて そこから早朝4時までは報告書の嵐。 数年ぶりの大荒れに肌も荒れて心も荒む なんの自慢にもならない徹夜だった。 手を尽くして迎えた5時 なんとなく違和感を覚えて検査薬を試した

          心とウラハラに

          思ってたことと違うことが 口を突いて出ることはあっても 身体の変化と心が ちぐはぐになることはこれまでなかったので すでに毎日が未知満ちていて なんのことかというと 妊娠体験についてをここに記したいと思う。 現在妊娠8ヶ月に突入するも 身体の変化に不便を感じるばかりで 心の底から湧き起こるような愛情や 母性みたいなものについて自覚ができず、 仕事を中断しなくてはならない将来の不安ばかりが 積み重なる毎日で これは果たして普通なのだろうか、と つわりが終わった後は