徹夜と検査薬

あれ?と気づいたのは
散々にトラブった案件が
落ち着いた徹夜明けの朝のことだった


30に差し掛かってから
「いつ生んでも適齢期」という言葉を信じて
そろそろなのかなぁと思い


なんとなくピルをやめて
そこから3ヶ月、何も起きずに諦めかけた
そんな5月の初旬。



その日の深夜にありえないトラブルが起きて
そこから早朝4時までは報告書の嵐。
数年ぶりの大荒れに肌も荒れて心も荒む
なんの自慢にもならない徹夜だった。


手を尽くして迎えた5時
なんとなく違和感を覚えて検査薬を試した5時半
(だって、まともなテレビもやってなくて
 このまま寝落ちするわけにもいかなくて
 やることもなかったんだ。)



陽性…………?


くたくたになった頭では理解できなかったので
そっとゴミ箱へ。


世の中が動き出したら
また壮絶な後処理が始まると思ったら
感動の隙間がなかった。

こんな徹夜明けに
夫を叩き起こして
確認してもらうわけにもいかず。


その日の夜、一息ついたところで
ふとあの2本線が頭をよぎったけれど
検査薬がもうない。

こんなシチュエーションになると思ってなくて
1本しか買っていなかったし
ドラッグストアに行く時間も作れず
その夜から再検査をするまで
そわそわする日々が続いたのでした。


2日後にやっと薬局に行くことができて
やっぱり陽性。


一応、ドラマのように
夫に見せたのだが。


私「じゃーーーーーん」
夫「そうだと思った」
私「?!」


いやいや、そこはなんかもっと、
うおー!とか、やったー!とか
あれ?そういうものではなくって?


夫曰く
「あれだけ周期とかの話してたら
 もうそろそろ(生理が)来てるはずだけど
 きてなさそうだなって察した」


あなたはルナルナですかね?


そんなこんなでマタニティライフが
バタバタとスタートしたのでした。

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