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小さな大掃除を成功させるために/忙しい人のための大掃除術・後編

大掃除は、したくない。
窓やベランダ、玄関、パントリーの中、冷蔵庫の中、換気扇の内部、お風呂場、トイレ、床、クローゼット内部…寒いのに一日かけてあらゆる場所を掃除するなんて嫌すぎる。

だから私は大掃除を小さく切り刻み、ハードルを下げるどころか撤去し、できる限りご機嫌に取り組めるように心がけている。

前編では小さな大掃除をするにあたっての心構えを書いたが、中でも一番重要なのは掃除のハードルは、自己肯定感を爆上げするために捨てる、ということ。

ちゃんとやらなくちゃ、完璧にしなくちゃ、ピカピカになるまで終わらせてはいけない、そんな気持ちは今すぐゴミ袋に投げ捨ててしまおう。

大掃除を「小さく」する

時間を掛けたくない、掛けたくても掛けられない、そんなときは「ちょっとずつ」綺麗にしていけば良い。

例えば、窓掃除。
窓の内側を拭き、窓の外側を拭き、網戸も両面掃除しなければならないしサッシも枠も掃除しなければならない。しかもこびりついた汚れはそう簡単には落ちないので、何度も磨かなければならない。

真剣に掃除をすれば、結構な時間を取られてしまうだろう。
調子が良い時であれば全部一気に片付けられるかもしれないが、そんな気分でないのであれば一気に全て片付けようと思わなくて良い。

今年の窓掃除は1週間かかったけれど、毎日の掃除時間はほんの数分である。
数秒で終わった日もあった。

窓の掃除を細分化するとこうなる。

・窓の内側を乾いた状態で拭く
・窓の外側を乾いた状態で拭く
・網戸の内側を乾いた状態で拭く
・網戸の外側を乾いた状態で拭く
・窓の内側を水拭きする
・窓の外側を水拭きする
・網戸の内側を水拭きする
・網戸の外側を水拭きする
・サッシの埃を掃き掃除する
・サッシを水で流したり吹いたりする
・ベランダ掃除をする

これが窓の数だけある。1枚だけならまぁ1回で全部やっても良いけれど、この工程を窓の数だけやらなくてはならないのは結構な時間がかかるだろう。休みの日の午前中が全部窓掃除で潰れるなんて嫌すぎる(私の心の声)。

そこで細分化した掃除を1・2個だけ毎日の掃除に組み込み、しかも完璧を求めずに少しずつ片付けていくことにした。

今日は窓の内側の乾拭きだけ。
そう心に決めて始めたのだが「ついでに」網戸の内側も乾拭きしてしまった。
この日の窓掃除はこれで終了。でも、項目としては2つもクリアできた。
ここでしっかり自分を褒めておく。私ってなんて偉いんだろう!

そもそも1つだけやれば十分と思って取り組んでいるので、窓が完璧に綺麗になっていないことに対して罪悪感を感じることもないし、できていない自分に対して否定的な気持ちになる必要はない。
むしろちゃんとやってる、しかもついでに2つも項目をクリアした自分を褒める・認めることで、自己肯定感まで満たすことができる。
これが掃除のハードルは、自己肯定感を爆上げするために捨てる、ということである。

小さくした大掃除を毎日、ちょこっとずつこなしていく。
気分が乗っていれば2つ3つ片付け、忙しければ無理にやろうせず1つだけ(自分に強要しない)。

ちなみに窓拭きは乾拭きも水拭きも全てクイックルワイパーを使用した。乾拭きはドライシートを使い、水拭きはウエスをヘッドに巻き付けてアルカリ電解水をスプレーしながら拭き取る。スキージを使ったりマイクロファイバーを使ったり色々試してみたけれど、今のところこれが一番綺麗になる方法だと思っている。

1回で完璧に綺麗に、という気持ちを捨てる

浴室の大掃除も浴槽、壁、天井、ドア、サッシ、鏡、棚や排水口と小さくわけ、さらにそれらを「大きなゴミ(髪の毛など)をはらう」「洗剤で洗う」「漂白する」「アルコールで拭き取る」などに分けていく。

こうして細分化されたリストから、エリアごとに毎日一つだけ選んで片付けていく。
窓エリアは内側の水拭き、浴室エリアは漂白だけ、玄関までやると時間がかかるので今日はやめておこうかな、と確保できる時間によってやらないエリアがあっても良しとする。

1時間、3時間、場所によっては半日かかるような大掃除も、その時間を細切れにして日々の家事の中で済ませていけば、改めて大きく時間を取られることなく家中片付けることができる。

1回で完璧に綺麗にしなきゃと思うと、全ての工程を1回で済まさなければならなくなる。
しかし「1回で完璧に綺麗にする」「1回で全部綺麗に仕上げる」という気持ちさえ捨ててしまえば、プレッシャーがなくなる。ちょっと綺麗になったかな、を何回か積み重ねて綺麗にすれば良い。結果良ければ全て良し、という気持ちに切り替えよう。

毎日ちょっとずつ色々な場所が綺麗になっている!と、いう小さな達成感を連続して得られる。気分良く掃除ができるよう、自分を上手に誤魔化すことが大切なのだ。

時間の使い方は人それぞれ

とにかくピッカピカにするのが好き!ちょっとずつやるなんて面倒臭い!そう思う人もいるだろう。かつては私自身も「今日は大掃除をする!」と意気込んで、朝から夜まで徹底的に掃除をするという日を作ったりしていた。

けれど、最後の方はなんだか惰性的になり、疲れもあってイライラしてしまったのである。
エリアごとに何日かに分けたりもしたのだけれど、いずれにしても年末の貴重な休日の時間がゴリゴリ削られてしまう。全く気分の良いものではない。

時間の使い方は人ぞれぞれ。
時間のかかる大掃除をどう片付けるのか、という問題は、どういう時間の使い方が自分に合っているのか・どういう方法が自分の負担にならないか、という観点で考えるべきだと思う。

時間はかかるけれど、ちょっとずつ綺麗になっていく工程を楽しみながら小さな達成感も感じられ、日々自己肯定感が満たされる方法か。
一日潰れてしまうけれど、一気に家中が綺麗になり大きな達成感を得られる方法か。
自分の時間を削ってまで掃除をしたくない!という人は、プロに頼んでお金で解決してしまうという方法も良いと思う。

時間は有限。その使い方は人それぞれ。
今年の大掃除、あなたはどうしますか?

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