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英語もビジネススキルも、知識で終わらせずに身につける方法

多くのビジネスマンが、少しでもスキルを高めようと、語学の勉強をしたり、ビジネス書を読んだり、社内外の研修に参加したりと自己啓発されています。

私も若い頃から、英語の勉強をしたり、ビジネス書から流行りの思考法を学ぶことに関心がありました。その一方で、努力の割に、なかなか身につかなくて苦労した時期がありました。

今日は私の過去の経験から、いかに効果的にスキルを身につけるかについてお話ししたいと思います。

目次
習ったことを実践で使ってみる (2つの例)
1. 語学編
2. ビジネススキル編


とりあえず習ったことを使ってみる(2つの例)

1.語学編

まずは会社員に最も人気のある英語の習得について話します。イギリスの大学に留学する際に、「議論で使える英語」を必死で勉強したことがあります。当初、「英語あるある」で、単語帳を使って意味を覚えようと試みたり、繰り返し重要な構文を書いてみたのですが、数日経つとすぐに忘れ、また覚え直す。気づくと、何度も勉強したのに、いつまでたっても覚えられない単語や構文が出てきます。このままでは議論どころか、日常会話もおぼつきません。

そんななか、一番効果があったのが、ICリピート方式でした。実践型の学習法で、ネイティブの話す言葉をICで再生し、実際に自分でも声を出してシャドウイングします。

具体的には、習った単語や構文が含まれた例文を、以下のリンクのようなICプレイヤーを使ってネイティブスピーカーのセリフに続いて、自分がオウムのように発音やイントネーションを真似して繰り返すのです。(私が勉強したのは30年前なので、ICの性能がずっと良くなっていそうです。。。)

自分が発声した直後に、ICにより瞬時にネイティブスピーカーのセリフが再生できますので、何度も何度も繰り返し自分で声にだします。

これをする利点は主に二つあります。

i.) 自分の口から発生できる言葉は、たとえ難しい単語や複雑な構文でも、頭の中にあるので、聞き取れるようになります。日本人の苦手なリスニング力アップにつながります。

ii.)事前に覚えた正しい構文が体に染み付いているので、ネイティブと話す際にも、自信を持って使うことができます。

聞き取れるようになって、かつ正しい構文が身についているため、文法の間違いを犯すリスクが軽減され、楽な気持ちでネイティブスピーカーと会話ができます。この方法で、体に染み付いてくる構文の数が増えてくると、それに比例して自然に聞き取れる単語や言い回しの数も増えてきます。同時に、自分が話す際にも、言い慣れた構文をうまく組み合わせたり、話すトピックに応じて単語だけを入れ替えたりと言った応用も効くようになります。

もちろん、最初のうちは慣れてなかったり、覚えている構文の数に限りがあるため、ネイティブとの会話もスムーズにいかないこともあるでしょう。ただ、長期的な視点に立ち、諦めずに一歩ずつ、身につける構文の数を増やし、実践で使うことにより、着実に上達していきます。

私は英語の勉強で試行錯誤した上で、この方法が最も効果的でした。渡英後、今度はフランス語の勉強を始めた際にもこのICを使った実践型の習得方法を活用しました。おかげで、短期間で効率的にフランス語が話せるようになったと思います。


2.ビジネススキル編

ビジネス書や社内外の研修などで、スキルとして課題発見や解決に使う、思考のフレームワークを習うことがあります。例えば、論理的思考の研修では「ロジックツリー」や「循環図」といったフレームワークを考えを整理するためのツールが使われます。人によってはこれらを「学問で得た知識」として理解しただけで終わってしまう人がいます。

いかにこれらを使って、スキルとして身につけるか?

これも前述の語学の勉強と一緒で、実際に自身で直面している課題に使ってみることで、最短で習得することができます。

例えば、今の職場で評価され、仕事の満足度を上げるにはどのような仕組み、すなわち「好循環」を促したら良いかを考えてみます。会社の評価基準は何か、自分どのような状況で「満足感」を得られるかなどを考えながら、循環図に落とし込みます。

過去の私の投稿からの抜粋ですが、以下のような好循環が考えられます。

仕事で良い評価を得るためのコツ (Satoshi)
https://note.com/satoshis_ss/n/naef659a6c4f6


習ったフレームワークを実際に自身の仕事に当てはめてみて、すぐにうまく表現できなかったとしても良いと思います。それは失敗ではありません。研修で習った「フレームワークを正しく理解していなかったのか?」、それとも「現在会社で直面している課題には合わなかったのか?」など原因を自問自答する過程で、すでに課題解決の思考力が少しずつ向上しています

諦めずに、いくつかの課題を習ったフレームワークに当てはめていく過程を経て、どのような課題に対して、解決の糸口になり得るのかが、徐々に身についてきます。

短期間ではうまくいかないこともありますが、焦らずに、何度も試すことにより、コツを掴めるようになるでしょう。そうすると、新たな思考法やフレームワークをどのような課題に当てはめられるか、短時間で察しがつくようになります。

ぜひ、習ったスキルを「学問として習った知識」で終わらせずに、失敗を恐れずに、すぐに仕事で試してみてください。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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