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2年生のバス停乗り過ごし事件。

4月のとある日、
仕事をしていると見慣れない番号からの
不在着信がありました。

ひとつは市外局番ありの番号、
もうひとつは携帯電話。

特に理由はなかったのですが、
何となく携帯電話の番号に
折り返しをしました。

すると、
「〇〇病院です」
と、女性の方が対応をしてくださりました。

そのまま続けて聞いていると、
「娘さんとお友達が
 道に迷ったようでお預かりしています」
と、驚きの報告が!!!

電話を娘に変わってもらうと
「バス停を降りるのを忘れちゃったの…」
と、少し弱気な声で話してくれました。

後で分かったことなのですが、
娘は別のお友達とおしゃべりをしていて、
すっかり降車ボタンを押すのを忘れていたそうです。

一緒に降りるはずのお友達は
降りることは分かっていて、
降車ボタンを押さなくてはいけないと思っていたけど、
なぜかいつも降りるバス停の前で押すのを
忘れてしまったとのことでした。

『やるつもりだったのにできなかった』ことと
『バス停を降り忘れてしまった』ことで
不安になりお友達は泣き出してしまったそうです。

とりあえず、
ふたりは次のバス停で降りました。

娘は意外と冷静だったようで、
泣いているお友達と一緒に
記憶を辿り少しずつ戻ってこようとしました。

しかし、
途中で道が分からなくなり、
病院の前でお友達が泣いているのをなだめていると
病院のスタッフの方が声を掛けてくれたそうです。

そして、
娘のランドセルに入れておいた
私の携帯番号を書いたネームタグをみて、
お姉さんが私に連絡をくれました。

何となく持たせておいたネームタグでしたが、
持たせておいて、本当に良かったです!


電話を受けてすぐに
お迎えに行きたかったのですが、
残念ながら仕事中でした。

そのため、
お友達のママに連絡をすることにしました。

すると、
お兄ちゃんの面談のため
近くの学校にいるということだったので、
すぐにお迎えに行ってくれました。

お友達のお母さんに連れられ、
娘は無事に学童に到着し、
お友達も安心しておうちに帰れました。

これにて一件落着(笑)


大人にとってはバス停1つ分は
徒歩5~10分程度なのですが、
2年生にとっては
長い長い道のりだったと思います。

責任感のあるお友達は
自分のせいで間違えちゃったことに
不安がいっぱいだったと思います。

他人任せな娘は
普段頼っている分
自分がお友達を守らなきゃと
勇気を出していたと思います。

そんな小さなふたりに
優しい手を差し伸べてくれた
病院のお姉さんは天使のようでした。

どれだけふたりの心を
温かくしてくれたことか。

お姉さんがいてくれて
母親たちも救われました。

東京で育つ子供と聞くと
「都会育ちだから人間関係が薄い」と
思われそうですが、
意外と東京暮らしをしている人の
人情は熱いものです。

そんな、
人を助ける心を持って成長して欲しく、
後日お姉さんにお手紙を持っていきました。

病院のお姉さんたちのように
困っている人を助けたいと思う心を持って
成長していって欲しいなと思った
珍事件でした (^^)v






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