皿 割子

35歳までに本を出すのが夢のライター/イラストレーター 大好きなファッションのこと👗 …

皿 割子

35歳までに本を出すのが夢のライター/イラストレーター 大好きなファッションのこと👗 そして人生についてもりもりかきます! 毎週月曜日21時エッセイ「ファッション×パッション」を連載しています。

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皿 割子がおしゃれになるために「ああだこうだ」言いながらし試行錯誤する中で得た気付きを共有していく「喫茶『アーダ・コーデ』」。 ネット見つけた可愛い服をコーディネートアイディアと合わせて紹介したり、私の購入品などを「こんな風に着たい!」とワクワクしながら報告したりします。 ファッションに関することでなくてもOKなお悩み相談室も開催。 メンバーシップ限定なので、喫茶店でおしゃべりしているみたいにお気軽に相談してくださいね。 単発で公開している有料記事すべて読み放題なので、メンバーシップに入っていただくのがお得です!

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外野は消える タビブーツは残る

不穏なタイトルで自分でもびっくり! 先日、こんなマシュマロを頂きました。 タビブーツについての漫画はこちら まずはいつも見て下さって本当にありがとうございます!…

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仕事中だというのに兄から電話が来て、何かあったのかと慌てて出てみればテレビ電話。 「何」と要件を尋ねる私の口元に光る歯列矯正ゴムを見て「うわ!!なんかついてるや…

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ファッションは好きだけれど、いわゆるブランドものにはあまりこだわりがない。 古着も着るし、ギャル向けの服も着る。 可愛ければ、似合っていれば、名前にはこだわらない…

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ご参加ありがとうございます!

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これまで数々のトライ&エラーを繰り返し、自分の「似合う」を探ってきた私。 もちろん、失敗した服も数知れず…。 服は可愛いのに、似合わない、どうしても上手に着こなせ…

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メンバーシップ「喫茶『アーダ・コーデ』を始めます

現在、私は会社員として編集プロダクションで働いています。 入社前は別の会社でライターのアルバイトをしていたのですが、今の会社の面接時に 「うちはライタースキルをベ…

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ちぐはぐ

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完敗に乾杯

先日SNSで「運動部に所属していた人のうち、プロの選手になれる人は一割以下であり、技術面においては学生時代の部活動に意味はない」という旨の投稿を見かけた。 これは決…

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リュウジが教えてくれたこと

街を歩いていると、時々「何食べたらこんなにおしゃれになれるんだ?」という素敵な人を見かける。 きっと百貨店やセレクトショップじゃなくて、下町の商店街にあるミセス…

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「なんか汗くさそう」 学生時代、友人からおすすめされた“bacho”というバンド。 当時、暗く退廃的な音楽を好んで聴いていた自分にとって、 語りかけるように、叫ぶよう…

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ナカムラくんが結婚した。 ナカムラくんは大学のゼミの同期で、あまり感情を表に出さない、 言葉を選ばずに言うと何を考えているのかわからない男だった。 ある時には教授…

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私には母が二人いる。 実際には紛れもなくたった一人の母なのだが、ある時を境に別人のようになったので、私の中には母が二人存在しているようなものなのだ。 小学校低学…

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ウォールマリア

「昭和の雷親父」と聞くと、眉間に皺を寄せ、口を一文字に結び、腕を組んで仁王立ち…そんな姿を思い浮かべる人も多いだろう。 皆さんが思い浮かべたその男こそが、私の父…

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猫のキンタマ

適応障害で、新卒で入社した会社を辞めた。 営業がダメだったので、今度は転職して事務員をやってみることに。 制服があり、ロッカールームで着替える。 ドラマでよく見るO…

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2か月前
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外野は消える タビブーツは残る

外野は消える タビブーツは残る

不穏なタイトルで自分でもびっくり!

先日、こんなマシュマロを頂きました。

タビブーツについての漫画はこちら

まずはいつも見て下さって本当にありがとうございます!

とっても嬉しいです…!

「お高いアイテム、身の丈に合っているか悩む問題」

お気持ち、すごくわかります。私もタビブーツを購入する際は身の丈に合っていないのではと滝汗をかきました。

先日、某ブランドのSNSで

「可愛い服なのに

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自己肯定感の育て方

自己肯定感の育て方

仕事中だというのに兄から電話が来て、何かあったのかと慌てて出てみればテレビ電話。
「何」と要件を尋ねる私の口元に光る歯列矯正ゴムを見て「うわ!!なんかついてるやん!!」と騒ぐ兄。
エフェクトでぼかされた背景から突然現れる父と母。

「なんか最近音沙汰ないからみんな騒ついてんねん」と兄が言い、なぜか無言のままの父と母がこちらを見つめてくる。

「仕事中やし切るよ」と電話を切ろうとすると、「最近一番困

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【皿セレクト】レイヤードアイテム見つけてきました

【皿セレクト】レイヤードアイテム見つけてきました

さてさて先日公開したこちらの記事、もう読んでいただけましたでしょうか!

私が色々な服を着こなせるようになったのは「レイヤード」をマスターしたからでした。

今回はメンバーシップの皆様限定で、ネットで買える良さげなレイヤードアイテムをご紹介したいと思います!
(※実際のサイズ感や商品状態などはご自身でご確認くださいませ…!)

チロリアン(っぽい)ブラウスまずは私も記事内で着用していたチロリアンブ

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MARNIと自意識

MARNIと自意識

ファッションは好きだけれど、いわゆるブランドものにはあまりこだわりがない。
古着も着るし、ギャル向けの服も着る。
可愛ければ、似合っていれば、名前にはこだわらない。
…実際は、そもそもブランドものを買う財力がない、というのも理由の一つだし、どこかで「ブランドものにこだわらない自分」というものにアイデンティティを見出しているところもあったと思う。

だから、アウトレットのMARNIで超お値打ち価格の

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プライド

プライド

エッセイの中でも、日々の発言でも、自分のポリシーや人生の話をする時、必ず地元の話をしてしまう。
山に囲まれた雪深い田舎で、というワードをもうどれだけ書いたかわからない。
おそらく読者の方も「もうええて」と思っていることだろう。
でも、きっとこれからも、何度でも山に囲まれた雪深い田舎の話をするだろうと思う。

私が地元の話をする時は、大概がネガティブな文脈だ。
いかに閉ざされた、文化から断絶さえれた

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レベルアップの鍵は「レイヤード」にあり

レベルアップの鍵は「レイヤード」にあり

これまで数々のトライ&エラーを繰り返し、自分の「似合う」を探ってきた私。
もちろん、失敗した服も数知れず…。
服は可愛いのに、似合わない、どうしても上手に着こなせない、なんてことばかり。
その結果、昨年開催した蚤の市では30着以上の服を出品しました。
ありがたいことに、そのほとんどが私よりももっともっと似合う方にご購入いただいたのですが、一部残ったものは持ち帰り、クローゼットの奥で保管していました

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メンバーシップ「喫茶『アーダ・コーデ』を始めます

メンバーシップ「喫茶『アーダ・コーデ』を始めます

現在、私は会社員として編集プロダクションで働いています。
入社前は別の会社でライターのアルバイトをしていたのですが、今の会社の面接時に
「うちはライタースキルをベースに、企画・編集の仕事がメイン。それでもいいの?」と聞かれました。
私は編集の仕事はしたことがなくて、ライターとしての経験もアルバイトのみ。
つまりは「ちょっと書いたことあります!!!」という勢いだけで面接に挑んでいる状態。
だから、こ

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ちぐはぐ

ちぐはぐ

私は黒髪ワンレンショート、元バンドマン、編集プロダクション勤務、ファッションが好き、という属性から、『カルチャー人』だと思われることが多々ある。
実際、友人たちは音楽や映画、本、ファッションに精通していて、部屋だってとてつもなくおしゃれだ。
しかし私自身はというと、音楽も映画もファッションもインテリアも、知識がほとんどない。
好きな映画は「アルマゲドン」、「天使にラブ・ソングを…」、「グレイテスト

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完敗に乾杯

完敗に乾杯

先日SNSで「運動部に所属していた人のうち、プロの選手になれる人は一割以下であり、技術面においては学生時代の部活動に意味はない」という旨の投稿を見かけた。
これは決して運動部での活動が無意味であるという意味ではなく、
要は、技術よりも多くの人が見守る中で真剣勝負を行い、悔しくて眠れないくらいの挫折を味わうことが重要なのだという。

私はこれまでの人生で運動部に所属したことがない。
高校・大学と軽音

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リュウジが教えてくれたこと

リュウジが教えてくれたこと

街を歩いていると、時々「何食べたらこんなにおしゃれになれるんだ?」という素敵な人を見かける。
きっと百貨店やセレクトショップじゃなくて、下町の商店街にあるミセス向けのお店に入ったとしても、自分に似合う一枚を見つけてしまうような人。
そういう人に出会うと、「素敵!」と興奮した後、圧倒的な自分との差に絶望しそうになる。
でも、ある時から「私ももっとおしゃれになれる!」と、今度はドキドキわくわくが止まら

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例えばそれが似合わなくとも

例えばそれが似合わなくとも

「なんか汗くさそう」

学生時代、友人からおすすめされた“bacho”というバンド。
当時、暗く退廃的な音楽を好んで聴いていた自分にとって、
語りかけるように、叫ぶように歌われする音楽は馴染みがなく、
友人に感想を聞かれ、思わず口をついたのが冒頭の言葉だった。

「格好良いのになあ」という友人に共感できないまま、私は社会人になった。
毎日スーツに身を包み、慣れないヒールで歩く。
整髪料で七三に整え

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ナカムラという男

ナカムラという男

ナカムラくんが結婚した。
ナカムラくんは大学のゼミの同期で、あまり感情を表に出さない、
言葉を選ばずに言うと何を考えているのかわからない男だった。

ある時には教授がくれたベルギー土産の高級チョコを食べて
「なんかチロルチョコみたいやな」
と言ってその場を凍り付かせたこともあった。

卒業後は忘年会で年に一回会うくらい。
それがある日突然居酒屋に呼び出されたのだから、何かよっぽどのことがあるのだろ

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赤い髪の女

赤い髪の女

私には母が二人いる。
実際には紛れもなくたった一人の母なのだが、ある時を境に別人のようになったので、私の中には母が二人存在しているようなものなのだ。

小学校低学年まで、母はとても神経質な人だと思っていた。
それはあくまでイメージで、たくさん楽しい話をして、たくさん笑わせてくれていたはずなのだが、父に怒鳴られて俯く母の印象が強かった。

母は元々地元の小さな服屋さんでアルバイトをしていて、服を作る

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ウォールマリア

ウォールマリア

「昭和の雷親父」と聞くと、眉間に皺を寄せ、口を一文字に結び、腕を組んで仁王立ち…そんな姿を思い浮かべる人も多いだろう。
皆さんが思い浮かべたその男こそが、私の父である。
何か悪さをすると、雷が落ちたようにピシャリと怒号が落ちてくる。
なんなら悪さをしていなくてもその日の風向きによって雷は落とされる。
反抗期を迎えた兄は何度か父にボコボコにされていた。
兄も負けじと掴みかかるものの、中学生やそこらの

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猫のキンタマ

猫のキンタマ

適応障害で、新卒で入社した会社を辞めた。
営業がダメだったので、今度は転職して事務員をやってみることに。
制服があり、ロッカールームで着替える。
ドラマでよく見るOLだ!と興奮した。
ロッカールームでも食堂でも、みんな合コンの話をしていた。
占いに行って、婚期をみてもらって…。
みんな、ロングの巻き髪で、パフスリーブのビジューがついたニットに、
膝丈のフレアスカート、そしてベージュのコート。
嘘だ

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