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「共読」できれば精読・多読・速読どれでもええじゃないか
ええじゃないか。ええじゃないか。ご存じですか。
ええじゃないかは、日本の江戸時代末期の慶応3年(1867年)8月から12月にかけて、近畿、四国、東海地方などで発生した騒動。「天から御札(神符)が降ってくる、これは慶事の前触れだ。」という話が広まるとともに、民衆が仮装するなどして囃子言葉の「ええじゃないか」等を連呼しながら集団で町々を巡って熱狂的に踊った。(中略)名古屋の場合、降札後の祭事は7日間に及び、その間は日常生活が麻痺した。
(Wikipedia より引用)
期間中は、名古屋で日常生活が麻痺したのか。あら大変。
ええじゃないか。ええじゃないか。
8月に講談社から出版された、西垣晴次氏の新書もええじゃないか。
ハロウィン、神無月。共に踊り狂いましょう🎃
秋といえば読書の秋。ということで、今回は「読書」がテーマです。
読書に関する調査
文化庁の国語に関する世論調査(2019年)によると、
1 か月に大体何冊くらい本を読むか<問 10>
― 47.3%が1か月に1冊も本を「読まない」と回答―
〔 全 体・過去の調査との比較 〕
1か月に大体何冊くらい本を読むかを尋ねた。
「読まない」が 47.3%,「1,2 冊」が 37.6%,「3,4 冊」が 8.6%,「5,6 冊」と「7 冊以上」がそれぞれ 3.2%となっており,1 冊以上読むと答えた人の割合が 52.6%である。過去の調査結果(平成 20,25 年度)と比較すると,余り変化は見られない。
(平成 30 年度「国語に関する世論調査」の結果の概要 より引用)
月に1冊以上読むと答えた人の割合が52.6%で、半数ちょっと。
月に1冊以上本を読む方は、じっくりと一冊読み切りたい精読派か、あるいは、大量にインプットをしたい多読派・速読派にわかれるのではないでしょうか。
精読・多読・速読について、それぞれのメリットを簡単にまとめます。
精読・多読・速読それぞれのメリットは?
精読・多読・速読をご存じの方も多いことかと存じます。
それぞれを簡単にまとめると、
【精読】細部まで丁寧に読むこと。精読と熟読と包括し、スロー・リーディングとも言われる。何度も読み返していい。メリットは、語彙強化が期待できること。鑑賞の手間を惜しまず、読むことの楽しさを見いだせること。
【多読】たくさん読むこと。ネーミングから「質<量」と勘違いされがちだが、決してそうではない。メリットは、大量の情報をインプットできること。読んで理解するという訓練をたくさん積めること。
【速読】普通のスピードよりも速く読むこと。予備知識がないと成立しないので、ある程度知識を持っている分野に限る。メリットは、読む本の数が増えること。情報処理速度が上がること。
精読・多読・速読以外にも、読書法があります。
精読・多読・速読以外の読書法は?
ここで、日本著書販促センター「読書の仕方14種類」をご紹介します。
多読、速読、精読。黙読、通読、熟読、音読、唇読、適読、乱読、斜め読み、飛ばし読み、拾い読み、共読。
注目すべきは、最後のこちら「共読」。
「むむっ、共読?」
はい、共読(きょうどく)です。気になりますか?
「共読」とは何か?
共読については、中嶋康,辺見純子(2013年)の論文に記載があります。
「共読」とは本を勧めたり,読み合わせたり, 評し合う松岡氏が提唱する読書の形態で,普通の読 書が自己完結型とするならば,「共読」は発展的循 環型の読書である。読書会のように集まって本を読 みあう形だけでなく,棚に貼られる POP カードを 使った本の紹介,ネットワーク上のリコメンデー ション,ビブリオバトルや SNS 上でお薦め本に 「いいね」をつけるシステムまで多様な概念を含んでいる。
「共読」を習慣化することで,読書で得る情報を 共有,交換し合い,その価値と効果を相互に高める ことを可能にする読書のスタイルである。
(<共読ライブラリー>が創る「人」「本」「学び」の未来 ~帝京大学メディアライブラリーセンターにおける学修支援~中嶋 康, 辺見 純子 より引用)
共読は、本を進めたり、読み合わせたり、評し合う読書の形態。なるほど。
共読を習慣化することで、読書で得る情報を共有、交換し合い、その価値と効果を相互に高めることができる。なんと。素晴らしいじゃないか。
読書会、ネットワーク上のリコメンデーション、ビブリオバトル、SNS上でお薦め本に「いいね」をつけるシステムまでを含む。
これは、我々が日々やっているじゃあ~りませんか。
共読、最高。
「共読」をゴールにすればたどる経路はどれでもええじゃないか
今回は、精読・多読・速読に、10種類の読書の仕方、ラストの共読を含めた、全14種類の読書法をお届けしました。
必要な情報を収集するのに、「絶対にこの読書法じゃなきゃだめなんだ!」というのはないと思います。みなさん一人ひとりそれぞれの状況下に応じて、読み方はいくらでも変わるんですから。
それがいいですし、それでええじゃないか。
そして、やはり最後は、共読でGOAL。
私たち人間は、誰かに語りたいんです。伝えたいんです。ストーリーテリングしたいんです。
人類、みな兄弟。
共読は最高の読書習慣です。
本記事のおまけ:唇読すると英語のスコアが伸びます
「唇読」(しんどく)は、声に出さないでくちびるで読むことを指します。
英語に限らず、語学全般はこの唇読が有効です。
声を出さなくてもいいので、外出中も練習ができます。有難いことに、マスクが口元を隠してくれるので、場所を気にせずどこでも唇読トレーニングができちゃいます。
電車の中でブツブツブツブツ。
待ち合わせ時間までパクパクパクパク。
TOEICのスコアを上げたいあなた、今日から唇読を始めることをおすすめします😊