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「世界漂浪の記」 羽生隆 101選

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50年遅れの同じ日付で毎日投稿されていた羽生隆さんの旅行記「世界世界漂浪の記」の中から、何度も読み返したい特に印象深い投稿を集めました。
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2023年11月の記事一覧

❨800❩1973.11.7.水.晴(34°)110miles/着いた!NYがキラキラ見えた。心底美れいだと思った/New York City:アメリカ合衆国

❨800❩1973.11.7.水.晴(34°)110miles/着いた!NYがキラキラ見えた。心底美れいだと思った/New York City:アメリカ合衆国

北米横断!ニューヨーク・シティ到着!

朝10時半頃、左ペダルが折れた。
ルート⑥は全く辺ぴな所で、車も滅多に通らない。ヒッチをあきらめ、片足で走り出す。小さな丘が続き、疲れた。
20miles(32km)で、milfordという町に入った。

ここからバス…と思ったが、4時間半もの待ち合わせがあり、ガッカリ!また走り始めた。20miles、Newtownの町に着く。
もう薄暗く、今日はニューヨー

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❨807❩1973.11.14.水.晴/New York 出発・一生忘れる事がないだろうな/ニューヨーク:アメリカ合衆国

❨807❩1973.11.14.水.晴/New York 出発・一生忘れる事がないだろうな/ニューヨーク:アメリカ合衆国

明日か明後日にここを発とうと考え乍ら、一日が惜しくなり、切符を買った後、自由の像を急いで遊覧船に乗って、見た。
デッカイのに驚いた。

帰ってすぐ、荷をまとめる。

スーザンに電話で伝えると、とんで仕事から 帰ってきた。およそ、アメリカの女の子とは思えない心遣いをしてくれた。

俺の今夜の為に、ドーナツと、俺の好きなチーズケーキを買って持たせてくれ、荷造りの手伝いをし、タクシーに乗る迄、一緒に来て

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❨818❩1973.11.25.日.晴/アルハンブラ宮殿とサクラモンテの丘へ行く/グラナダ:スペイン

❨818❩1973.11.25.日.晴/アルハンブラ宮殿とサクラモンテの丘へ行く/グラナダ:スペイン

グラナダは古い都だ。
アルハンブラ宮殿を見る(35ペセタ)。

宮殿は大理石造りで、柱や壁、天井のデザインにうっとりした。
4つに分かれており、中央の住居は、庭といい、壁のデザインといい、実に細かく、見事に作られてあった。

庭がまた、花や木が多く良かった。
庭園には、植木の囲いの中にバラが咲き、噴水があり、池には金魚が泳ぎ、美れいだった。
柱、その他のもの、全てがアラブ様式だという。

二階、三

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❨820❩1973.11.27.火.晴/モロッコ・タンジールの町とハッシシ/タンジール:モロッコ

❨820❩1973.11.27.火.晴/モロッコ・タンジールの町とハッシシ/タンジール:モロッコ

アルジェシラスより、フェリー(98ペセタ)に乗り、スペイン領 セウタまで渡る。
ジブラルタ海峽は、波もおだやかだった。
北アフリカ、モロッコに入る。暑くなった。

3時半のタンジール行きのバスに乗る。大型 56ペセタ。
ここのバスは、おとなしくしていると、 荷物代をボラれる。荷を上へ上げたというだけで、25ペセタ要求してきやがった。
人間56pstで荷物が25pstとは、頭に来た。
5ペセタ値切る

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