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非社会的

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#本

誕生日。なにがめでたい

誕生日。なにがめでたい

景気付けに、ささやかな愚痴から入ろう。

この頃なにがムカつくかって、YouTubeなんかで「祝・登録者2000人突破」とか自分から盛り上がっている奴ら。そりゃあはお前は広告収入とかあるから嬉しいかも知れんけど、ひとりびとりの視聴者にとってはそんなのどうでもいい数字だから、裏でこっそり一人で祝ってくれよと毎回思う。こういう恥知らずな無邪気さ、多くないですか。結婚披露宴での花嫁が親に手紙を読みながら

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吐き出すゲロも枯渇した朝は

吐き出すゲロも枯渇した朝は

賢さ 他人を利用して楽する才覚。

虚しさ(悲しさ) 宇宙そのものが感じている「永遠の寄る辺なさ」が各意識者に分有されて感じられていること。

中年 「何歳までが若者なのか」という問いを立てた瞬間に若者は中年になる。

子供 自分が「暴力」の主体であることに無自覚な没理性的動物。天使に譬える人がときどきいるが多分それはブラックジョークのつもりだろうから反論するには及ばない。 

都市 銭湯と自室以

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「読書のすすめ」は馬鹿野郎のすること

「読書のすすめ」は馬鹿野郎のすること

読むことは禁断の快楽なのだから、お節介な大人どもは「子供たち」に余計な推奨的働きかけなどしなくてもいいのだ。文学や哲学や社会科学への「嗜癖」は、麻薬や酒へのそれよりも一層強く「人生」に作用する。本を読むことは素朴なる「動物的生」からの卒業であり、身の回りの当たり前の「言説」からの離脱なのだ。「既成の世界」など最早どこにも存在しない。

書物は人を革命家にもすればテロリストにもするし孤独な厭世的思索

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