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この1冊『命といふもの 堀文子画文集 第1~3集』(堀 文子・小学館)

こころを潤してくれる1冊

忙しい時、疲れた時、迷った時、こころを癒やしてくれる一冊。
いのちを描き続けた日本画家 堀文子さんの『命といふもの 堀文子画文集 』 を紹介します。
小学館から、第1集『命といふもの』、第2集『命といふもの 無心にして花を尋ね』、第3集『命といふもの 名もなきものの力』の3冊が刊行されています。

『命といふもの 第1集・第2集・第3集』

精緻な画と命を尊ぶ言葉

『命といふもの』は、2019年に100歳で亡くなった堀さんが80才を越えてから、その図抜けた観察力をもって春夏秋冬の草花や野菜、果物、虫などを精緻に描いた画にそのとき感じたことを記した随筆を添えたものです。

自然や生き物とても好き子どもで、虫や魚や草花に親しんで育ちましたが、若い頃は「いのち」を漠としか感じることができませんでした。
還暦を過ぎて街中で目にする草木や花や果実、虫や動物たちは、まさに今を生きていると感じるようになっています。
そしていつかその命に終わりのときがくると想像することができるようになっています。
堀さんの画からは、生きるものたちの生き様が力強さをもって伝わってきます。
添えられた随筆文には、命を尊ぶ言葉が溢れ、ときに堀さんの世界観に触れることができます。

第1集 「春に目覚める命」より

堀文子という生き方

関東大震災、二・二六事件、東京大空襲を生き抜き、結婚、夫との死別、世界の旅、イタリア生活を経て、最後に神奈川県大磯の山裾に住み付きました。
堀さんは、ときにコンクリート詰めの都会で無感動、無機質に生きる現代人の姿をいぶかしげに語ります。
戦争を若者を使った殺人、人災とし、不戦を訴えたひとりでもありました。
今ここにある「いのち」を脚色なくそのままに描くことで、生きることを軽んじて傲慢に振る舞う人類に警告を発しているようにも感じます。

第3集 「老いと再生」より

🌸さくらワーカーズオフィス🌸

第1集から第3集までの3冊を置いています。
🌸さくらワーカーズオフィス🌸をご利用のみなさまは、いつでも自由に手に取っていただけます。
フリースペースは、ゆっくり過ごしていただくことできます。

さくらワーカーズオフィス
代表 山口哲史
810-0001
福岡市中央区天神4-1-28 天神リベラ702
Phone : 090-2581-9529
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