sakoron

好きなことを書いたり描いたり。

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マガジン

  • とりとめのない日々と私。(300字以内の日記)

    300字以内で日々を綴る。

  • 映画感想

  • お茶とわたし。

    アフタヌーンティーや喫茶店で印象に残ったこと。

  • Museum Stories

    博物館や美術館に関するエッセイ。(2,000字以内)

  • 読書感想絵

    イラストと読書感想(原稿用紙1枚以内)を載せた記事です。

記事一覧

とりとめ日記(152)いざ欲望百貨店へ

八月某日。最高気温は35度を迎え体が自然発火しそうな勢いで熱い。パリ五輪も追っかけてるため、倍で暑い。 昨日はついにめまいを起こして一日寝込んだが、今日はRMKのメ…

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3週間前
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とりとめ日記(151)月曜日は、パルファン

六月某日。人生で初めて、ディオールに足を踏み入れ、香水を買った。何もかも分からないので、とりあえず店頭に並ぶ。ディオールは陳列された商品を眺めて買うのではなく、…

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2か月前
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とりとめ日記(150)ひだまりで珈琲を飲む。

5月某日。自由が丘にある【カフェ・アンセーニュ・ダングル】に入ってみた。憧れのカフェ・クレーム(カフェラテに生クリームがのった飲み物)を注文し、窓ぎわの席でぼん…

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2か月前
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とりとめ日記(149)トイレのOL

五月某日。新年度による心身の疲労が臨界点に達したので休んだ。明日も休むので、四連休となる。 いつもより家事をきちんと片付けて、新橋の喫茶店で珈琲を飲み、昼寝すべ…

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3か月前
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とりとめ日記(148)緑、翠、碧、ミドリ

四月某日。国立科学博物館附属自然教育園を歩いた。とにかく人気のない場所に身を置きたい気持ちからだ。 年度があらたまり人事異動の混乱や人手不足による業務量増悪で、…

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4か月前

とりとめ日記(147)汚部屋、脱出!

四月某日。毎日モノを五つずつ捨てている。三月末日の自室は、床にモノが何もなく、机の上も作業するユトリができ、クローゼットには着る服だけが収納されている状態にした…

sakoron
4か月前

とりとめ日記(146)トレンドはヘソだし

四月某日。おそらく黄砂による刺激で花粉症が悪化し、職場と自宅を往復するだけのロボットと化した。やっときた休日に春ファッションをしても、サングラスとKN95で変質者感…

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4か月前

とりとめ日記(145)イライラと憂鬱

四月某日。体調不良で早退した。新しい環境にうまく適応できない。むしろこの天気で寝る前と起きた後にヨガをやっているだけでえらい。 生理前ということもあり、かなり殺…

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4か月前

とりとめ日記(144)常春と花冷えに踊らされ

四月某日。半袖にジャケットを羽織り、新年度を迎えた。なんとか乗り切り迎えた週末、ダウンコートに身を包んでいる。なんでやねん。 気圧はジェットコースター、気温は春…

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4か月前

とりとめ日記(143)ただ過ぎに過ぎるもの

三月三十一日。今日は誕生日だ。無事に一年を過ごせたことに安堵する。世界に目を向けると、疫病、天災、戦争と理不尽なことがまかり通っていて、息継ぎする暇もない。いつ…

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4か月前
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とりとめ日記(142)出でよ、シュロぼうき!

三月某日。部屋のこまかなゴミやホコリが気になる。掃除機で吸うほどではないが、目についたら古い布でさっとふく。 部屋を片付ける前は、汚部屋に掃除機をかけるために物…

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4か月前
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とりとめ日記(141)モノに振り回されない

三月某日。春ものアイテムに対する物欲がおさまらない自分を戒めるため、3階に上がった。 そこには年末に【とりあえず保留】に分類した衣類、文具、書籍で溢れている。これ…

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5か月前

とりとめ日記(140)自分のいびきで、目が覚めた

三月某日。突然猪の鳴き声が鼓膜を攻撃した。強制的に意識が覚醒し、飛び起きた。時間をみると、朝の四時だ。猪はどこにもおらず、口が渇き鼻が詰まっている。わたしは悟っ…

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5か月前

とりとめ日記(139)使うものをしまう生活

三月某日。今部屋にある家具は、机、椅子、ベッド、キャビネットワゴン(取手が壊れている)だ。小学生から使ってきた椅子は、今月中に粗大ゴミに出すことが決まっている。…

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5か月前

とりとめ日記(138)さくら色のポーチ

三月某日。無印でナイロンコンパクトポーチ(ピンク)を買った。リップとハンドクリーム、コームなどをいれている。持ち運びしやすく、どんなバッグにも入れやすく、パーフ…

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5か月前
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とりとめ日記(137)すゑのまつやま、

三月十一日に、職場で黙祷をした。毎年黙祷を捧げているが、未だにあの日の恐怖と絶望は遠ざかってくれない。私自身は関東にいて、大した被害を受けなかったにも関わらず、…

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5か月前
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とりとめ日記(152)いざ欲望百貨店へ

八月某日。最高気温は35度を迎え体が自然発火しそうな勢いで熱い。パリ五輪も追っかけてるため、倍で暑い。
昨日はついにめまいを起こして一日寝込んだが、今日はRMKのメイクアップイベントの予定が入っているので、半ば這いつつ横浜駅におりたった。普段使わない黄色とか灰色で目元を秋っぽくして、唇はマットに艶のせで夏っぽくしてもらった。テンション爆上がりである。財布から諭吉と栄一が一瞬で消えたが、悔いはない。

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とりとめ日記(151)月曜日は、パルファン

六月某日。人生で初めて、ディオールに足を踏み入れ、香水を買った。何もかも分からないので、とりあえず店頭に並ぶ。ディオールは陳列された商品を眺めて買うのではなく、椅子に案内され、ディオールレディーが恭しく差し出す試香紙から、客は気に入ったものを選び出すという流れらしい。
私は令嬢扱いされたような錯覚に陥り、とても楽しく過ごせた。予算を伝えれば、ディオールレディーが心得て、その辺りのおすすめを説明して

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とりとめ日記(150)ひだまりで珈琲を飲む。

とりとめ日記(150)ひだまりで珈琲を飲む。

5月某日。自由が丘にある【カフェ・アンセーニュ・ダングル】に入ってみた。憧れのカフェ・クレーム(カフェラテに生クリームがのった飲み物)を注文し、窓ぎわの席でぼんやりする。道を一つ隔てて田園都市線の線路があり、列車が通るたび、ガタンゴトンと馴染みの振動が伝わってくる。

ふと思い立った日に「何もしない」を実行するのは、とんでもなく贅沢だ。
いよいよ梅雨か始まる。どこの紫陽花を見に行こうかな。

とりとめ日記(149)トイレのOL

五月某日。新年度による心身の疲労が臨界点に達したので休んだ。明日も休むので、四連休となる。
いつもより家事をきちんと片付けて、新橋の喫茶店で珈琲を飲み、昼寝すべく帰宅する。うっかり冷房が【強】の車両に乗ってしまい、乗り換え駅でトイレに走り込んだ。
そういえば、私は過敏性大腸炎だった。だから満員電車に乗らず、なるべく冷房に悩まされる必要のない今の職場を選んだのだ。
こうやって平日の電車に乗ると、今の

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とりとめ日記(148)緑、翠、碧、ミドリ

とりとめ日記(148)緑、翠、碧、ミドリ

四月某日。国立科学博物館附属自然教育園を歩いた。とにかく人気のない場所に身を置きたい気持ちからだ。
年度があらたまり人事異動の混乱や人手不足による業務量増悪で、私の中の対人間耐用機能がキャパシティオーバーを迎えた。私は他人と関わることがものすごく苦手で疲れるのだ。
人気にあてられた時は、森だ。大小様々な樹木、多種多様な形の葉、色とりどりの花の中に身を置いて、ちっぽけな自分を俯瞰する。若芽をぼんやり

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とりとめ日記(147)汚部屋、脱出!

四月某日。毎日モノを五つずつ捨てている。三月末日の自室は、床にモノが何もなく、机の上も作業するユトリができ、クローゼットには着る服だけが収納されている状態にした。
昨年11月に決めてコツコツ物を捨てまくり、使うものだけを仕舞い続け、部屋の機能か爆上がりした。使いやすさや過ごしやすさが半端ない。
ブルーノのランタンもドヤ顔で光っている。やればできるじゃないかとにまにましてしまう。
年度末と新年度のあ

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とりとめ日記(146)トレンドはヘソだし

四月某日。おそらく黄砂による刺激で花粉症が悪化し、職場と自宅を往復するだけのロボットと化した。やっときた休日に春ファッションをしても、サングラスとKN95で変質者感が強い。周りはマスクを外して清々しく過ごしているのに、不条理を感じる。KN95でやっと常人の呼吸ができるようになったので、外さないけど。
ユニクロとGUをうろうろしたら、短いトップスだらけだった。不思議に思いながら他のブランドに行くと、

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とりとめ日記(145)イライラと憂鬱

とりとめ日記(145)イライラと憂鬱

四月某日。体調不良で早退した。新しい環境にうまく適応できない。むしろこの天気で寝る前と起きた後にヨガをやっているだけでえらい。
生理前ということもあり、かなり殺意が高まっている。些細なことで苛つくし、自分本位な振る舞いをしてしまう。そして泣く。
切実に、新年度を秋にしてほしい。メンタルもフィジカルもぼろぼろである。わざわざ調子の崩しやすい春に新年度をやる意味はなんだろう。

とりとめ日記(144)常春と花冷えに踊らされ

四月某日。半袖にジャケットを羽織り、新年度を迎えた。なんとか乗り切り迎えた週末、ダウンコートに身を包んでいる。なんでやねん。
気圧はジェットコースター、気温は春と夏を行ったり来たり、自律神経は踊り狂う。パニック発作や目眩の予兆を感じまくりつつも、乗り切った。満点の走り出しだ。
四月の仕事は、とにかく柳に風で受け流すこと。あとは自分のためにゆっくり桜を見る時間を捻出したい。
新社会人の皆皆さまにおか

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とりとめ日記(143)ただ過ぎに過ぎるもの

三月三十一日。今日は誕生日だ。無事に一年を過ごせたことに安堵する。世界に目を向けると、疫病、天災、戦争と理不尽なことがまかり通っていて、息継ぎする暇もない。いつからか、老いることを嘆かなくなった。今日は、なんとか生き抜いている自分を褒め称える日になっている。
よく頑張った。これからまた、無理せずコツコツやっていこう。

とりとめ日記(142)出でよ、シュロぼうき!

三月某日。部屋のこまかなゴミやホコリが気になる。掃除機で吸うほどではないが、目についたら古い布でさっとふく。
部屋を片付ける前は、汚部屋に掃除機をかけるために物を移動させなくてはならず、面倒がってホコリと共存していた。花粉やハウスダストのアレルギーを抱えているくせに、何というズボラぶり。
部屋を綺麗なまま維持したい! 飾れて機能性も高いほうきとちりとりがほしい! と考えて、前から気になっていたシュ

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とりとめ日記(141)モノに振り回されない

三月某日。春ものアイテムに対する物欲がおさまらない自分を戒めるため、3階に上がった。
そこには年末に【とりあえず保留】に分類した衣類、文具、書籍で溢れている。これらをどう処理するか、一気にげんなりした気分になる。物を増やせば増やすだけ、自分が振り回される。そんな人生はいやだ。
自室には【使うもの】しか置かない。私が紙書籍を増やす生活を望むのなら、衣類と文具の衝動買いは抑え、更に減らさなくてはならな

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とりとめ日記(140)自分のいびきで、目が覚めた

三月某日。突然猪の鳴き声が鼓膜を攻撃した。強制的に意識が覚醒し、飛び起きた。時間をみると、朝の四時だ。猪はどこにもおらず、口が渇き鼻が詰まっている。わたしは悟った。
猪の鳴き声は、自分のいびきだったことを。
あまりのショックで数日へこんだ。日記を更新するのも憚られるほど。なんて醜いいびきだろうと。
新年度から直属の上司が代わり、環境もあらたまる。加えて花粉症はおさまらず、気圧も気温も落ち着かない。

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とりとめ日記(139)使うものをしまう生活

三月某日。今部屋にある家具は、机、椅子、ベッド、キャビネットワゴン(取手が壊れている)だ。小学生から使ってきた椅子は、今月中に粗大ゴミに出すことが決まっている。当初は三月の誕生日に、IKEAの家具を導入しようと考えていたのだが、全てを買い換える必要もないかという心境になりはじめている。
この数ヶ月間、自分の行動パターンを観察してきて、自室の机は一時的に物を置く場所になっていると気付いたからだ。創作

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とりとめ日記(138)さくら色のポーチ

三月某日。無印でナイロンコンパクトポーチ(ピンク)を買った。リップとハンドクリーム、コームなどをいれている。持ち運びしやすく、どんなバッグにも入れやすく、パーフェクトだ。これを持って化粧室に行くと、気分が春めく。
四月が近付くと、薄紅色を身につけたり持ち歩いたりしたくなる。桜が咲くからだ。GUでも薄紅色のシャツとスカートを買ってウキウキしている。もちろん、シャツとボトムスを捨て、状態の良さそうなも

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とりとめ日記(137)すゑのまつやま、

三月十一日に、職場で黙祷をした。毎年黙祷を捧げているが、未だにあの日の恐怖と絶望は遠ざかってくれない。私自身は関東にいて、大した被害を受けなかったにも関わらず、だ。
当時のニュース映像や、震災ドラマも見ることができない。津波の映像をうっかり見ないよう、昨日はTVをつけず、ipadで大河ドラマをみた。
とある新聞で、震災を機に被災地から石川県に移住し、教師になった若い女性の記事があった。彼女は能登半

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