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とりとめ日記(148)緑、翠、碧、ミドリ

四月某日。国立科学博物館附属自然教育園を歩いた。とにかく人気のない場所に身を置きたい気持ちからだ。
年度があらたまり人事異動の混乱や人手不足による業務量増悪で、私の中の対人間耐用機能がキャパシティオーバーを迎えた。私は他人と関わることがものすごく苦手で疲れるのだ。
人気にあてられた時は、森だ。大小様々な樹木、多種多様な形の葉、色とりどりの花の中に身を置いて、ちっぽけな自分を俯瞰する。若芽をぼんやり眺めて、この芽が大木となる時には、私も、悩みのタネも綺麗さっぱり地上からなくなっている。
緑のグラデーションの中で、やっと深呼吸ができた。

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