とりとめ日記(137)すゑのまつやま、

三月十一日に、職場で黙祷をした。毎年黙祷を捧げているが、未だにあの日の恐怖と絶望は遠ざかってくれない。私自身は関東にいて、大した被害を受けなかったにも関わらず、だ。
当時のニュース映像や、震災ドラマも見ることができない。津波の映像をうっかり見ないよう、昨日はTVをつけず、ipadで大河ドラマをみた。
とある新聞で、震災を機に被災地から石川県に移住し、教師になった若い女性の記事があった。彼女は能登半島地震を経験した子ども達に今できることを具体的に行なっていた。心の底から尊敬し、我が身の情けなさに泣いてしまった。
無力でも、とりあえず仕事をこなすことはできる。目の前の日常を、丁寧に営んでいこう。


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