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脱サラWebライターの仕事術【2】クライアントは“上司”。

前回に引き続き、20代後半で大企業を脱サラし、3年近くフリーのWebライターとして働いている経験をもとに、ライターとして意識してることなんかを備忘録的に書いていこうと思う。

今日のテーマは、「クライアント」。そしてタイトルにもある通り、僕の中のクライアントは“上司”と変わらない。というか、社会人時代の感覚が捨てきれない、というのが正直なところ。

たとえば、原稿の納期遅れ。ここ数年、小さな案件も含めると250記事以上書いてきた気がするけど、これまで一度も遅延がないのは、「そもそも仕事は遅れないものだ」と叩き込まれているから。これは1社目で接客の仕事をしているなかで、絶対に遅れてはいけない環境&超絶厳しい上司(この先で僕が適応障害で倒れる元凶となる人だけど・・・)のもとで過ごした経験が少なからず、いやかなり影響していると思う。

遅れたら、信用ガタ落ち。
そんな緊張感に、今もなお包まれている。

一般に、クライアントとライターは「対等」の関係にあると言われる。これは僕もそう思うし、たとえ部下と上司の関係だって、突き詰めて考えれば“ビジネスパートナー”であることに変わりはない。

ただ、対等だから「まぁ、遅れちゃうのはお互い様だよね。ハハハ」というのは、ちょっと違うのかなと。むしろビジネスパートナー同士だから、お互いに緊張感をもって、信頼を落とさないような関係性を築いていくことが健全な関係だと、思う。なので僕にとって、原稿を発注してくださる編集者の方はパートナーだと考えている一方で、心の中ではあえて上司のような感覚で接している。(多分、こう考えていないと気が緩んでしまう怖さもあるから……)

ちなみに ↓ でもツイートしたけど、意外にというか、原稿の遅れってけっこう普通なことなんだな、と。

実際、原稿が遅れてもメディアの運営に支障がなければ、許容されることも多い。でも、ライターの身に立ってみるとなかなか怖くて遅延はできない。というか、1日の遅れが編集者側のスケジュールをぶち壊すことを知っているので、迷惑が掛かるようなことはしない。

まぁ、「遅れない」というのは当然だし、Webライターの仕事に限ったことでもないけど、こうした当たり前を、当たり前にこなすってことをビシバシ教えてくれた昔のパワハラ上司には、良い意味でも悪い意味でも感謝…。そして前回同様、フリーランスになることを迷っていた自分にアドバイスできるとしたら、「大企業の感覚のまま仕事をすれば恐いことはない。信頼は自然と勝ち取れる」ということも伝えたいと思う。

※1回目は、こちらをどうぞ ↓


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