yuri

大学生です。日常に起きたこと、そこで考えたこと、やりたいことなど。→看護学生になりまし…

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大学生です。日常に起きたこと、そこで考えたこと、やりたいことなど。→看護学生になりました!

最近の記事

240327 叫ぶこと、私の身体

彼女は叫んでいた。 その振動が私の肌を揺らして、自分の中にある衝動が震えるのを感じた。 演劇を観に行った。 音楽が好き、アートも好き、ライブや展示会も大好きだけど、演劇を観るのは初めてだった。どこか自分には縁遠く感じていて、どんな劇団の何から観ればいいのか分からないまま、「面白そ〜」という気持ちだけ持っていた。 そんな折、演劇をやっている友人が声をかけてくれた。友人が何かに打ち込んでいることを知ると自分の目で見に行きたくなるのが私というもので、彼女が教えてくれた公演を観

    • 240223 私の短歌

      短歌を始めようと思います。 まだ何も知らない。 成長するには始めること、というわけで思うままに四首。 知りたいと思うとき君を知らなくて世界で一番愛だけがある 同じこと聞く私を見て笑う夜明日はなにを食べに行こうか 窓の向こう春の朝はまだ冷たくて光だけがただこちらを見ている 知っているエレベーターの「開く」の灯り私だけ気付く君のやさしさ

      • 240127 10年

        父が亡くなって今日で10年が経ちました。 この10年をどこでどう切り取っても、よく頑張ったねと自分に言ってあげたい。 14歳の私は、自分が大人になる前に親が死ぬなんてこれっぽっちも想像していなかった。 でも結局、お父さんは、 私がどこの高校に入ったのかも、大学で何を勉強したのかも、まさかその後に看護学校に入ることも、どんな友達とどんな話をしたのかも、誰を好きになってどういう恋愛をしてきて、これから先どうなりたいのか、なるのか、 知らないままです。 一緒にお酒を飲む

        • 231203 はたちの君へ

          先日、「自己とはなにか」について大学の後輩たちにお話する機会をいただきました。 その時の内容をここに残します。 今日は自己とか個、関係性についての私の考えを少しお話ししようと思います。 何をお話しようかと考えて、私がみなさんと同じくらいの大学2.3年生のとき何を考えていたかを思い返してみました。それから今日に至るまで、色んな人と色んな話をして、考え方が変わったり、世界に対する解像度が上がったりしたなと思います。今日のこの時間もみなさんと私にとって、その一端になったらいい

        240327 叫ぶこと、私の身体

          230814 私の友人のこと

          人間としての最高の喜びは、誰かと人生について話すこと。私にはそう思わせてくれる友人がいる。 少し前、どれだけ言葉で説明しても他人とは結局分かり合えないのだと絶望する出来事があった。 ある人には 私が何に傷ついて、何を悲しいと思うのか 伝えたつもりになっていたけれど、 こちらが渡した言葉はこぼれ落ちてしまったようで相手には届いていなかった。 ある人には 誰かを純粋に大切に思う気持ちを話しても、性別のせいで恋愛というラベルを貼られて片づけられてしまった。 嘘にならないよう

          230814 私の友人のこと

          230625 妹は何もできない?

          末っ子の私は、末っ子であることで得してきたように思う。 小さい頃はいつも誰かがおんぶしてくれて、少しの距離も自分で歩かずに済ませていた(らしい)し、 上のきょうだいを見ていたから、何をしたら怒られて何をしたら褒められるのかなんとなく分かるし、 その分親も「こういうこともあるか」で色々許してくれた。 そうやって末っ子であることのありがたみを感じながらぬくぬく生きてきたわけだけれど、 大人になって、自分がものすごく非力であることに気がついてしまった。 それは (いつでも

          230625 妹は何もできない?

          230329 手放す

          私には大学で失ったものがある。 19歳までの私は、自分の辛い経験を誰かに話すことは自分の荷物を相手にも背負わせることであり、傲慢なことだと思っていた。だから他人に自分の過去や感情を話すことは少なかったし、お風呂場で泣きながらシャワーを浴びること以外に自分の気持ちを落ち着ける術を持っていなかった。自分が言葉として口に出すことでその出来事がもう一度現実として目の前に現れることも、他人にそれを話さない理由の一つであった。 けれど、一人で抱えられる荷物など、たかが知れている。

          230329 手放す

          230328 卒業

          この世で唯一コピーできないものは人間同士の関係性である、と聞いたことがある。 全く同じスペックを持った自分たちのクローンが出来たとして、それらが出会ったとき、果たして今の私たちと同じ時間を過ごすだろうか。 クローンになくて人間にあるものはなんだろうと考えると、それは過去ではないかと思う。 いくら技術が進んでも、どれだけ多くの情報があっても、私とあなたの過去はコピーすることができない。 人は過去の経験から自分の感覚や思考を更新していくし、誰かと出会ったときに相手に抱く感

          230328 卒業

          230212 女ふたりヨーロッパ旅【vol.3 パリ】

          ついに今回のヨーロッパ旅行最後の都市、パリ。 2/6 2/6(月)この日は早朝にバルセロナを出発し、お昼頃オルリー空港に到着。 ひとまずホテルを目指すが、驚いたのはパリの地下鉄がほぼ階段仕様であること。大きなキャリーケースを持ってエレベーターやエスカレーターのない中を移動するのは本当に疲れた。そしてバルセロナが体感として日本の街や地下鉄に近かったため、それに比べて少し暗く狭いパリの地下鉄駅は若干の怖さがあった。 改札では切符を通してからゲートが開くのだが結構なパワーが

          230212 女ふたりヨーロッパ旅【vol.3 パリ】

          230212 女ふたりヨーロッパ旅【vol.2 バルセロナ】

          ローマの全行程を終え、2/4(土)からバルセロナへ。 2/4 夕方にバルセロナ空港に着き、シャトルバスで市内中心地であるカタルーニャ広場へ向かう。 カタルーニャ広場には大きなデパートがあり、セールの時期かつ休日だったので人でごった返していた。近くにコインロッカーがあるのでそこにキャリーケースを預け、私たちも買い物をすべくデパートに入る。中にはスーパーから化粧品売り場、アパレル、生活用品などなど様々なお店が並ぶ。軽くざっと見渡したあと、この人の波が押し寄せる前に夜ご飯を済

          230212 女ふたりヨーロッパ旅【vol.2 バルセロナ】

          230212 女ふたりヨーロッパ旅【vol.1 ローマ】

          2023年2月1日〜10日のヨーロッパ旅行のことをここに残そうと思う。 実際の一日の終わりにはあまりにも忙しすぎて、そしてそれによって疲れすぎて、文字に起こすことが出来なかった。帰国してやっと一息ついた今、振り返ってnoteにしてみることとする。 ローマ3泊、バルセロナ2泊、パリ3泊。 まずはローマのこと。 2/2 一日目の夜にローマに着いたので、観光は二日目2/2(木)から始まった。 この日はフィレンツェを観光することになっていたので早朝4時に起きてItalo

          230212 女ふたりヨーロッパ旅【vol.1 ローマ】

          230122 感情が現実に勝つとき

          「絶対大丈夫」という励ましの言葉を、私は使ったことがない。 なんとかなるという楽観を持ちながらも、「絶対」なんてないという悲観を常に抱えている。 この大学に行きたいと頑張って勉強しても、落ちるときは落ちるもので、 部活で一生懸命練習しても、幼い頃からお金をかけてスクールに通っている人には敵わないもので、 いくら優しくいようと心がけていても、人気者になるのは優しくなくても面白い人だったりするものだ。 いつ誰に会ってどんなことが起こるか分からない以上、「絶対大丈夫」など

          230122 感情が現実に勝つとき

          230113 新年初ピンチ

          11:15に家を出るつもりが 二度寝から目覚めたら時計が11:08を指していたとき、 (ガンダしたら間に合った。元運動部の基礎体力に感謝) 「あ、ここが私の限界かも」と思った。 夢の中でも仕事をしていて、しかも何かミスをして上司にフォローされ上長に謝っているシーンが流れていたり、 寝ているのか起きているのか曖昧な感覚で机に向かって勉強していたり。 思い返せばここ一、二ヶ月は 多忙が度を越して、 公と私、夢と現実、オンとオフの境目がなくなっていたような気がする。 身

          230113 新年初ピンチ

          221222 ひとり旅、白川郷にて

          いつも街を歩くときは、大抵好きな音楽や好きな話を聴いています。 きょう白川郷を歩くときには、その澄んだ空気にできる限り触れたくて、私にしては珍しくイヤホンを外しました。 木の枝に乗った雪が風に揺れてぱらぱらと落ちる音、 人々が雪を踏み締める音、 軒にできた氷柱が地面で割れる音。 この冬はじめて目にする真っ白なそれはとても冷たいのに、なんだかとてもワクワクしました。 色々な音が、ここに来たのだということの実感をもっと大きく濃くしてくれました。周りに日本人が全くいなくて耳

          221222 ひとり旅、白川郷にて

          221212 間に「ただいる」ということ

          私は昔から、 関係が悪化した人たちのちょうど中間にいること が多いように思います。 最近、同じ出来事に関わる二人の友達それぞれから話を聞きました。 起きていることは同じでも、考えていることは違うものです。 その時言葉にしなかっただけできちんとした理由があって行動しているものなのだけれど、やはり伝わらないものですね〜〜〜〜。 私は予備校時代の恩師に言われた「事実は一つでも真実は一つではない」という言葉を信条としていますが、まさにその通りです。それが人間関係の難しいところで

          221212 間に「ただいる」ということ

          221210 生まれただけで

          宗教について友達と少し話したのをきっかけに、 教会に生まれた自分が「そうではない人生」を望んでしまう理由を考えました。 私は家族のことは好きだけど家業のことは好きではないので、普通の家に生まれたかったなと思うことが時折あります。 どんどんネガティブになってしまうので、教会に生まれることの具体的な損害はここには書きません。 もちろん得るものも多く、ここに生まれなかったら持てていないだろう性格が私の長所になっているのも分かっています。 それでも、私が常に抱えている悩みに

          221210 生まれただけで