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230814 私の友人のこと


人間としての最高の喜びは、誰かと人生について話すこと。私にはそう思わせてくれる友人がいる。



少し前、どれだけ言葉で説明しても他人とは結局分かり合えないのだと絶望する出来事があった。

ある人には
私が何に傷ついて、何を悲しいと思うのか
伝えたつもりになっていたけれど、
こちらが渡した言葉はこぼれ落ちてしまったようで相手には届いていなかった。

ある人には
誰かを純粋に大切に思う気持ちを話しても、性別のせいで恋愛というラベルを貼られて片づけられてしまった。


嘘にならないように、自分の気持ちをできるだけ的確に伝えられるように言葉を尽くすのに、それを受け取った人の手の中で形を変えられてしまう。

そんなことが続いて、もうどうでもいいやと思っていた。



でも私にはちゃんと「話せる」人がいた。


彼と私は、出会ってからこれまでの間に、色んなことを話してきた。本当に色んなことを。

自分の過去のこと、それを後悔していること、悲しいこと、嬉しいこと、迷っていること、興味があること、将来やりたいこと、そのために必要なこと。

誰かにここまで心を預けたことはなかった。
私がどんなボールを投げつけても、必ず受け取ってくれた。



彼は私の友人の中でも特に「ぶっ飛んでいる」。

持っているパワーを発想力と行動力に全振りして、計画性と堅実さを失ったような男である。

けれど、彼が語る将来には、覚悟がある。
周りの誰もが選ばなかった道を、その先に何があるかまだ見えない道を、とにかく進んでいく。
その姿を見ていると、人間って何でもできるのかもと思えてくる。

そんな人が友人にいること、そんな人と語り合えることを、私は誇らしく思う。

異国に飛び立って行った彼とまた直接話せるのはきっともう少し先になるのだろう。


とにかくやれることやりたいことをやり切って、楽しみ切って、いつかまた会おう。土手で語り合ったこと忘れないぜ。死ぬなよー!!!

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