見出し画像

230212 女ふたりヨーロッパ旅【vol.2 バルセロナ】


ローマの全行程を終え、2/4(土)からバルセロナへ。



2/4

夕方にバルセロナ空港に着き、シャトルバスで市内中心地であるカタルーニャ広場へ向かう。

カタルーニャ広場には大きなデパートがあり、セールの時期かつ休日だったので人でごった返していた。近くにコインロッカーがあるのでそこにキャリーケースを預け、私たちも買い物をすべくデパートに入る。中にはスーパーから化粧品売り場、アパレル、生活用品などなど様々なお店が並ぶ。軽くざっと見渡したあと、この人の波が押し寄せる前に夜ご飯を済ませようと最上階のフードコートへ。フードコートといっても本格的なスペイン料理が楽しめそうだったので、私たちはパエリアを二種類頼んだ。お店のお兄さんが大きな鉄鍋から取り分けてくれるのを眺めながら、「あ、2人で一種類が正解だったな」と思った。多い。こちらの食事はどれも一人前が山盛りである。

本場のパエリアはやはり美味しかった。スペインの米はそれだけだとパサついているイメージがあったが、スープを吸って程よく水分を含みながらも油分でパラっとした米はとても私好みだった。

旅行の醍醐味の一つは現地の食。スペインの味を楽しめて嬉しい。

パエリア


その後、友人がこちらでバッグを買うことになっていたのでお店を確認。まさかのデパートの店舗違いだったので歩いて路面店へ向かう。予想外ではあるが、街歩きが好きな私としてはこれくらいなんてことはない。むしろ予定していなかった夜のグラシア通り散策ができてラッキーだった。

ハイブランドには慣れていないので少し緊張しながらも、優しいお姉さんの丁寧な接客に安心し無事目当ての買い物をすることができた。「Hi, ladies!」の声かけにはテンションが上がった。

こうしてバルセロナ一日目は終了。
ホテルは新しく綺麗で、湯船もあった。この旅の中で2人揃ってここが一番好きだった。あと一泊して朝ごはんももう一回食べたかったな〜と今でも思う。ホテルビアアウグスタ万歳。



2/5

この日は一日ガウディの建築巡り。

私はこの旅行を計画する何年も前からずっとスペインに憧れていた。その理由の一つが建築物である。
(アルハンブラ宮殿ももう一つ個人的なスペイン建築の憧れなのでいつか見に行きたい)

サグラダファミリアは着工当時、完成まで300年を要すると言われていたが、技術の進歩により現在では2026年完成予定とされている。今世界遺産に登録されているのはガウディ本人が手がけることのできた部分のみらしい。

10:30にサグラダファミリアに到着し、まずその大きさに驚く。私たちは生誕のファサードから入場。大きなファサードのどこを見ても緻密な彫刻があり、その複雑さに何も言えなくなる。

オーディオガイドは日本語もあり、地点ごとに説明を聞くことができる。「ここを訪れた時点であなたもサグラダファミリア(聖家族)の一員です」との言葉は、遠く離れた日本から来て今目の前にしていることの喜びを何倍にもしてくれた感覚があった。

サグラダファミリアはその全ての彫刻、構造、材質、位置関係、数字、光に意味がある。聖像群は外にあり、教会内部には数えられるほどしかない。内部の主人公は空間であり、木々であり、自然である。端々に広がる枝をモチーフにした柱は美的要素だけでなく、力を分散させる支えとなり、外部の補強無くして高さを出すことができるそう。ステンドグラスの色味も方面によって異なり、それぞれに意味がある。ここに書き切ることが出来ないくらい、目に入る全て、感じる全てに意味があるのである。

オーディオガイドはアプリからダウンロードすることができるが、私は日本に帰ってきた今もなお消すことが出来ない。今は目の前に見ることが出来ないのに、自分の記憶を頼りに視界を再現し、きっと何度も聞いてその度に感動するのだろう。

生誕のファサード
教会内部


行く前から期待値は高かったが、それを軽々と超えてきたサグラダファミリア。すでに人気のスポットではあるが、全ての人におすすめしたい。建築物で言うと今回の旅の中で1番のお気に入り。

2時間と少しで見学を終え、近くのお店で軽食を。こちらではホットチョコレートにチュロスをつけて食べるのが定番と聞いていたので私たちもスペインっ子の真似。チュロス自体はそこまで甘さはなく、中はふわふわと軽さがあった。現地の人は1人一セットを平らげていたが、私たちには2人でシェアがちょうど良かった。まだスペインっ子には程遠いらしい。

お昼からはグエル公園へ。
こちらもガウディの建築群の一つ。

グエル公園は元々庭園住宅として作られたため、敷地内には人々のための市場や広場がある。
古代ギリシャ建築様式を取り入れた柱の市場ホールは貯水槽としての機能を持っていたり、広場のベンチの先端にあるガーゴイル像の口から雨水が排出されるようになっていたりと、機能性も兼ね備えているよう。

広い敷地の所々に、自然との調和を表現する総合芸術としての空間を目指したガウディの発想が現れていた。
結局住宅の買い手はガウディ本人とグエル伯爵のみでほぼ売れ残ってしまったらしいが、今ガウディが目指した庭園住宅に住めるなら私が買いたいと想像が膨らんだ。

グエル公園広場より


夕方からは街歩きの予定だったので会話を弾ませながら中心地の方へ戻る。
カサ・ミラ、カサ・バトリョなどその他のガウディ作品は、大通りからもサクッと見学しやすい。私たちは外観のみだったがチケットを買って内部を見てみると、ガウディ建築の曲線を活かした作りなどをより楽しめそう。


日曜日だったので気になっていたお土産やさんやスーパーなどはどこもお休み。10日間も旅行をしていればどこかしらで日曜日に当たるので仕方がないが、これがヨーロッパか〜と少し残念な文化の違いの感じ方をした。


カサ・アマトリェールの中にあるカフェは日曜日でも営業しているとチェックしていたのでそこで少し休憩。私たちはなぜか毎日16時にポケットWi-Fiの更新があったので、カフェでインスタタイムとし、16時前最後の足掻きをした。美味しいカプチーノを飲みながら、今みんなが何をしているかを確認。
私たちは日中Googleマップと最低限の調べ物にしかネットを使っていなかったので、もう少し贅沢な使い方でもいけたかなと思う。ただ何があるか分からないので念には念を入れて、思い切りWi-Fiを使えるのは更新前のこの時間だけとしていた。


アマトリェールはスペイン最古のチョコレートブランドとのことで、お土産にいくつか購入。パッケージにはミュシャの絵があり、ミュシャはたしかチェコの画家なので不思議に思った。後で調べてみると、アマトリェールの3代目がミュシャのパトロンだったらしい。缶や紙などサイズやパッケージにはいくつか種類があったがどれも可愛いデザインで、自分用でもバラマキ用のお土産としても最適。

その後ゴシック地区と呼ばれる旧市街の方へ歩みを進めた。ここにはカテドラルや凱旋門、カタルーニャ音楽堂などがある。下調べどおり道は狭く入り組んでいるので、遅くなる前に切り上げるのが良さそう。凱旋門はレンガの作りで、やはりフランスのものとは雰囲気が違った。

バルセロナ凱旋門


夜はカタルーニャ広場へと戻り、手軽にピンチョスが食べられるお店へ。ここで強く実感したのは生ハムの美味しさ。日本でも美味しく食べられるが、こちらは最低ラインが高いというか、どこで食べても美味しい。ホテルの朝食で出るハムも美味しい。甘みが強く、厚みがあり、満足感が高い。あ〜もう一度食べたい。生ハム系はお土産に持って帰れないので残念。

ピンチョス


こうしてバルセロナ二日目が終了。

元々お風呂大好き人間であることと歩き回って流石に足が疲れたこと、こちらで湯船がある絶好のチャンスを逃せないことを考え、この日はゆっくり浸からせてもらった。ヨーロッパで湯船に入れたのはこの時だけ。短かったバルセロナ観光の写真を見返しつつ、明日の移動やパリの行程を考えつつ、疲れを取ってくれるお湯の偉大さを感じた。

明日は午前中にパリに移動。
さよならホテルビアアウグスタ。もう一回ここで朝ごはん食べたかったな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?