230625 妹は何もできない?
末っ子の私は、末っ子であることで得してきたように思う。
小さい頃はいつも誰かがおんぶしてくれて、少しの距離も自分で歩かずに済ませていた(らしい)し、
上のきょうだいを見ていたから、何をしたら怒られて何をしたら褒められるのかなんとなく分かるし、
その分親も「こういうこともあるか」で色々許してくれた。
そうやって末っ子であることのありがたみを感じながらぬくぬく生きてきたわけだけれど、
大人になって、自分がものすごく非力であることに気がついてしまった。
それは
(いつでも頼れる人がいるから自分の能力が育たないということとは別の問題で、)
人生におけるあらゆるステップできょうだいが立ち止まったとき、
妹は何も言えない、ということ。
だって私はそれを経験していないから。
いつまでも年下で、いつまでも追いかける立場の私は、自分が経験していないことに対して何を言えばいいのか分からない。
ただ知らないだけならまだしも、離れている年数分の人生経験が私にはない。
励ましたいと思ってもそんな自分が言えることなど何もないのだという事実に気がついて、悔しくてたまらなくなった。
なにかを努力したところでその経験と時間は埋めることができない。
私にできることは、顔を合わせたらただいつものように接することだけなのだ。
果たしてそれで良いのだろうかと迷いもあるけれど、今の私にはそれしか思いつかない。
それでもきっといつもの妹でいることに意味があるのだと期待して、タイトルにはクエスチョンマークを。
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