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何度も消えた夢を、また今

綺麗で鮮やかな、花を見るたびに夏を思い出す。
ラムネの清涼感が喉を潤わせ、永遠に時間が止まるような感覚。
行くべき道を見つけるまで、夢中になって生きた時間を。
儚く何度も消えた夢を、また今追いかける。

消えてしまいたいほどの思いが、今まで何度あっただろう。
何度も諦めて、また夢見ては押しつぶされて。
それでもあきらめきれない夢を見たくって、あがいている。

夢を見た時、初めてみる空は、ほのかに明るく穏やかで美しかった。
枯れずに残っていた思いは、ずっと頭の隅に残っていて
あの時の感情も熱量もずっと残って
また新しい季節の始まりを感じては、心を揺さぶり続けていた。

覚悟を決めるまでには、何千回と葛藤した。
仕事に人間関係にすり減る体力と精神は
波が煌めき、晴れ渡る澄んだ空を見て解消した。

海に反射する太陽の光と
どこからともなく漂う花の香りが
私の心を淡く潤わせ、ほんのりとしょっぱい風が
深い青色を目に焼き付けさせた。

夜と朝が溶け合うこの時間帯に
心の中で酷く泣きたくなるほど
私の心の隙間に見つけた夢を
陽射しの中、柔らかい空想の色となり
可憐な花のように決意した。

もう隠すことはない
もう戻らないと誓おう
鈍い頭痛に包まれたあの生活には。

細く長く見続けた夢は、透明感のある色で
消えやすい泡沫のように美しく
流れ星も打ち上げ花火も砕け散り、全ては朝日に照らされた。

今にも消えそうな月光が
微かな青白さを残しながら
私の決意を新たに、ここから始まる

あとがき
この詩は、人生の中盤に差し掛かった主人公が、青春時代に抱いた夢を何度も諦め、挫折と葛藤を繰り返してきた。再び夢に向かって歩み出す決意を描いています。

夏の思い出やラムネの清涼感など、五感に訴える鮮やかな情景描写を通して、過去の美しい瞬間を思い出します。何度も夢を追いかけては挫折し、消えてしまいたいほどの思いに駆られながらも、心の片隅に残った夢への執念は消えることがありませんでした。

流れ星と打ち上げ花火は、若い頃の短く輝かしい瞬間の夢見がちな少女を表現しています。それらが砕け散る様子は、夢見る少女と決別し、夢を現実にすべく自分らしい「生き方」を、朝日に照らされることで決意することに繋がっています。

今にも消えそうな月光は、朝日(希望)が登ることにより月光(過去)が消えるという捉え方もあるかもしれません。

過去の挫折や迷いを乗り越え、新しい決意とともに未来に向かう力強さを伝えています。いくつになっても夢を諦めずに追い続ける姿勢を持つ人生を歩みたい。

言葉の羅列から生まれるストーリー

無造作に無作為に言葉を羅列する
そのままの順番でストーリーを作る
今日はこの羅列↓↓↓

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