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インフルエンサーの販売力。

■贅沢品への節約志向強まる。
・最近のニュース、「ベトナム人は贅沢品への節約志向が強まり支出減少、2024年上半期のF&B(Food and Beverage/飲食)業界売上は前年比70%約2.4兆円」。
・ある市場調査会社は「2024年上半期にはベトナム人のカフェ利用頻度が顕著に減少、特に一杯約600円以上する高級コーヒーの消費が大きく落込みを見せた」。

■中価格帯のカフェチェーンはシェア争いが激化。
・ホーチミン市の不動産業界に勤務ある男性30歳は「ここ半年間で不要な支出を大幅に削減してきた。以前、高級ブランドの衣服を購入し、頻繁に高級カフェを利用した。現在は割引商品を探し、中価格帯のカフェに切り替え日々の支出を抑える努力をしている」。
一方、「『Trung Nguyen Legend』や『Highlands Coffee』中価格帯のカフェチェーンは新店舗を展開するなど、業界内でのシェア争いが激化」している。

■30分間に400万円の売上。
・余談、先日私の『note(ベトナムの珈琲文化)』でも記述したが、「スタバ高級志向店舗が7年間に幕を閉じた」と書き留めた。高級セグメントは経済変動の影響を受けやすい事を垣間見る。一方、有名インフルエンサーの女性はベトナムTiktokオンラインで30分間に『4杯4千円』のカニを1000人に販売済み、カニの紹介、実演販売を視聴していた人数はTiktok上で15万人と表示されていた。
・彼女はカニ以外にも様々な商品をTiktok上で紹介し販売数拡大に努めているが、私は特に欲しい商品はなく、心の琴線に触れる商品は見つけられなかった。しかし、私が彼女の話すベトナム語を完全に理解する事が出来たら、日本のテレビショッピングを観ているような感覚で「欲しいな」、「買いたいな」と思ったかもしれない。
・稀にネットショッピングをする事もあるが、いまだに私はリアル店舗で実際にモノを見て手にとって触れたり試着、試食し本当に良いと感じた商品を購入したいと考えるアナログ志向が強い。しかし、Tiktokパワーを目の辺りにすると販売方法の正解はひとつではなく、文明の利器が時代やその国の文化や風土に合わさって最適な販売方法がいくつかある事を思い知らされる。

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