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noteを書いていて気付いた発見をまとめてみました

ヘルスケア情報のキュレーションサイト「WELQ」に書かれていた情報が不正確だったことに端を発した炎上事件が約5年前に発生しました。

『ココロとカラダの教科書』を名乗るサイトが実態は大半が医学の専門知識を持たない外部ライターに発注された記事の集合体であったことが明らかになり、命に関わるヘルスケア・医療の情報を扱うにもかかわらずPVを稼ぐために無責任な記事を量産していた体制が問題視されました。

現役の医師からも、ライターの知識不足により、リライトによって本来とはまったく異なる意味になってしまっているコンテンツもあるという話も聞いた。そんな問題のあるコンテンツが検索結果としては上位に来るものだから、患者が自身の治療法を勘違いしてしまって認識しているといった、医療の現場でのトラブルも現実に起きたという。

引用元:信頼性なき医療メディア「WELQ」に揺れるDeNA

私のnoteはWELQのような大手でもなければ、命を左右するような情報を扱っているわけでもないのですが、それでもこうした事件を他山の石として、できる限り正確な情報を記したいと考えて書いています。

当然、書いている間に様々な発見があり、自分自身の思い込みが勘違いであったことを知ることも多いです。昨日の記事の「人間五十年」のくだりなどもその典型例でした。

織田信長で有名な「人間五十年」は、実は50年は人間の寿命を意味しているわけではないとのことではありますが、「ヒトの人生は普通50年だ」と誤解してしまうくらいには昔の人間の価値観としてはリアリティがあります。

引用元:フィギュアスケートと人生の春夏秋冬

織田信長が49歳で亡くなったことは知っていたので、「人間五十年」の一節も彼の人生になぞらえてまさに「人の一生はせいぜい50年程度だ」という意味に誤解をしていました。織田信長の伝記マンガのラストにこの敦盛の一節が書かれていたことが印象深いです。

本日はこの例のような、私自身が誤解していたこと、そしてnoteを書く上で新しく発見したことについて、いくつかご紹介しようと思います。

1.ビールのカロリーはエンプティカロリー


noteを書くために必然的に禁酒をすることになったが、結果的に禁酒してきてよかった、という記事で、私はノンアルコールビールを良く飲むようになったと書きました。

ノンアルコールビールはビールと認めない、という方もいらっしゃいますが幸い私はノンアルコールビールも喜んで飲める味覚をしていましたので、オールフリーやドライゼロを飲むことが増えました。

引用元:禁酒のススメ

ダイエットにも多少取り組んできた身として、少しでも糖質やカロリーを抑えようと考えた選択肢がノンアルコールビールでした。

しかし調べてみると、私の事前知識に反してアルコール由来のカロリーは直接肥満につながるわけではないという説があることを発見しました。

アルコール由来のカロリーは、脂肪として蓄積されにくい「エンプティ・カロリー」。体に蓄積されず、優先的に分解されてすぐに熱に変わります。
お酒はアルコール度数が高くなればなるほどカロリーも高くなりますが、摂取してもすぐに消費されるので、直接“太る”ことにはつながらないのです。

引用元:日本ビール株式会社

これを知った私がどうしたかというと、お酒のカロリーについて深入りはせず、ノンアルコールビールの特徴を逆手にとってサラッとながす方針で書くことにしたわけです。

ノンアルコールビールは「カロリーゼロ、糖質ゼロ」を誇る商品がほとんどです。裏を返せば、普通のお酒はカロリーや糖質を多分に含んでいるということになります。

引用元:禁酒のススメ

実際、先の記事でもエンプティカロリーだから気にしなくても大丈夫!と言っているわけではなく、エンプティカロリーであろうが摂りすぎたら結局太るというような結論が書かれています。

だからといって油断してはいけません。エンプティ・カロリーは、体に蓄積しないカロリーですが、このカロリーが消費されている間、食事によって摂取したカロリーは消費待ちの状態。ですからお酒を飲めば飲むほど、ほかのカロリーは消費されず脂肪として蓄積されてしまうのです。

引用元:日本ビール株式会社

書こうと思っていた内容が実は間違っていた結果、どう書くべきか分からないということが往々にしてあります。ごまかし方もある種の腕の見せ所かもしれません。

2.盆踊りは必ずしも仏教由来ではない


節分の日に書いた「お祭り」を考察する記事では、神輿や山鉾は神道由来、盆踊りは仏教由来だろう、日本における二大宗教だからこれでもってお祭りって大体宗教由来のルーツがあるよねって書けばいいかな、とイメージして書き始めました。

神輿はその名の通り神の輿ですし、盆というのは仏になったご先祖様が天国から帰ってくる期間のことだと親から教えられていましたから、仏すなわち仏教だろうという先入観に何ら違和感はありませんでした。

ところが、調べてみるとどうやら盆踊りは必ずしも仏教由来ではないそうなのです。

現在に繋がる盆踊りの起源としては、「仏教由来のもの」と「先祖などの霊を供養・もてなすもの」という2つが主になっています。

引用元:盆踊りとは?由来や歴史、有名な盆踊りも|いつから始まった?

では「お盆=仏教の行事で、仏教とともに入ってきたもの」なのでしょうか? 実はそう簡単にはいきません。お盆には、仏教では説明できない行事や思想がたくさんあるのです。
たとえば「毎年お盆にご先祖様が戻ってくる」という、誰もが一度は聞いたことのある有名な話。いったん成仏したはずの魂がこの世に戻るという考え方は、仏教の教えにはないものです
「盆踊り」は、どうでしょうか。あるお経に「阿弥陀様の教えを聞いたものは躍りあがって喜ぶ」という一節があります。しかし、ここからあの広範で多彩な盆踊りが生まれたと想像するのは、ちょっと困難です。それに仏教の本場インドや、中国・韓国などで盆踊りを踊った形跡もありません

引用元:お盆入門 1.仏教行事か民俗行事か

お盆の時期に行なわれるが、宗教的意味合いは薄く、農村や庶民の娯楽として楽しまれてきた[2]

引用元:盆踊り - Wikipedia

まんなかの引用元サイトが一番専門的でしょう。専門的なだけに、仏教由来ではないということしか書かれておらず、何由来なのかという結論をいいかげんに書くこともされていません。

一つ明らかなのは、私の先入観は、「仏になったご先祖様が天国から帰ってくる期間」という親から教わった内容の時点からどうやら不正確だったということです。

私は盆踊りのルーツについて書くことは無理だと判断し諦めました。

そしてお祭り全体としては宗教と密接な関係があると言えそうなこと、神輿はさすがに神社と密接な関係があるということだけを書くことにした結果、私の書いた記事の1番目の見出しは極端に短くなってしまったのでした。

3.「早起きは三文の徳」の由来について


早起きしたら生活リズムがよくなり、1日24時間という限られた時間をより有意義に使えるようになるよ、という趣旨の記事では、古来から早起きの効用を説くことわざ「早起きは三文の徳」について何度も触れることになりました。

記事の最後では、「早起きは三文の徳」の由来となったとされる、中国の「早起三朝當一工」なる成句について書こうと思ったのですが、これまた不正確な内容が記載されているサイトが多くあったようでした。

キリがないのでこの辺でやめておきますが、似たり寄ったりの頓珍漢な文章が検索結果にうんざりするほど挙がってきます。

どのサイトの作者も、「『宋樓鑰詩』という書物(本)」があると思っているようですが、そんな書物などありはしません。僕が今回調べてみたところ、南宋の楼鑰という人物の《午睡戲作》という七言絶句に「早起三朝當一工」という句があります。

引用元:「早起きは三文の徳」の由来とされる「早起三朝當一工」について

上記は「早起三朝當一工」を解説するWebサイトの多くは間違っていると批判するブログ記事です。

複雑な話なので詳細はリンク先をご参照頂いた方が早いかもしれないのですが、ざっくりまとめると、「早起三朝當一工」なる成句の存在と、その日本語訳が「三日早起きして得られる時間は一日分の仕事に相当する」という意味になるという部分は間違いないそうです。

しかしこれの由来となった『宋樓鑰詩』というものが書物なのか詩なのかという事実確認の部分で多くのサイトが勘違いをしており、その詩の意味を読み解いてみると下記のようなものになり、むしろ【「早起三朝當一工」なんていいかげんなものだ】という意味になると解説されています。

「三日早起きして得られる時間は一日分の仕事に相当する」と言うが
年老いてからは眠たくて仕方がなく若いころと同じようにはいかないものだ
たまたま一度明け方に目が覚めたものの
再度眠ってしまい、早起きどころか、かえって真昼まで眠ってしまった

引用元:「早起きは三文の徳」の由来とされる「早起三朝當一工」について

「早起きは三文の徳」の由来を軽く調べるつもりが、思わぬところから深い学びを得ることが出来ました。

早起きを推奨する記事にここまで書いてしまうと文の主題が行方不明になってしまうので書けなかったのですが、良い学びであったと思いますのでここに記しておくことにしました。

このような意外な発見との出会いが、noteを書いていて面白く感じることの一つです。また機会をみつけて紹介したいと思います。


本日は以上です。

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それではまた次回。

2022.2.11 さいとうさん

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