表現するということは、まるで毎日のお料理のようなもの
わたしにとって書くということは、まるで毎日のお料理のようなもの。頭と心という冷蔵庫の中からいろんな材料を取り出して、切ったり煮たり、ときに揚げたり生で食べてみたりして、その日の自分にしかできない「今日の言葉」を作るような─そんな感覚。最高に美味しいものが出来上がる日もイマイチな仕上がりになる日もあるけれど、そんなサプライズ的要素もひっくるめて書くということが好きだ。両親曰くわたしは物心ついた時から本の虫で、ノートにびっしり物語を綴っては「将来の夢は小説家」とのたまう子どもであ