介護職をスタートする方へ♯5
介護職をスタートする方に向けてシリーズでご紹介
先日、新しく介護職として働き始める方から「入職してまずは何から始めるのが良いのか」というご相談をいただきました。
はじめて働き始める時は誰もが緊張したり不安になるものですよね。
今回は「介護職をスタートする方へ♯5」と題して、介護職として入職したあとにすべきことをご紹介したいと思います。
とはいえ…
すべてを一度にご紹介していくと文章量が多くなり過ぎてしまうので、シリーズ(続きもの)として、1記事3項目ずつに分けて投稿していきたいと思います。
私自身、キャリアのスタートは無資格の介護職でした。
自分自身の経験や、現在新人研修で伝達している内容なども踏まえてご紹介できたらと思います。
一記事、約3分~5分程度(3項目の本文は1500文字)で読み終わる内容を目安にご紹介していきます。
これから介護職・介護福祉士として活躍する方、介護職・介護福祉士の仕事にご興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
この記事を読んだあと、おもしろかった、役に立ったと思っていただけましたら、フォローボタン・スキを押していただければと思います。
簡単な自己紹介
【現役】法人に所属しており、現在は、介護保険事業管理職(6事業所/職員数約350 名規模)をしております。
主な実務としては、介護の管理職として事業運営に関わり、人材育成・人事・採用・キャリアコーチ・カウンセラー、チームマネジメントを行なっています。
他にも介護職員の上級リーダー、役職者、新人研修など、各ステップへの教育研修を担当しております。
保有資格:作業療法士、介護福祉士、介護支援専門員、公認心理師、キャリアカウンセラー
前回ご紹介した内容
前回は…
➀理念・施設目標を理解する
➁自分自身をケア・メンテナンスする方法を考えておく
➂自分の仕事に責任を持つ
基本技術や業務を覚えるといったことも勿論大切ですが、まずは働くうえでの基本となるものから紹介しました。
他の専門職も同じですが、専門職と言えど働くことの基本として求められることの多くは、そこまで大きな差はありません。
その中でも、介護職として働きはじめた時に持つべき考え方や、自分自身へのケア・メンテナンスに焦点をあててご紹介しました。
介護の仕事は”生活”という連続性のある仕事であり、身体・心・知識を使う専門職です。
流れの中で状況に応じた柔軟な対応や様々な専門技術を用いて、利用者様をサポートしていきます。
だからこそ、入職してすぐの段階で介護職として働くうえでの考え方や、自分をケアして守る方法をイメージしておくことが大切なんです。
「そんなことから?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、当たり前のようなことでも本質的な理解があって実行しているかどうかは、仕事の質に大きく影響するものです。
その積み重ねが後に大きな力となっていきます。
まだご覧になっていない方で、ご興味のある方は下記からご参照ください。
今回は、♯5となります。
前回同様、基本的介護の知識や技術ではなく、まずは働くうえでの基本について介護業界ならではの視点でご紹介いたします。
詳細は目次をご覧ください。
➀身だしなみを整える
身だしなみを整えることは介護職として非常に大切なことです。
介護の仕事は利用者様の生活を支えること、日常の中で必要なサポートをしていくことです。
身体的なサポートが必要な際には物理的な距離感が近くなり、悩みや困りごとを聴くという視点で考えると精神的な距離感も近くなります。
自分がもし支援を受けるとしたら…
自分がもしも悩みや困りごとを相談するとしたら…
身だしなみが整えられていない人と整っている人、どちらにお願いしたいと思うでしょうか。
もう一つ、忘れてはならないのは家族の視点です。
自分がもしも大切な家族を預ける立場だったら、身だしなみが整っている人とそうでない人、どちらにお願いしたいと思うでしょうか。
これらのことから考えて、身だしなみを整えることは大切なんです。
【メラビアンの法則】にあるように、視覚情報が与える周りへの印象(影響)は非常に大きなものであり、仕事を行う上で重要な要素です。
しかし、印象が良いかどうかというのは周りの人への影響だけではありません。
自分自身が持たれる信頼や安心感に関わるものであり、結果的に自分自身への影響【仕事のしやすさ】として返ってきます。
たかが身だしなみ…ではなく、利用者様・家族様・そして自分自身にとって身だしなみは重要なんです。
➁一つひとつのケアを丁寧に行う
入職してすぐであったり、間もない期間は様々なことに焦ってしまいますが一つひとつのケアを丁寧に行うことが大切です。
焦ってケアをすると利用者様の表情や反応の確認を抜け落ちてしまい、利用者様の思いを汲み取ることができなかったり、最悪の場合アクシデント(事故)やトラブルに繋がる可能性があるからです。
働きはじめの段階でこのような経験をしてしまうと、トラウマになってしまったり苦手意識として印象に残ってしまい、働きにくさに変わってしまいます。
「先輩に迷惑をかけている」
「周りの人の負担になっている」
「なかなか覚えられない・できなくて申し訳ない気持ちになる」
これらの悩みや不安を持つ人が多いのですが、はじめのうちは出来ない事が多くて当然なので焦る必要はないんです。
利用者様それぞれに思いや求めるものが違ったり、身体状況や疾患などにより行うケアもお一人おひとり異なります。
なかなか覚えられなかったり、すぐに出来ないことは当然なんです。
だからこそ焦らずに、一つひとつのケアを丁寧に行い、しっかりとケアしていくことが大切です。
介護の仕事で一番大切なのは「利用者様の生活の質・人生のサポート」であることを忘れないようにしましょう。
③チームワークを大切にする
介護の仕事に限らず、どのような仕事でも同じですがチームワークを大切にするようにしましょう。
同じく介護職として働く同じ職種だけでなく、看護師、リハビリ、相談員、介護支援専門員、栄養士、事務職などとの連携を意識することが大切です。
人の人生、生きる(生活)を支える介護の仕事は、自分一人でできるものでもありません。
様々な専門的視点があってはじめてサポートができるようになります。
また、チームワークを大切にすることでより良いケアに繋がるだけでなく、協力体制を築くことが出来て、結果的に自分のレベルアップであったり働きやすさに繋がります。
働き始めてすぐの立場でチームワークを大切にするためにできる事としては、やはり「挨拶」です。
全てにおいての基本となる挨拶がチームワークを大切にすることにも繋がります。
加えて、報告・連絡・相談の徹底です。
頭文字をとって、報連相(ホウレンソウ)と表現されます。
自分が実践しようとするケアや業務、実践後の結果について、細かく丁寧に報告・連絡・相談が大切です。
この日々の積み重ねがチームワークを大切にする姿勢として、チームのメンバーに伝わっていきます。
チームワークを大切にするために、挨拶と報連相をまずは意識して実践してみましょう。
介護職・介護福祉士としてレベルアップが現状を変える(継続は力なり)
いかがでしたでしょうか。
今回は♯5として…
➀身だしなみを整える
②一つひとつのケアを丁寧に行う
③チームワークを大切にする
以上の3つを簡単にご紹介いたしました。
介護は大変な仕事であるということが良く言われているように、確かに大変な仕事ではあります。
しかし、よくよく考えてみれば人様の大切な命、尊い人生をサポートする仕事が大変でないわけがないという見方もできます。
大変な仕事に対しても日々学びを深めて追究(追求)することにより、自分自身をレベルアップさせたり現状への最適解を導き出しながら、大変さを軽減させていくことは可能だと私は思います。
確かに一足飛びにはいきませんが、積み重ねることで大きな力となり、このプロセスの中で介護職としてのやりがいに必ず出会うことができます。
私は介護職・介護福祉士の仕事は誇りある仕事だと思っています。
介護の仕事をしている
介護職・介護福祉士としてキャリアアップを目指している
介護に悩んだり不安になっている
そんな方々の少しでも力になれたらと思い、今後も投稿いたします。
よければ、今後ともよろしくお願いします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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今後ともよろしくお願いします。
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