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双極性障害の事実(研究結果などのまとめ)

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ドイツ語で調査した双極性障害に関する論文や記事を翻訳して載せています。文責とその権利は、各出典元に属します。
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#ドイツ語

【原文ドイツ語の双極性障害関連記事】(3) 発症までの流れ

双極性障害発症までの流れ

多くの場合、成人するくらいの年である20歳くらいで、初期症状が現れます。患者の約半分が、始めに鬱状態を経験します。この時点では、双極性障害だと意識する人はほとんどいませんので、正しい治療は行われません。双極性障害の診断を受けるのは、ほとんどの場合、患者が30歳くらいになってからです。そして、その時に、初めて入院するということが珍しくありません。

双極性障害2型は、症状

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【原文ドイツ語の双極性障害関連記事(2)発症の原因】

「双極性障害の発症の原因と発症までのプロセス」

双極性障害の発症には、様々な原因と思われる理由があります。今日、ほとんどの研究者は、生物学的、精神的、そして社会的な原因の相互作用により、発症するものだという見解を示しています。

双極性障害は、遺伝が関与している可能性が高く、「遺伝的脆弱性」があると考えられています。 また、この病気では、神経伝達物質(情報を伝達する脳内物質)のバランスが崩れてい

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【原文ドイツ語の双極性障害関連記事(1)】「双極性障害の脳内はどうなってるの?」

「双極性障害の脳内はどうなってるの?」
双極性障害は、脳の疾患であると多くの研究が結果を出しています。それらの研究では、「脳の代謝」と「脳内物質」(ドパミン、ノロアドレナリン、セロトニン、GABA)が正常に働かないことが医学的に証明されています。

双極性障害は、確実に遺伝するものではないとされていますが、世代によって受け継がれていくことも確かです。人生の出来事の中でストレスが大きいものが、双極性

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