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モロッコ旅行記Day9(完)ーエッサウィラ

Hola! さきです!

モロッコ旅行記、長いこと綴ってきましたが
ついに今回が最終回です!

最終日に行った港町のエッサウィラは、
私たち2人とも、とても気に入った町。

モロッコといえば
マラケシュ、青い街シャウエン、砂漠、、
などが定番かと思うので知らない人も多いのでは?
と思いますが、ぜひエッサウィラもおすすめしたいです♡

ということで、
モロッコ旅行記最終回、お楽しみください^^

旅のルート

マラケシュ → エッサウィラ バスで片道3時間

エッサウィラに決めたワケ

前回までは砂漠ツアーに参加していた私たち。

前回の記事でもちらっと書いたけど、
他のツアー参加者から話を聞いてると、
私たちはツアー料金をぼったくられてたことに気づいた。
(戦争でガソリン代が高くなったから値上がりしたんだと言われたくだり)

これまでタクシーやらヘナタトゥーでも
ぼったくられた私たちは、
この国でのぼったくりによるイライラをかなり感じていた。。

そこで、同じ旅行会社で別のツアーを
安くしてもらおうと交渉に出ることにした。

砂漠ツアーの帰りのバスの中で
同じ旅行会社の営業マンに電話で何とか説得して
1人20€のところ10€で翌日エッサウィラへの
日帰りツアーに行けるよう了承を得た。

ツアーといっても今回はガイドなしで、
決まった時間にバスの送迎があるだけだったのでそれもよかった。

この交渉で損して切ない気持ちを
少しは和らげることができた。笑

ツアー出発

いつものように朝ホテルに
お迎えの人がやってきて、
フナ広場に停まっているバスに乗り込む。

実は砂漠ツアーで仲良く?なった
スペイン在住のルーマニア人女性が
前日私たちと同じ安宿に泊まることに決めて、
今日エッサウィラにも着いて行きたいということで一緒にフナ広場に来た。

その人かなり行き当たりばったりの旅をしてて、
この日帰りツアーも事前予約をしていなかった。
当日その場で交渉して、

「お金全然ないけど、持ち金だけで行けるなら
私もツアーに参加したい。無理ならやめる。」

という言い方で、
「これしかないよ。」と持ってるお金を出し、
帰るそぶりも見せながらうまく交渉していた。
(本当は別の財布にもっとお金を隠し持っていた。)

そして最終的には、
「特別にOKするから他の客には言うなよ。」
とのことで了承を得て格安でツアーに参加していた。

これと同じやり方で砂漠ツアーも直前に予約し、
3日間で90€という破格で参加したそう。
私たちは砂漠ツアーに1人125€払っていたので、本当に格安。

広場の近くでバスを乗り換える時には、
砂漠ツアーで一緒だった

ドイツ在住のカップルにも遭遇し、
そのカップルはオウゾウド滝のツアーに行くようだった。
お互いに楽しんでね!と言ってバイバイした。


マラケシュからエッサウィラまでは約3時間。

ルーマニア人の女性は少々おしゃべりで
流暢なスペイン語を話し出すと止まらなかった。

私の彼が話しているときも
必ず途中で割り込んできて
話を最後まで終わらせてくれない。

彼はそれが気に入らなかったらしく、
私たちの旅にずっとくっついてくるのも
若干煩わしいと感じていたよう。

もしエッサウィラに着いてからも
ずっと一緒に回ることになったらちょっとやだな〜と話していたら、
バスの中で1人で参加しているスペイン人女性と出会った。

そのスペイン人は友達と一緒に来ていたが、
友達が体調を崩してしまい、
今日のツアーは1人で参加することになったそう。

ルーマニア人女性はそのスペイン人女性と意気投合したようで、
バスの中ですっかり仲良くなっていた。
(私たちは内心ほっとした。笑)

移動途中で一回トイレ休憩があり、
カフェでモロッコティーを頼んだ。

旅の終盤にはヘナタトゥーも薄れてきてる

実はマラケシュに来て初日に彼が買った
ユーカリのクリスタル(結晶)を持ってきていた。

購入したお店では、
お茶の中にそのクリスタルを
ほんのひとかけら入れたのを試飲したところ、
ものすごい爽快感が鼻の奥まで通って、びっくりするほどだった。

https://laslotus.com/products/eucalyptus-crystals

このクリスタルをさっき頼んだモロッコティーに入れ、
目までスッキリ爽快になった。

それをそばで見ていたツアー参加者の
イギリス人の親子が興味を示し、少しお茶を分けてあげた。

それを飲んだイギリス人母も、爽快感MAX!
と言う感じで目を大きく開いてびっくりしていた。

「これは風邪引いた時に飲むべきね!」
と言っていた。

そう、これは鼻が詰まっている時や
喉が痛い時などによく効くらしい。

ほんの少しお茶に入れるだけでも
ものすごくフレッシュになり、
まるで歯磨き粉のような爽快感である。

あまりにも爽快感が強すぎるので、
そのお店で接客していた男性は決まり文句かのように、
「これはモロッコのコカインだ」
と冗談を言って笑いをとっていた。

気になる人はモロッコに行った時に試してみてね。
スパイスやアルガンオイル、お茶などが売っているお店で買ったよ。


不思議な光景


エッサウィラに向かう途中、異様な光景に出会った。

そこでバスは停まり、
外に出てみるとなんとヤギが大量に木の上に乗っていたのだ。

どういう状況?!

とよく分からないでいたが、
2〜3本の木に渡ってヤギが大人しく木の枝に止まっている。


木の目の前には子ヤギを抱きかかえている男性がいて、
抱っこしてみるか?と声をかけてきた。

ヤギを抱っこして写真を撮ると
チップを求められるようだったので私はすかさず逃げた。

木に乗ったま草を食べているヤギもいたが、
他のヤギはただじっとしてそこにいるだけだった。

なんで動かないんだろう?とすごく不思議で、
群れで木に乗る習性があるのかと最初は思ったが
この場所だけにヤギがいて奇妙だったので、
おそらく観光客用にヤギを木に乗せてじっとさせているのではと思った。

調べてみるとやっぱりそうらしい。
この木はアルガンオイルができるアルガンの木で、
その実をヤギが食べるのは本当らしい。

やらせだと思うとかわいそう。。
自由にしてあげてほしい。

早くエッサウィラ着かないかな〜と思っていると、
またバスが停まった。

今度はなんだと思ったら、
アルガンオイルを作っている場所に到着し、
現地の女性がアルガンの実を一つ一つ精査して
作業してるのを見学することができた。
(これもある意味さっきのヤギと同様、観光客への見せ物になっている。)

私たちはアルガンオイルよりも
エッサウィラに行きたいのに。。と飽き飽きモード。

他の観光客はアルガンオイルを購入したり、
作業している女性の写真を撮ってチップを渡したりしていた。


エッサウィラ到着

ようやくエッサウィラに着き、
ルーマニア人の女性はスペイン人女性と一緒に
行動するとのことで、またね〜とお別れした。

ということで私たちは
ゆっくり2人で街歩きをすることができた。

エッサウィラは港町。
最初はビーチ沿いをお散歩がてら歩いてみた。

ここではゆったりした時間が流れていた。

ビーチでサッカーをしている少年たち、
ビーチ沿いを散歩している人たち、
そしてビーチ沿いのレストランで優雅に食事してる人たちなど。

マラケシュは人混みですごくごちゃごちゃしていたので、
それとは対照的なこの場所に心がすごく穏やかになった。

ビーチ沿いのレストランでは、
観光客と思われる外国人がビールを飲んでいた。

この国でアルコールを売っているところを
まだ見たことがなかったので、
「見て!ビール飲んでるよ!」と珍しく思ってしまった。

3月だったのと、大西洋の海はすごく冷たいので
海水浴をしてる人はさすがにいなかったと思う。

ビーチ沿いをしばらく歩いていくと
中心地から遠ざかって行ったので、
途中で方向転換して今度は旧市街へ向かった。

旧市街

旧市街に入ると、白い建物が多くて
スペインのアンダルシアのような雰囲気があった。

白と青で統一された街並みは
スペイン最南端のタリファと似ていて、
私はとっても気に入った。

モロッコの他の都市と同じように
旧市街にはたくさんのお店が並んでいたが、
無理にお店に誘ってくるような人は全然いなくて、
歩いていて心地よかった。

買い物するならやっぱり
こういう雰囲気がいいよね〜と思った。

フェズやマラケシュ、シャウエンでは
お店の人や、道案内してチップを取ろうとしてくる人が
みんな話しかけてきて本当に鬱陶しかったので、
エッサウィラでは解放感で溢れていた。

旧市街は城壁に囲まれている。
海沿いにも城壁があり、そこを登って行った。

城壁の下にはお皿やアラブっぽい模様の木箱など、
安い土産物がたくさん売っていた。

海はスペインほど美しいわけではなかったけど、
この旅で山や砂漠ばかり行ってた私たちにとって
久しぶりにこの広々とした海を
海風にあたりながら見れたのは
とっても癒しであった。


そういえば、
今まで訪れてきたモロッコの都市では
肉ばかり食べてきた。

魚もたまには食べたいとは思っていたけど、
内陸地に新鮮な美味しい魚はないだろうということで
魚料理は選ばずにここまできた。

今回はようやく港町に来たので、
今日こそ魚を食べるぞ!という気持ちでいた。

正直モロッコはタジン鍋ばかりで本当に飽きる。笑

市場

港町ということもあって、
エッサウィラでは魚の市場が有名である。

私たちも市場に足を運んでみると、
想像以上ににぎわっていた。

港のすぐ側に市場のスペースがあり、
漁から上がってきた魚が
文字通り直行で売りに出される。

魚介類しか売られてない場所なのに、
なんと青空市。

この国には氷もなし。
(今までレストランで氷付きで
飲み物を出されたこともないし、
どこに行っても飲み物は常温。)

本当に当日採れた魚を
その日に全て売買してるのだろう。

新鮮といえば新鮮だけど、
夏はどうしてるのか想像できない。。

港の目の前の青空市なので、
カモメもわんさか飛んでいる。

カモメはその辺に落ちた魚を狙って
食い散らかしており、ある意味カオスな場所だった。

この市場ではイワシなどの魚をその場で
焼いて食べれるところもあるよう。
(私たちはその場所を見つけられず、スルーしてしまった。)

市場の先には、たくさんの漁船が船舶していた。


それにしてもカモメが多すぎる。笑

私たちはこの港と市場を見学した後、
昼ごはんを食べることにした。


激安昼ごはん

また旧市街に戻り、レストランを探した。
観光客も多い旧市街にはレストランがたくさんある。

この町では大体どこのお店でも
魚介類が食べれるようだが、
私たちはとっても安いランチセットのあるお店を見つけた。

そこではたった50DLH(約5€)で
サラダとイワシのグリル(10匹ほど)、
そしてデザートのオレンジが付いてきた。これは安すぎる!

もう一つイカのフライも頼んで
2人でシェアしてめちゃくちゃ満足した^^
(写真撮るのを忘れるほどに!)

リーズナブルに魚料理を食べれた上に
鬱陶しさが全然ないこの町が本当に気に入った。

レストランの近くに
ポストカードを売っているお店を見つけて、
久々に友達や家族にポストカードを送ろうと思い
モロッコならではの砂漠の風景のものなどを買った。

また、フランスの影響なのか
クレープを売っているお店がたくさんあり、
デザートにはクレープも頼んで歩きながら食べた。

そうしているうちに、
帰りのバスが来る時間になり、
到着した時と同じ場所に戻ることにした。

エッサウィラは本当に
モロッコの中でも落ち着いた雰囲気と
アンダルシアのようなスペインの雰囲気も少し混ざって
とても居心地の良い場所だった。


最後の晩餐

この日の夜は、スペインリーグで
バルサVSレアル・マドリードの試合をやる日だった。

モロッコ人もサッカーを見る人は多いようで、
夜のマラケシュではバルサとレアルの試合を
レストランやカフェで観戦している人がたくさんいた。

私たちは、今日のバスで出会ったスペイン人に
黒いオリーブで作られた石鹸をお土産におすすめされ、
それを買おうと探していた。

モロッコにはHamanと呼ばれる
スパ施設がいろんなところにあり、
その黒いクリームのような石鹸も使われるらしい。

あるお土産屋さんに入ると、その黒い石鹸を見つけた。

そこの店主も自分のケータイで
バルサとレアルの試合を観戦していた。
その試合を一緒に見ながら、バルサとレアル
どっちが好きか?など話をしながら
あかすり用の手袋も合わせて購入した。(値引き交渉も忘れずにね)

だけど悲しいことに、実は翌日空港にて
その石鹸は液体扱いになり機内持ち込みできず、
荷物検査の時に没収されることとなった。。悲しみ。。

今は家に黒オリーブがあるので、
今度自分たちでその石鹸を作ろうと企んでいる。
(が、一向に作り始めてない。笑)

この旅での最後の晩餐は、
以前も来て安くておいしかったレストランに
もう一度訪れることにした。

最後にもう一度パステラを食べたい!ということで
それを目当てに行った。私たちはかなりパステラにハマっていた。

どんなレストラン・料理かはこの記事に書いてあるよ↑

前回も食べた肉が詰まったパステラと、
壺煮込みも美味しかったのでまたそれを頼もうとしたが、
牛肉が売り切れということだったので鶏肉の煮込みにした。

私たちの目の前には、
新婚旅行でモロッコにきたスペイン人カップルが
座っていて、とても満足したような顔でお店の人と話していた。

スペイン人やヨーロッパから訪れる観光客は
本当にたくさんいた。

最終日は全然ご飯の写真はとらなかったけど、
こんな感じで翌朝空港に向かい、無事にスペインに帰っていった。


正直、旅の終盤には、
早くスペインに帰りたい気持ちでいた。笑

スペインに帰ってからの1番の楽しみは、
ビールを飲むことだった。

この旅で一度もアルコールを飲まずに過ごして、
別に必要ではないしなくても生き延びれるけど、
このマラケシュの人混みの中にいると
早くそこから抜け出して一杯飲んでスカッとしたい!
というような気分になった。


押し売りされない、
インチキされない安全なスペインが恋しくなり、
帰ってきた時は本当に2人とも安心した気持ちになった。

そう感じるということは、
自分にとってスペインがもう第二の居場所となり、
安心する場所になったんだな〜というのも実感して
なんだか不思議に思えた。


私は今回初めてアフリカ大陸に上陸し、
いろんなおもしろい光景を目にしたり
文化の違いを感じたり
商売の仕方を肌で感じたり
本当に、一つ一つの経験からいろんなことを感じた。

その一つ一つはこれまで書いた記事に
だいぶ細かく綴ってきたので、
まだ全部読んでない人はぜひ前の記事も読んでみてね^^

私をまたひとつ
成長させてくれた旅になりました。


おしまい。


次からは、以前書いていた
アンダルシア旅の続きをまた書いていこうと思います!

セビージャまで書いたので、次はコルドバ!
お楽しみに〜

Hasta luego!

Saki

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