四方颯人

YAJICO GIRL Vocal.

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最近の記事

『ヤジヤジしようぜ!Vol.7』開催決定

昨日、ワンマンライブの情報が解禁されました。 5月。8日に東京、20日に大阪です。ワンマンは半年ぶりですね。最速プレオーダーが本日の10時から始まってます。恒例の『ヤジヤジしようぜ!』ももう7回目ですって。ありがたいことですね本当に。https://eplus.jp/yajicogirl/ 今回はEPリリースやクラブクアトロでのYAJICOLABOを経て、スケールアップした今のYAJICO GIRLを、お客さんとの距離が近い場所でまた感じてもらえたらなぁ、と思って開催する

    • 文体(スタイル)の話

      毎日朝にPCで日記を書いてるんやけど、その日記は誰に見せるものでもないので、文体に統一感がない。しゃべり言葉も丁寧語も関西弁も混じり合ったままでひとつの均衡を保っている。例えばツイッターとか、このnoteでの文章なんかも、人に読まれることを意識して、やっぱり本来の自分の文体とは若干ギャップがあるような気がするけど、そのデジタル日記だけは後から読み返してもすごく自然で、自分では全く違和感がない。 で、そんな自然な文体で、肩肘張らずに、このnoteにも文章を書けていけたらいいな

      • 銭湯アンビエント

        EPリリースのキャンペーンでありがたいことにラジオの出演が多く、こないだ、収録と生出演の間に2時間ほど空きがあり、ここぞとばかりに最近行けてなかったサウナに行ってきた。 南森町にある銭湯で、サウナ室には小さなテレビがひとつ。 タモリさんが司会の番組で大谷翔平の特集がやってたから見てたんですが、彼は高校時代からメジャーリーグへの憧れが強くて、日本でプレイするつもりは全然なかったのに(野球まったく詳しくないのでわからないですがこれは常識?)、ドラフトで日ハムに指名されて、国内で

        • こぼれ落ちる

          曲についてインタビューで何度も話したり、コメントを書いたりしているうちに、それは自分でも疑いようのない事実として輪郭がはっきりしてくるのだけど、曲を作っている最中にはもっと複雑な思いや感情が絡み合っていたはずで、他の何かがあったこと自体は覚えていても、それが何だったのかはもう思い出せない。 言語化すると細部がこぼれ落ちる。こぼれ落ちていくこと、に気づくことは少し寂しい。でもきっと、その細部は録音された音の中にずっと残っていて、聴いた誰かが掬い上げてくれる。と思うと、やっぱり

          秋はいい

          10月に入り、ようやく涼しくなってきた!と喜んでたのも束の間、一気に冬に突入しそうで悲しい。ちょうどいい季節は足早に去っていく。秋ほど音楽に合う季節はないのに(知らんけど)。 明確な理由はないのだけれども、9月の末くらいからメンタルが不安定で、無気力ですぐ疲れるようになって、一ヶ月くらい憂鬱な日々を過ごしてた。昨年の1月から関東に移り住んで、コロナ禍の中で、家族も友達も恋人も全然いない生活を続けてきたガタがようやくここにきて現れたのかもしれない。コミュニケーションを取るのが

          秋はいい

          文化の横断

          俺は「文化の横断」っていう言葉を人生の裏テーマみたいな感じで大切にしていて、いろんなカルチャーを横断して楽しんでくれる人が増えたらいいなってずっと思ってるところがあります。細分化される社会の中で、そこに橋がかかったり、交わったりすることに興奮を覚えるのです。 混じりようのないものに橋をかけるように繋いでいく 混じりようのない世界を股にかけるように飛んでゆく これは新曲「雑談」の歌詞の引用ですけど、ヤジコの音楽も割とそういうテーマのもとで作られてる曲が多いです。いろんな要素

          文化の横断

          “雑談”についての雑文

          涼しい夜が増えてきたような気がする。この時期になると毎年フジファブリックの有名な曲が頭に浮かんでくるのだけど、毎年同じことを考える自分の変わらなさ加減になんか腹が立つ感じもして、真夏のピークがうんたらかんたら、とは意地でも言いたくない自分がいる。めちゃくちゃ好きな曲やのに。人って複雑です。 でも、そんなこと言うてる俺にも、今年は夏っぽい思い出がひとつ出来ました。それは新曲“雑談”のMV撮影。 8月某日、朝は台風の影響で大雨、昼からは太陽ガンガンという、神様が人を疲れさせる

          “雑談”についての雑文

          夏が好きって言いたいし思いたい

          暑くなってきたし、虫が増えてきた。溌溂としている人に憧れがあるので、夏が好きって言いたいし思いたいんやけど、嫌なところばかりが目についてしまう。アイスが美味かったり、洗濯物が早く乾いたり、そういう細かいプラスはあるけども、何より暑さで体力が削られていく感じに腹が立つ。外に出るのが億劫です。 でもその分家で本読んだり音楽聴いたり映画観たりする時間が増えるのはいいことかもしれない。ずっと観ようと思ってたアジズ・アンサリの『マスターオブゼロ』もついに観始めたし。『アトランタ』を観

          夏が好きって言いたいし思いたい

          大阪滞在日記

          6月5日 午前10時半、バスタ新宿から大阪行きのバスに乗った。今作ってる歌詞は地元に帰った方がうまく書けそうやなぁと思ったのが数日前、すぐにバスを予約したのだった。車内ではNBAの試合を見たり、音楽とかラジオを聴いたり、本を読んだりして過ごした。応援してるロサンゼルス・クリッパーズは2勝3敗で、あと一回負けたら敗退という大事な試合だったが、エースのカワイ・レナードや、オフェンスの要レジー・ジャクソンの活躍もあって接戦をものにした。 大阪に着いたのは18時頃。わりとあっという間

          大阪滞在日記

          最近のこと(自宅、美容院、病院、制作)

          最近隣人がうるさい。笑い声とか、グハッ!ウゲッ!みたいな叫び声が聞こえる。腹から声が出てるタイプの男性で、たぶん歌を歌わせたら上手い。歳は見た感じ30代半ばくらいか。老けてるだけでもっと若いのか、その逆か、判然としない微妙な顔立ちをしている。太っている。 壁に耳を近づけてみると微かにゲームの音が聞こえてきて、何ええ歳してゲームではしゃいどんねん、と一瞬は思ったが、俺の中の松陰寺太勇が「い〜やいくつになっても夢中になれるものがあるってのは良いことだ!」と髪を振りまわし始めたので

          最近のこと(自宅、美容院、病院、制作)

          レコードとゲーム

          3度目の緊急事態宣言、その煽りを受けて、ライブやコンサートの開催がまた難しくなってきました。予定されてた大阪のライブも延期になり、観にいく予定だったコンサートも配信になった。コロナの影響で(というよりコロナ対策としての政府からの規制による影響で、)ライブエンタメ産業の市場は約8割も減少しているようで、さすがにこの文化的ショックは大きい。当事者としても辛いところがある。 そんなここ数日、俺はアナログレコードを聴くことで調子を保っていた。レコードの音は生音みたいに全身に届く。空

          レコードとゲーム

          さまざまな、濃い気持ち

          中学生の時、友だちに借りた漫画版を数日で読んだのがエヴァとの出会いだった。 カラオケに行くといつも誰かが「残酷な天使のテーゼ」を入れるし、深夜アニメの世界とは無縁だった俺でも名前くらいは聞いたことがあって、そんなに面白いのか?と、気になって貸してもらったのだった。 結果的にその頃の俺にはまったく刺さらなくて、ただ物語を追って、読み切って、いつしか忘れてしまった。 これは俺の物語じゃない。そういう認識だけがずっと残っていた。 そして時は2021。今年、遂にエヴァンゲリオンが完

          さまざまな、濃い気持ち

          大阪で作ったインドア、東京で作ったアウトドア

          ニューアルバム『アウトドア』の配信まで後もう少しです。現時点でなにか伝えておきたいことはないかなーと考えたのですが、一つありました。何かというと、アウトドアを聴く前にもう一度インドアを聴いといてほしいのです。タイトルからもわかる通り、『アウトドア』は前作『インドア』と対をなすアルバムです。それをより深く味わうためにも、今のうちにインドアを復習しておいてほしいのです。前作と今作を比較して、変わった部分や、逆に変わらない部分を見つけて、二つの作品をより深く楽しんでもらえたら嬉しい

          大阪で作ったインドア、東京で作ったアウトドア

          マックフライポテト

          引っ越したからなのか、一人暮らしになったからなのか、コロナ以降なのかわからないけれど、もう半年以上、頬のニキビが治らないでいる。治らないでいるのだが、治そうとしているうちに生活習慣が改善されていくので、日に日に健康的になっている。 最近は用事がない限り11時くらいには寝るし、朝は7時に起きて日光を浴びる。水が原因だと睨んだ時期はシャワーヘッドや浄水器を変え、マスクが原因だと睨んだ時期は優しい素材のマスクに変えた。食事も栄養が偏らないようにしっかり摂る。大好きなマクドナルドだ

          マックフライポテト

          なんの話やねん

          こっちに引っ越してきてからぼちぼち行ってるインドカレー屋さんがあるんですけど、なぜか店の中に木彫りのクマの置物(鮭をくわえてる典型的なやつ)が置いてあって、せっかく漂っているインドの異国感が台無しになってるんですが、店員さんはそれに気付いてるのでしょうか。 梶井基次郎の「檸檬」みたいに店の中でそのクマだけが浮いていて、「何でそこにそれを置いたんですか?」と聞いてみたいんですが、無愛想でカタコトなので聞く勇気が出ません。 ちなみにその店のランチセットはナンがおかわり無料なの

          なんの話やねん

          花束みたいな恋をした

          ファミレスで麦くんと絹ちゃんがイヤホンをシェアして音楽を聴くシーン。 この曲で俺は自分の当時の環境や感情、匂いみたいなものが一気に、そして鮮明にフラッシュバックしてしまい、もうそれ以降はずっと涙を堪えながら映画を観ていた。 このビデオの公開日は2015年1月15日。遡ってみると、ちょうど受験シーズンだった。高校三年生の頃といえば、部活の先輩かつ東進の担当チューターだった若月さん(現在はムノーノ=モーゼスのボーカル)に借りたYogee New WavesのPARAISOをパソ

          花束みたいな恋をした